パドヴァのとっておき。

北イタリア・ヴェネト州パドヴァより、料理や季節のおいしい情報を中心に、日々のできごとを綴ります。



バッサーノ産白アスパラDOP (Asparago Bianco di Bassano D.O.P.) :: 2018/04/25(Wed)

ヴェネトの春、農産物のなかでは最も格高く存在するのは、バッサーノ産白アスパラ。

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2007年より、野菜のなかでは数少ないD.O.P.の産地呼称を与えられている。そのブランド付きになるべきの条件とは、
・白い鮮やかな美しい色
・長さ18-22cm、直径11mm(最低)
・まっすぐとのびた美しいフォルム
・穂先がキュッとしまっている
・柔らかく、筋っぽくない
・見た目及び香りなどが新鮮であること
・1束は1-1.5kg
・束は全て同じスタイルで柳の若枝で結ばれていること
というものが主な条件

生産者は毎朝、日が昇る時間から収穫を始め、掃除して束をつくり、各地、各自の所属する協同組合にそれらを持ち込む。

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重さや見た目、品質のチェックを受け、それに合格してはじめて緑色の「バッサーノ産DOP」の名札をつけてもらえる。

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もちろん2級品も出てくるので、それらには、協同組合オリジナルのマークがつけられ、値段も少し下げて売られる。

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DOPとして認められるのは、6月13日まで。この日はパドヴァの守護聖人であるサンタントニオの日。なぜこの日までなのか、というと、バッサーノの白アスパラの価値を見出して広めたのは、同聖人であったのと、季節的にこのあたりの日程がうまい具合に収穫最終時期に重なったことから。

ただし、近年では、5月の後半には、ほとんどの収穫は終了してしまっている。気候がだいぶ変化している理由から。
今年の春先はおまけに、低温と長雨続きで収穫のスタートがだいぶ遅れたが、ここ数日急に気温があがったこともあり、現在、旬真っ盛りだ。

この日、協同組合にアスパラを購入に訪れた時間は、ちょうど次から次へと生産者が自分たちの生産物を持ち込む時間帯。コントロールを受けるのに、順番待ちの状態だった。

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持ち帰ったアスパラは、白いベシャメルたっぷりのパスティッチョ、茎の下部分と皮をブロードにして仕上げたリゾット、そして茹でてゆで卵と合わせて…とアスパラ三昧の夕食にて、満足。

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パドヴァで食材を買うなら「Gastronomia Marcoin (ガストロノミア・マルコリン)」 :: 2018/04/13(Fri)

パドヴァーニの台所ともなる、ラジョーネ宮下の「ソット・イル・サローネ」とその建物を南北に位置するエルバ広場とフルッタ広場には、毎朝合計150店舗もの店が立ち並ぶ、大きなメルカートが開かれる。完全に地元民の通う、地元民で活気のあふれる場所だ。

ラジョーネ宮は通称「サローネ」とよばれている。だから、その建物の下(=ソット)は「ソット・イル・サローネ(=サローネの下)」。

ここは2本の廊下となり、建築当時の13世紀の時代から商店街であった場所。現在も、ここは食材店を中心に約80店舗が軒を並べる。扱われる食材は、肉加工品、チーズ、パスタ、魚屋、お菓子や、パン屋、惣菜屋…等々。結構な圧巻な光景で、数多くある店舗のなかでも、パドヴァの人たちそれぞれにご贔屓店があり、大抵は”いつもの”店に行って買い物をするのが通常。

私自身も、肉なら、チーズなら、魚なら、ハム類なら…という選択肢をいくつか持って、それらを回る。何よりも、安心して買い物ができるのが利点。

そんな店々のなかでも、私のなかで抜群に信頼を寄せている店がある。それが、このマルコリンという店。

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チーズの種類の豊富さとその質の良さが特に気に入っているところ。購入したことはまだないのだが、惣菜なども彼らの工房でつくられるもので、それらの需要も多い。

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もともと、現在の店主のステファノさんのお父様の代にこの地に店を開いたのが始まり。当初は、バッカラ(ストカフィッソ)とアリンゲ(ニシンの塩漬け)が専門だったとか。

今でのその名残にて、店に釣り下がるストカフィッソが目をひくし、時間のかかる水戻しのできたそれらも常備している。

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戻したものを購入に行くと、用途を聞かれる。マンテカートにするのか、もしくはヴィチャンティーナにするのか、フリットにするのか、インサラータにするのか…大抵は、半分に切って売っているので、腹側と尾側で使い分ける。つまりは、腹のほうが繊維が弱くて柔らかいから煮物などに、尾側は繊維が強いので、マンテカートにはことらが向いている。

