パドヴァのとっておき。

北イタリア・ヴェネト州パドヴァより、料理や季節のおいしい情報を中心に、日々のできごとを綴ります。



メルカートは春の装い :: 2017/03/23(Thu)

この時期のメルカートはまた季節の変わり目を感じるとき。

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冬の野菜と春先の野菜が混在する。

目立つのは、春の野草類。日本でいう春の山菜みたいに、春先のほろ苦い野草があちこちで見られるとき。

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本来ならば、そこら辺りの原っぱににょきにょき出ているのを摘んでくればいいんだけれど、栽培ものがきれいに束になっているのを市場で買うのが、私なんかは一般的かなー。

これは、おなじみのブルスカンドリ。ホップの新芽。

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隣に並んでいるのは、カルレッティと呼ばれるシロタマソウの新芽。ちょっと変わった風味がして、これも刻んでリゾットに入れたり、オムレツの具材として利用される。

こちらはローゾレ。タンポポの葉みたいだが、タンポポよりも苦味が柔らかい。ケシの新芽。これらはどっさりと一度茹でたものをよく炒めてコントルノとしていただく。

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カルチョッフィも本格的に出揃うとき。掃除をきれいにしたものも種類を違えて勢揃い。

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ヴェネツィアのカステラウーレも出始めた。

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ヴェネトでも、ヴェネツィア、パドヴァ周辺でしか見ない、フォンディという形のもの。フォンディとは、底という意味。つまりは、カルチョッフィの底の部分だけどお皿のようにしていただくもの。食べる部分は非常に少なくて、捨てる部分が大部分だが、この部分がホクホクとした食感で非常に美味しい。

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出始めのピゼッリ(グリンピース)は、地物産が出るにはまだ1ヶ月ほどかかる。

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アスパラも出始めであるが、これはパドヴァ南部のもの。パドヴァの南側には、ローマ時代よりの温泉源があり、地下に温かい水が流れるため、アスパラもこの土地で一番早く収穫を迎える。

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春野菜って見ているだけで元気になる要素だ。



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パドヴァの骨董市散策 :: 2017/03/22(Wed)

毎月第三日曜に開かれるパドヴァのアンティーク市。春先の日曜日は、街を歩くにはちょうどよく、それがまたちょうどいい散歩コースになるのが、この骨董市。

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ということもあり、日曜の夕方に出かけたら、結構な人出。

ヨーロッパでロシアの赤の広場に続く2番目に大きい広場といわれているプラート・デッラ・ヴァッレ。楕円形のこの広場をぐるりと囲むようにして露店が出店している。

出店するのは、絵画、書籍、衣類、銀製品、工具、部屋の装飾品、家具、台所用品、生活雑貨品…実に様々なものが、アンティークなもの、単なる古いもの、ガラクタ…アンティーク市にかこつけてただ出店しているもの、なんてものが一同に並ぶ。

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これらを見分けて購入するのは、購入側なのだから、まあ、いいのだろう。ちなみに一般的にアンティークと呼ばれるのは、100年以上経過したものを指す。

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この日の私は娘のピアスをいくつか見つけて、小物狙いで終了。

帰り際にジェラートを食べて家路につく。日曜午後のまったりとした過ごし方のひとつ。

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パドヴァの街のナターレ :: 2016/12/22(Thu)

毎年この時期になると、街の景色が一変する。

12月8日の無原罪の御宿りの日から、カトリックの本来の意味のナターレがスタート。その日を待っていたかのように、街中はメルカティーノ(クリスマスマーケット)でキラキラとした雰囲気となる。ナターレ用に家族や知人へと渡すプレゼントを購入する買い物客で人々が行き交い、街が一層と華やかになる時期。

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冬の寒さで空気がピンと張り詰めたようになりながらも、明るい雰囲気となるのは、ナターレ時期特有のものだろう。

パドヴァの旧市街値には、今年は150の屋台が軒を並べている。

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売っているものは、地方の美味しいものやお菓子、クリスマスグッズ、手袋や帽子などの防寒グッズやらアクセサリー等々、自分用またはプレゼント用にと、毎年ほぼ同じような顔ぶれの屋台なのに、なんとなく足を止めて、財布を開けてしまうのは、ナターレだから、こそ。

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普段の日曜は閉まっているはずの店も、この時期は営業許可がおりているので、かきいれどき。

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パドヴァ市では、普段は75分間有効のバスチケットも、この時期は4時間有効となって、市内バスやトラムは、中心地へ街歩きする人たちで満員状態。

不況なんてどこにあるんだろう、なんだか豊かな雰囲気いっぱいなパドヴァチェントロ。

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『カフェ・ペドロッキ』の名物コーヒー『カフェ・ペドロッキ』 :: 2016/11/25(Fri)

パドヴァの旧市街地の中心に位置する『Caffè Pedorocchi (カフェ・ペドロッキ) 』。創業は1831年。
イタリアのカフェの歴史は、700〜800年代から広く普及を初め、パドヴァでもちょうどその時期を重ねるように、カフェがオープンしている。当日のカフェの位置付けは、単にブレイクすることが目的というよりも、人が集まり、そこで様々な談義が交わされたもの。

