パドヴァのとっておき。

北イタリア・ヴェネト州パドヴァより、料理や季節のおいしい情報を中心に、日々のできごとを綴ります。



タスタサレエTastasaree :: 2009/10/17(Sat)

タイトルはヴェネト語。正しいイタリア語はタスタサルTastasal。何かというと、粗くミンチした豚肉に塩、黒コショウなどをした、サルシッチャ(日本語で言われるソーセージ)の中身のこと。
ちなみにサルシッチャは“ソーセージ”と訳されることが多いが、個人的には、サルシッチャとソーセージとは別物と考えている。サルシッチャ、きつめの塩味と粗挽きの黒コショウの風味とあらあらしく挽かれた豚肉の見事なハーモニー(?)、体にはなんとなく悪そうなその脂っぽさが何とも美味く、簡単に“ソーセージ”などと訳してしまうには不満が残る。

さて、このタスタサレエは何に使われるのかというと、ここでは米と合わせる。つまりはリゾット料理。
ヴェネトの米の産地であるバッサ・ヴェローナ地区(ヴェローナ南側)では、このタスタサルのリゾット(リゾット・コル・タスタサルRisotto col tastasal)が名物料理のひとつ。

先日、ヴェネト旅行中に急遽一日料理体験でパドヴァに立ち寄ってくれた埼玉県から参加のSさんとともにこのリゾットを楽しんだ。

まずは、この肉の粗挽きミンチをよく炒める。

IMG_4712.jpg

脂がじっくりと出てくるので、ここでワインを加え、その次に米を投入。横でぐらぐらと沸いているブロードを少しづつ足しながら米を炊いていき、米が丁度良く炊きあがる寸前で火から下ろす。そして、この日ここで加えたのが小さく角切りにしたリンゴ。よく混ぜて余熱で火を通し、少々のバターとおろしたグラーナを加えて一気にマンテカート(よく混ぜる)。皿に盛り、プレッツェーモロをのせて仕上がり。

IMG_4730.jpg

なので、料理名としては、リゾット・コル・タスタサル・エ・メーレRisotto col tastasal e mele

程良い塩味とリンゴの甘さが何とも美味い極上のリゾット。


関連記事
スポンサーサイト





テーマ:イタリア - ジャンル:海外情報

  1. piatti-materiali speciali/料理・素材
  2. | trackback:0
  3. | comment:2
<<トレネッテ・アル・ペストTrenette al pesto | top | パンドルチェ・ジェノヴェーゼPandolce Genovese>>


comment

うーん、これは美味しそう~
サルシッチャ好きとしては、次回ぜひリクエストしたいです。
  1. 2009/10/21(Wed) 23:28:46 |
  2. URL |
  3. La mimosa #MFXbwpwQ
  4. [ 編集 ]

美味しかったです。でも、カロリーオーバーになり気味ですね、これは。。。こないだも話したけれど、サルシッチャのあの独特の美味さ、ハマリますよね。
  1. 2009/10/22(Thu) 21:47:59 |
  2. URL |
  3. aki #-
  4. [ 編集 ]

comment


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
https://padova.fc2.net/tb.php/63-1d53c09f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)