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バッカラ商品に関しては、店のオリジナル性であることもあり、最近では、マンテカートの瓶詰めなどの加工品も販売するようになっている。もちろん手作りなので、これも美味しい。

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こうして、ステファノさんの代に変わるにつれて、商品群は増えて、店頭に並ぶ他食材も幅広く置くようになったが、それらの質の良さは信頼のおけるものであり、小さな小さな店内は、いつもいつも人でいっぱいだ。

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スタッフは総勢20名。皆食材に詳しく、そしてとても親切。真空パックなどのお願いにも対応してくれる。

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Gastronomia Marcolin
Sotto il Salone 49, Padova
Tel; +39.049.8750654





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ゴリツィアのバラ「ローザ・ディ・ゴリツィア」 :: 2018/02/24(Sat)

数ヶ月前に訪れた、フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州のゴリツィア地区にてひっそりと栽培されているラディッキオ、ローザ・ディ。・ゴリツィア。
前回は季節の始まりの頃に伺い、その畑に案内してもらったのだが、今回は、出荷をする作業現場を案内してもらう。

生産者の数も少なく、また、非常に長い期間をかけて生育させていくこの野菜は、非常に高価なもの。
ラディッキオの他品種では、それらのほとんどが畑に苗を植えていくのに対し、彼らのそれは、種蒔きからその作業が始まる。苗植え作業よりも3ヶ月ほど前倒しで作業が始まるのだ。

畑では、初夏にものすごい勢いで雑草が育つ。それらは刈ることなくそのまま放置。ラディッキオの畑なのか、雑草を生やし放題にした荒地なのか、区別がつかないほどなのだとか。
夏の終わる頃にそれらの雑草を刈り、ようやく地表に顔を出したラディッキオは日の目を見ることになる。それまでは、草に覆われていて、隠れていたから。

その時期までに、ラディッキオはとにかく土中深くに根をのばすことに一心となる。この地区の土壌は、砂利質なこともあり、根がぐぐっとまっすぐに下方に向けて根太く育っていく。これが、このラディッキオの命となる。

夏を終えて季節が移行するにつれてラディッキオは葉を何層にもつけ、巻きが整ってくる。まるで地表にはいつくばるみたいに畑に点在する感じ。

畑から収穫すると、光を遮った暗い作業場に運ばれる。ここで軟白が行われるのだ。

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軟白は、このラディッキオの場合、水に通すのではなく、おがくずと馬糞ともみとを混ぜたものを使用する。季節や気候の変化でこれらの割合も変えるのだそうだ。なんでもその昔は、馬糞のみだったのだそうだが、現在は衛生的な問題もあり100%は禁止されている。

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無造作にように並べられたそれらは、暗闇のなかで美しい真紅〜濃い紫色に輝いている。葉のつくりもしっかりとしていて、触ってみた感触も力強さを感じる。

寒さのなかでも耐え抜き、美しく剛健でありながら可憐。なんとも不思議な野菜…いや、野菜であるのか、と疑いたくなる代物。

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生産者のアンドレア氏が自宅内に案内してくれた。自分の生産物を食べさせたいから、と。

農家の雑然とした造りの家に入ると、一室に私たちを迎えてくれるイキなしつらいが…。

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この個性ある野菜を中心に、テーブルがセットされる、というなんともこれもイキな計らい。

まずは、生でオイルとビネガーをかけて。肉厚の葉は噛んでしっかりと歯ごたえがあり、甘みを感じる優しいが力強い生命の香り。

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冬季限定なものだけに、彼らはこれをいくつかの瓶詰め商品として販売していく方向だというので、それらを試食させてもらう。

甘酢漬けやオイル漬け。

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生のまま瓶詰めにしてざくろの絞り汁とともに低温加熱したもの。
細かく刻んでオイルと合わせて仕立てたクリームは、リゾットやパスタ、ブルスケッタの具材に、とそのまま利用もできる。

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それにしても、ほんとに美しい野菜。価格が高すぎて、どんなふうにこれらに還元していったらいいかな…とは思案中だが、イタリア国内・国外でも、一流の料理人たちにも注目度の高い希少な野菜。

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ヴェネツィア・メストレの美味しいお店「Al Cason」 :: 2018/02/20(Tue)

