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パドヴァのとっておき。

北イタリア・ヴェネト州パドヴァより、料理や季節のおいしい情報を中心に、日々のできごとを綴ります。



プンチョ・カルディPunch caldi :: 2010/12/13(Mon)

本格的に寒くなってきた。ナターレシーズンにはやはりこの寒さでないと、気分が盛り上がらない。

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「プンチョ飲む??」と言われて、「は??プンチョ??」と答えたくなる。初めて聞いたときはなんだか解らなかった。 “ポンチ(またはパンチ)”のこと。確かにそう読めないこともないけれど…。

今でこそ、コンピューター関連用語などは英語読みするものもあるけれど、こういう無理やり&強引なイタリア語読みに慣れないと、しばしば理解に苦しむ場面に遭遇する。

さて、パンチという言葉自体はもともと、ヒンディ語で“5”を意味し、アラックという蒸留酒、砂糖、レモン、紅茶または香辛料など5種類の材料からなる、インドの飲み物のことを指していたらしい。
それが、イギリスに持ち込まれ、ヨーロッパに広まったとされている。
つまりはお酒と砂糖、果汁を合わせたカクテルのこと。

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この日に飲んだプンチョは、マンダリネットmandarinettoというマンダリンのリキュールを温めたもの。オレンジの皮が添えてあって、甘くてほろ苦く、寒い冬に体を温めるにはもってこい。
つくる際に砂糖を入れて温めるが、またはグラスの脇にコーヒーのように砂糖の小袋が添えられてくる場合もある。

このマンダリンのリキュールが、プンチョ・カルディでは最も一般的だとは思うが、他にキーナ、ラム、アンブラート、アマレット、コアントローなどなどもあり。

ワインに砂糖や香辛料を入れて温めるホット・ワインVin brulèは冬の北イタリアの定番だが、このホット・カクテルもなかなかのものです。

ここはパドヴァから西30kmのヴィチェンツァ。歴史的価値のある建造物がゴロゴロしているこの町は、いつ訪れても美しい。

そして、ここはバカラ・ヴィチェンティーナ。ガッチガチに乾干したメルルーサの戻したものを牛乳とアンチョビ、タマネギで煮る。町の名前のついたバカラ料理本場。
ガストロノミアでも、この料理がやはり一番多く準備されていて、やはり売れ行きも良い。しっかり重~いこの皿は、やはり冬に食べるとより美味い。

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メッヅォ・エ・メッゾォMezzo e Mezzo :: 2010/09/01(Wed)

メッゾッ・エ・メッゾッ=フィフティ・フィフティという名の飲み物がある。

ここはバッサーノ・デル・グラッパ。ヴェネト州ヴィチェンツァ県下のバッサーノ山の麓という名の町。木製のポンテ・ベッキオ(通称アルピーニ橋、地元ではそれこそ“ポンテ(橋)”として親しまれている)が町のシンボルだ。同橋は、ヴィチェンツァで活躍したアンドレア・パッラーディオの建築としても知られている。
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土地の名前がその由来なのかどうなのかはいろいろと言われているので定かではないのだが、同地は文字通りにグラッパの名産地としても知られている。ここは有名な同地2大グラッパメーカーのうちのひとつのナルディーニNardini。
1779年ナルディーニ家が同地にて創業し、またポンテのたもとにあるオステリアを買い取った。今ではこの場がグラッペリアとして、地元民の集いの場として、また観光名所としておそらくバッサーノ随一のロカーレ(店)であろうと思われる。
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大半の人は店内のバンコで飲み物を注文し、立ち飲み。夕方から、特に週末には店内からポンテにまでグラスを片手にした人で賑わう。

ここでの定番がタイトルにある“メッゾッ・エ・メッゾッmezzo e mezzo”といわれるカクテル。
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これは、「ロッソrosso」と名付けられたビーテルbitter(ビター)とヴェルモスvermouth(ヴェルモット)を配合したリキュールと「ラバルバロrabarbaro」というダイオウをベースにした苦味のあるリキュールを各同量、そこに炭酸水とレモンの皮を入れたアペリティーヴオ。これらリキュールは同店オリジナル、ゆえにカクテルもオリジナルというわけだ。
ちなみに同店においては、通常食前酒一般をさす“アペリティーヴォ”というと、前述のロッソに炭酸水、レモンの皮を添えたものを指す。前者が少しカラメル色が濃く、風味も少々苦味がある。