パドヴァのカフェとして特徴的なのは、パドヴァが大学の町であったこと。同カフェの前には、パドヴァ大学(パラッツォ・ボー)がある。現在でこそ、町の中にキャンパスが点在し、複数の学部がそれぞれに存在するのだが、創設当時は、旧市街地の中心地、現在も残るパラッツォ・ボーが歴史的な創設の場所だ。

大学は、多くの見識者、学者たちが集まることで、思想の表現の場であるともいえる。その最たる場でもあるのが、このカフェ・ペドロッキともいえる。

カフェは創設当時から、緑・赤・白のトリコローレの3つの部屋に分かれており、現在でもその姿をそのまま見ることができる。
学生のリソルジメント運動(近代イタリア独立運動)の活動拠点であったこともあり、現在の白の部屋(サーラ・ビアンカ)には、その際の闘争の様子を垣間見ることのできる壁の銃弾の跡なども残る。

カフェの上の階には、リソルジメント博物館として、当時のパドヴァの活発な市民運動の様子が記録されていることでも、パドヴァの歴史の一部として、同カフェの位置付けは重要なもの。

たくさんの歴史を背負う場所ではあるが、市民や観光客、全ての人々に開かれた、オープンな場所であることも、パドヴァのシンボルにもなっている。ゆえに、カフェ・ペドロッキはのキワードとして、よく知られている一節に、 “ Caffè senza porta (カフェ・センツァ・ポルタ=扉のないカフェ) “というのがあり、どんな人も身分や職業、立場の違いなく、全ての人に開かれた場であることを表現されている。

さて、こんなカフェにていただくカフェは、歴史を感じる優雅な空間のなかにて、なかなかオツなものなのだが、同カフェには同名の飲み物が存在する。その名はもちろん『カフェ・ペドロッキ』。

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コーヒーの上に少しホイップされた生クリームを少し、そして、緑色のミントのシロップを少しだけ加えたもの。
注文してしばらくすると運ばれてくるそれには、スプーンがついてこない。

給仕のカメリエーレが必ず付け加える注意事項とは、
・砂糖は加えないこと
・スプーンでかき混ぜないこと→だからスプーンはサービスされない
・最後の泡までしっかりといただくこと
熱くてほろ苦いコーヒーに、冷たくて甘いミント風味が口のなかでクリームと混ざり合う、ちょっと不思議な飲み物。

個人的には、最後に残るクリームが美味しいのに、底に残ってしまうのが残念で、こっそりとカメリエーレにスプーンを持ってきてもらう。

ただし、こういうコーヒーは飲みながら、カップをゆすって最後に泡を残さないように飲むのがよい。スプーンなしにて、正しいコーヒーの飲み方ができるようになったら、正真正銘のパドヴァーナとなる。…のかな。




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パドヴァのソット・サローネからアマトリーチェへ :: 2016/10/13(Thu)

8月下旬に発生したイタリア中部地震に関しては、冬の寒い季節が目前に狭り、住民の方々の生活の立て直し等、大きな問題を抱えている。

私個人的にできることなど、到底小さなこととは思いつつ、小さな義援金のできる機会を見つけては、参加するようにはしているが…

先日、パドヴァの市民の台所として知られる、長い歴史ももつ、ラジョーネ宮下、通称《ソット・イル・サローネ》において、この震災の義援金活動が行われた。

ソット・イル・サローネは、この建物の13世紀の完成時より商業施設として成り立ってきた場所。現在も、約50軒の食料品を中心にした商店が軒を連ね、いわゆる、歴史的商店街、となっている。

我が家も然り、この商店街には常日頃からお世話になっており、チーズ・ハム類、肉・魚、パン、生パスタ等々、頻繁に足を運ぶ場所。お店の人と顔なじみになり、買い物をしない日でも、通りを歩くとあちこちから、威勢のいい声で声をかけてもらうと、なんだかこっちまで元気になる、という、ビタミン剤みたいな場所でもある。

さて、この商店街のなかのいつもの常連として立ち寄るチーズ専門店の一店にて買い物をしていたら、お店の人から、ある企画に誘われた。

それは、同震災にて被害を受けたこの地域のカゼイフィーチョ(チーズ製造所)を助けよう、という企画夕食会を、このソット・サローネで開催する、というもの。

もちろん参加するよ〜、と声をかけて、前日に予約電話をしたら、なんと満席。盛況のため、2回転させる、というので、第2部に参加することにした。

夜のソット・サローネは朝の雰囲気とはまるで違い、なんだかしっとりとした雰囲気。そんななかで多くの人々がテーブルに座り、食事を楽しんでいる。

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いつもは各店のバンコ(カウンター)に居る顔なじみの定員たちが、この日は調理人であり、カメリエーレだ。

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チケットにお金を払い、即席テーブルにつく。
まずはじめは、地元のチーズ、アジアーゴの盛り合わせ。熟成の若いのと1年熟成のもの。

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そして、肉のタリアータ。

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もちろん、各店のショーケースから出してきたものを持よって調理する。
ここにワインとお水がついて15ユーロなり。
これは全て、アマチリーチェに寄付されるらしい。

美味しく、なんだか特別感ある空間に、なんだか急に寒くなった一夜ではあったが、心が少しあったまった気がした。

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