メストレは、ヴェネツィアの陸地の街。列車で旅をすると、ヴェネツィア本島のヴェネツィア・。サンタルチア駅の手前となる、ヴェネツィア・メストレ駅がそれにあたる。
とかく、列車の乗り換え駅となりがちで、その存在自体は、見落とされがち。旅行者にとっては、ヴェネツィア本島よりも宿泊代が安いから…という理由で、宿をそこにとり、日中はヴェネツィアへ…という使い方をされがちな場所でもある。

メストレの駅周辺は、イタリア国内、いまやほぼどこも同様な状況だが、移民が多くて少々危うい雰囲気の漂うような感じではあるが、街の中心は、結構とひらけていて、実はなかなかいい街でもある。
ヴェネツィアの人でも、ヴェネツィアの島での特殊な暮らしを後にし、陸地のメストレに移住する人も珍しくはない。特に家族などができると、自転車が使えて車でどこでも好きに移動ができる…という開放感から、物価の高いヴェネツィアを後にする人も珍しくはない。

とはいうものの、ここは正真正銘の、歴史的にも、いわゆる「ヴェネツィア人」の住む場所。人も文化も、もちろんヴェネツィアだ。

その街の郊外に数年前に知人から教えてもらった、メストレの、いやヴェネツィアの素敵なお店がある。

店の前面はバールになっていて、そこはおじさん達の溜まり場。一歩入ると中でワインのグラスを片手に頰を赤らめたいい年具合のおじさん達が一斉んジロリとこっちを見る。

レストランに食事に来たのか…?と聞かれて、背後にあるレストランに連行される。しっかり親切な人たちだ。
毎回行くのにいつも引き寄せられるように、この正面のバールから入店してしまう(この雰囲気が好きなんだな…)。ちなみにレストランには専用の素敵な入り口が存在する。

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店内は、エレガント&クラッシック。冬場には、店内の中心にある大きな暖炉に火がついていて、温かみ抜群。

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ここで食べるのは、ヴェネツィアならではの魚介料理。クラッシックでそしてその日のよい材料からできるシンプルなザ・ヴェネツィア料理がいただける。

この日はあまり時間のないなかの昼食。前に食べた美味しかったボンゴレのスパゲティが食べたくて、それを目当てに、軽く前菜をいただく。

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運ばれてきたのは、シャコの湯でたのとエビの茹でたの、そしてグランセオラ。皿の上に清潔で上品に盛りあわされたこれらは見るからに美味しそうでパスタを待つ間に食べるにはちょうどよい量と内容だ。

おまけに食べて分かるのだが、とても丁寧に仕事がされている。エビもシャコも、フォークとナイフで簡単に身がはずせるように、きれいに切り込みが入っていて、手を汚すことなく、また、tべ残しも美しく終われるようになっている、細やかな配慮。

そして、お待ちかねのスパゲティ・アッレ・ヴォンゴレ。アサリは2種類のものを使ってあるが、小さいほうが身は小さいものの風味が濃い。

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こちらはしっかりと手を汚しながらいただく。アッツアッツでほどよい茹で加減、ソースの絡みも抜群で非常に良いデキ。

あっという間に殻を入れる皿が山盛りになり、美味しく平らげた。

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運ばれてくるパン籠には、ヴェネツィアのキオッジャ名物のくるりと円形になったグリッシーニ、ブッソラーイ。これは病みつきになる私の大好物で一度食べたら止まらなくなる危険な代物。

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お天気のよいお昼どき、テラス席で気持ちのよい美味しい昼食をいただいた。
ご馳走さまでした。

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Ristorante Al Cason
Via Gatta 112 Mestre Loc. Zalarino (VE)
Tel: 041.907907
http://www.alcason.it/it/
土曜夜、日曜休み




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バッサーノの地元種ブロッコリー Broccolo di Bassano :: 2018/02/09(Fri)

バッサーノ・デル・グラッパは白アスパラガスが有名な産地ではあるが、この冬の寒い時期のここの土地ならではの産物がある。それが、バッサーノ産ブロッコリー。

バッサーノの半径5km圏内のみで栽培されるもので、見た目はカリフラワーのようだが、色は少し黄色味がかっていて、小さく、非常に身が密で味が濃い。畑では、大きな葉にその姿を隠すように生育していくが、この葉の部分も捨てずに食べる部分だ。

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収穫時期は11月の中旬から4月ごろまで。背後にはドロミーテの山麓を控える地域だが、その山麓からふく冷たい風により、気温の低い場所であるが、このブロッコリーの特徴としては、マイナス8℃までの低温にも耐えるという土地ならではの野菜だ。