同ポンテは観光スポットでもあり、天気の良い日には下を流れるブレンタ川と遠くに見える山の風景が大変に美しい場所。そしてここは、第一次大戦時にはアルピーニ隊がここを舞台にして激しい戦闘を展開した場でもある。現在残るナルディーニを含めた橋付近にある建物には当時の銃弾の跡が痛々しく残る。
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ヴァルポリチェッラValpolicella :: 2010/04/06(Tue)

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ヴェネト州ヴェローナ近郊(ヴェローナ県内19地域(コムーネ)を含む丘陵地帯)でつくられるD.O.Cワイン。そのうちの5つのコムーネにて造られるものを特に“クラッシコClassico”と呼ぶことができる。(マラーノMarano、ネグラールNegrar、フマーネFumane、サン・ピエトロ・イン・カリアーノSan Pietro in Cariano 、サンタンボロージョSant'Ambrogio)

主なブドウの品種とその構成は、ロンディネッラRondinella(20-40%)、モリナーラMolinara(5-25%)、コルヴィーナCorvina(40-70%)。

アルコール度数は10度以上とされているが、“スーペリオーレSuperiore”と分類されるものは11度以上(度数12度から販売可能)で、よりしっかりとしたもの。 さらに力強いものになると、よく知られる“アマローネAmarone”、甘口の“レチョートRecioto”などもある。これらはブドウを半干ししてから醸造されるもの。

ワインはもちろん料理に合わせて選ぶものだが、昼の明るい時間からあまり重いワインを飲む気にはならないのと、せっかくヴェローナにいるので、ということで、“クラッシコ”を。
通常では、“クラッシコ”は白身肉(鶏や仔牛など)やフォルマッジョなどに、“スーペリオーレ”は肉料理に、などとされるが家族で食べるとそんな優雅なことは言っていられない。ので滅茶苦茶。

ということで、この日のワインのお供(?)は、店内の様子を探ろうと入口から覗いたら、妙に美味しそうに見えて決定の決め手になったハムの盛り合わせ、イノシシ肉のラグーのビーゴリ、そして私はここでは全く希望していなかったピッツァ。
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そしてヴェネト州には欠かせないティラミス。注文したのは久しぶり。

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ビッラ・ヴェネツィアBirra Venezia :: 2010/03/24(Wed)

イタリアはワインの生産が盛んだが、ビールも特に北イタリアでは盛んに製造されている。日本でも見かけるような大企業のものは数社(2社?)を除いては、その多くはアルティジャナーレ(手作り)といわれる、小さな製造所でつくられている。手作りとはいえ、すべてのラインを手作りにしているとはもちろん言えないが。

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ということで、それらは自ずと“地産ビール”ということになる。このヴェネツィアのビール、ビッラ・ヴェネツィアBirra Venezia(ヴェネツィア・ビール)もそのうちのひとつ。

その起源は遡ること1835年。“ビリオッティBiliotti”という名で始めた小さなビール製造場から。

1902年は“ディステッレリア・ヴェネツィアーナDistilleria Veneziana”(ディステッレリア=蒸留酒製造所)がフォンダメンタ・サン・ビアージョに新しい工場を建てた際にその一部としてビール製造ラインを構築。

その後、設備新築などで一旦工場の閉鎖後、1908年、“ビッラ・サンマルコSocietà Birra San Marco”に社名変更してジュデッカ島にて製造再開。その当時、製造ラインには130人もの作業員がいた。

1913年、工場は再度社名変更、現在の“ビッラ・ヴェネツィアBirra Venezia”へ。地元の地産ビールとして、ヴェネツィア内のオステリアなどで味わうことができる。

肝心な味は、というと、瓶のラベルの印象よりも爽やかな感じだが、どちらかというとグイグイッと喉を潤すビールというよりは、“味わう”ビール。後味に心地よいほろ苦さが残る。きれいなビオンダ(黄金色)のビール。

ビールのお供はやっぱりピッツァで。いや、ピッツァのお供がビールなのか…??

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