寒い冬の日に畑に収穫に出かける。専用の鎌を手にし、一株一株の成長の様子を確認しながら茎の根元部分から採る。

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大きめのものも小さめのものもあるが、それぞれに好みで美味しい。

この日に私が訪れていた農家は、この地でオーガニックの野菜をつくっている農家。対面販売とオーガニック野菜の共同購入団体、地元のレストランとに直接販売しているため、消費者との距離が近いこともあり、常にお客さんの顔を思い浮かべながらの収穫なのだそうだ。

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ここの農家では、四季折々の野菜を多品目栽培をしているので、各季節の地元野菜がいろいろと見れて楽しい場所。

畑では、もうそろそろ名産のアスパラの畑作りの準備もそろそろ…というところだ。

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  1. 料理・素材
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ラディッキオ料理でお料理レッスン :: 2018/01/19(Fri)

今がまさしく旬のヴェネトの冬野菜、ラディッキオを随所にメニューに組み込んだ料理レッスンをロッサーナ宅にて。

その形といい、色といい、味わい、そして食感といい、非常に個性的なこの野菜。生でも焼いても煮ても揚げても、アンティパストでもプリモにも、セコンドにももちろん付け合わせとしてのコントルノとしても汎用性の高さもこの野菜の特徴。

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まずは、このラディッキオをヴェネト郷土料理の「イン・サオル」に。

イワシを使った「サルデ・イン・サオル」がその原型で、この日は定番もつくりつつ、ラディッキオでも作ってみる。

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玉ねぎは野菜の色に合わせて赤玉ねぎを使用。フライパンでスライスした玉ねぎを焦げ付かないようにゆっくりじっくりと炒める。

ラディッキオは軸を残して縦割りに。

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炒めた玉ねぎには白ワインビネガーをたっぷり含ませ、干しブドウを加えておく。火の入ったラディキオと交互に重ねてマリネする。

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仕上がりは、甘酸っぱいアグロドルチェに。

定番のサルデ・イン・サオルと一緒にいただく。野菜だけでもしっかりとした味わいの力強さのある一皿。

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そして、これもラディッキオ料理としてははずせない、ラディッキオのリゾット。しっかりと炒めたラディッキオから出る美味しさとその色で、シンプルに美味しい。冬のこのシーズンにこのリゾットを何度口にすることか…と思うくらい、私も大好きな一品。

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この日は他に、ヴェネツィアのバーカロでは定番中の定番、肉のポルペッテとドルチェにはこれも定番中の定番、ザエティを準備した。

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料理レッスン中には、素材や料理、そして土地にまつわる様々な話で始終盛り上がる、私にとっえても非常に楽しい時間。

この日、この楽しい時間を共有してくれたのは、某航空会社の乗務員を務めるさえさん。フライトの空き時間の有効活用でミラノから日帰りでパドヴァまで足を運んでくださった。ご自身の活動として料理を今後の視野として、余暇を費やしていらっしゃるんだとか。

ヴェネト好きの一員になってくださると、嬉しいなー。

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  1. Corso di cucina/料理教室
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定番ヴェネツィア料理をマンマに習う :: 2018/01/15(Mon)

数年にかけて継続的に行っている、ヴェネト料理の料理レッスン。この日は、東京から素敵なお二人、娘さんとお父様が参加表明をしてくださり、ヴェネツィア生まれでヴェネツィア育ちのロッサーナさん宅に出かけた。

食を職業としているわけではないけれど、美味しいものが好きで作るのももちろん好き、というお二人に、今回は超定番のヴェネツィア料理のメニューをご提案。

メニューは、アンティパストとして、「サルデ・イン・サオル」。サルデ(イワシ)を油で揚げ、たっぷりとした量の玉ねぎをしっかりと炒め、ビネガーでマリネしたもの。ヴェネツィアの定番中の定番で、シンプルな料理だが、ロッサーナのつくるそれは、優しくて美味しい。

サルデと同量、もしくはそれ以上の量の玉ねぎをスライスし、じっくりと焦げ付かないように炒める。そこにビネガーをたっぷり含ませ、揚げたサルデと玉ねぎを交互に重ねていく。
いわゆるマリネしていくので、作ったその日よりも翌日が、そしてその翌々日がさらに美味しい。昔はこれはヴェネツィア人の船の航海の保存食として重宝されていたもの、というのも納得できる。

「イン・サオール」とは「香りに漬けた」という意味のもの。だから、定番はサルデを使うが、そのバリエーションとして他の魚介(エビや白身魚など)や、野菜(ズッキーニ、カボチャなど)などでも応用できる万能レシピだ。

この日はエビも同じように調理し、2種類のイン・サオルを完成させた。作り置きができる料理なので、とっても重宝する。

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そして、プリモ・ピアットには、ヴェネトの冬を代表するラディッキオをつかったリゾット。私が日頃からお世話になっている生産者のものをこの日に持ち込み、それを調理。チコリの仲間のラディッキオの独特の風味と食感、そして色。リゾットに使う米も、ヴェネト産の米、ヴィアノーネ・ナーノにて、ヴェネト色たっぷりの一品。

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セコンドは、これも定番、「バッカラ・アッラ・ヴィツェンティーナ」。干したタラを水で数日間かけて戻し、それを玉ねぎとアンチョビ、牛乳、おろしたたっぷりのグラーナで長時間煮込む。

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調理している途中から、バッカラの個性的な風味がキッチン中に広がり…火の上で調理した後は、低温のオーブンで2時間以上、コトコトと煮込んで仕上げる。はじめはオイルと牛乳とが分離していたように見えた鍋が、時間の経過とともにバッカラにしっかりと溶け込むようになっていく。

煮汁は少し残しておいて、皿の上には必ずや定番のポレンタをこの煮汁と一緒に食べるのが慣例だ。

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ドルチェには、またまた定番のティラミス。ヴェネト発とか、ピエモンテ発祥とか、最近ではフリウリ説も流れるほど、このドルチェの由来には様々な定説がある。が、それも不動の人気のものだからゆえ。
レシピも様々だが、これはやはりオリジナル、そしてシンプルに、卵とマスカルポーネ、サボイアルディ、そしてカフェ。これらを構成して仕上げるシンプルで最高に美味いティラミスが完成。

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これらの定番、ほんとに定番中の定番料理とはいえ、いつでも飽きずに美味しくいただけるのは、皿自体の魅力とマンマ・ロッサーナの腕と愛情の証。

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本当に素敵なお父様と娘さん親子でした。よい時間を皆で共有できました。ありがとうございました。




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  1. Corso di cucina/料理教室
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アジアーゴへチーズを買いに :: 2018/01/12(Fri)

アジアーゴはパドヴァから70Kmくらい北上、ドロミーテ山麓の入り口にあたる丘陵地帯。車でしばらく行くと、もうかなり山リゾートの雰囲気満載の場所で、ちょっとしたドライブとしては、夏の避暑、冬のスキーといい位置にある。

冬のお休みの日、午前中から天気もよいので、アジアーゴのチーズを買うことを目的に、家を出た。
山道をくねくねと車で登ったり下ったりしてアジアーゴに到着。お昼時間の終わりくらいに着き、以前にも立ち寄ったちょっと素敵なレストランで軽く昼食。

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このCasa Rossaがレストランとなっていて、店内の半分は「La tana」という今年ミシュランの星も獲得したレストラン。以前に一度訪れてとても印象のよかった店。
その半分のカジュアルラインの店にて今回の昼食。

娘はシカ肉の煮込み。添えてあるのは粗挽きのポレンタ。

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私は卵のタリオリーニと鶏のブロード、鶏レバーのソース添え、というのを頼んだ。
運ばれてきたのは、こちら。

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ポットに入った鶏のブロードと一緒運ばれてきた。

自分に熱々のブロードをかけて。旨みたっぷりの濃いブロードだ。卵色をしたタリオリーニにレバーのソースが絡まり…一皿のバランスがうまく仕上がっている冬ならではのまとまりのある一品。

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周囲はスキー場になっていて、それらを見ながら雪遊び。

あまり遅くなると道路の凍結も怖いし、この日の目的であるチーズを買いに車に再度乗り込んだ。
目指すは、大好きな「Caseificio Pennar(カゼイフィーチョ・ペンナル)」。アジアーゴを代表する生産者のひとつ。

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ここの売店はいつ行ってもたくさんの人で混雑している。番号札をとって、自分の番を待つ。熟成の違う何種かのアジアーゴを購入。

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アジアーゴはヴェネトを代表するDOPのチーズ。
アルトピアーノと呼ばれる、アジアーゴの高原地域で生産されるものが最も伝統的。自然に囲まれた空気とその気候、そしてそこで育つ健康な草を食べる牛の乳が原料となる。その昔は、標高1500mに生息するヤギの乳からつくるチーズだったそうだ。

現在は、牛の乳でつくられるものだが、このアジアーゴ地区にての製造に限定されている。製造地域も、アジアーゴのあるヴィツェンツァ県、一部のパドヴァとトレヴィーゾ県、そして、トレント県でもDOPマークがつけられる。
ただし、標高600m以上の場所で生育する乳牛の乳からできるそれは、「Prodotto della Montagna(プロドット・デッラ・モンターニャ)」=「山のチーズ」としての但し書きをつけることが許されている。

熟成期間によって、フレスコ(ジョーヴァネ)、スタジョナート(メッザーノ、ヴェッキオ、ストラヴェッキオ…)などと呼び名を変え、それに合わせてもちろん状態と風味がかなり変わってくる。
使い方や好みなどで同じアジアーゴでもそれらの間の違いを食べ比べるのも良い。

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マロスティカ :: 2018/01/08(Mon)

パドヴァから車で約1時間、お隣のヴィツェンツァ県の小さな町、マロスティカ。

旧市街は城壁に囲まれているのだが、その城壁を造る要所となる2つのカステッロを中心となり、街が形成されている。

いわゆる、広場があり商店などが並ぶ低い場所(インフェリオーレ)にあるカステッロ・インフェリオーレと…

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そこから見上げる先の小高い丘の上に建つ、高い(スーペリオーレ)にある、カステッロ・スーペリオーレがそれだ。もちろん、これがこの街のシンボルとなっている。

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街の中心の広場は、碁盤の目のように大理石が埋められており、これは、毎偶数年に開催される人間チェスのテアトロに利用される。街は中世の時代の言い伝えで、一人のプリンチペッサを巡って、2人の騎士が戦った、ということから。血を流す争いを避けるため、チェスでその対戦をした、と言われており、それを語る野外テアトロが街全体を舞台にして行われるものだ。
小さな小さな街なので、ちょっと歩くだけで街中はぐるりと一周できるのだが、元気のあるときには、上のカステッロにまで足を運ぶ。
もちろん、車道も整備されているので、車でスイ〜と行くこともできるのだが、ここはちょっとしたハイキングコースのようになっている、歩道を先に…

結構な急な坂道で、途中に立ち止まると、さっきまで同じ高さで目にしていた広場前のカステッロとその広場の全容が…そして、上まで到達したときには、それなりの達成感がある。

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そして、現在は壁のみ残っているカステッロの上まで登ると、マロスティカの街並みとそこから広がるパダーナ平原が一望できる。

ちょうどこの日は夕暮れ時に登ったこともあり、なんだか幻想的なシーンに遭遇。新年にちょうどよいシーン…

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この街に来たら人気のオステリアで腹ごなし。小さな店で居心地よく、料理はいかにも郷土料理的でモダンさはないが、確実に地元のものが食べられる。

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例えば、この店名物のガチョウのレバーの煮込みをソースにした、地元のパスタであるビーゴリ。

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セコンドに注文したトリッパは見た目は超シンプルだが、これは旨い、食べ応え感あり。

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ここで腹ごなししてから運動を兼ねてカステッロに登るか、カステッロに登ってお腹を空かせてからここで食事にするか…
今日の私たちは、昼食時に訪れたこの店が超満席だったので、アペリティーヴォをして時間潰し、そしてしっかり昼食→その後カステッロへ…という経路を辿った。

ま、いずれにしても、小じんまりした静かないい街。

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Osteria Madonnetta
Via Vajenti 2, Marostica
tel: 0424.75859
http://www.osteriamadonnetta.it




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パドヴァより2018年 :: 2018/01/01(Mon)

2018年が明けました。明けましておめでとうございます。

パドヴァの街は毎年恒例のイルミネーションが点灯し、毎年ながらしみじみと綺麗だな〜と感慨に浸る時期でもあります。

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旧年中にお世話になりました皆様、新しい出会いやチャンスを与えてくださった皆様、そして、はるばるパドヴァまで足を運んでくださった皆様、そして同ブログを訪ねてきてくださる皆様に、改めて御礼申し上げるとともに、新たな2018年がよき一年でありますこと、心よりお祈り申し上げます。

たまに(かなりしょっちゅう)くじけそうになりますが、私自身も、信じるべき方向に向かうべく…よき年にするのも自分の力、と信じて…。

本年も引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

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パドヴァより 白浜亜紀




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