FC2ブログ

パドヴァのとっておき。

北イタリア・ヴェネト州パドヴァより、料理や季節のおいしい情報を中心に、日々のできごとを綴ります。



Cantine Aperte 2018 カンティーナ・アペルタ :: 2018/05/28(Mon)

毎年5月の週末となると、カンティーナ・アペルタといって、イタリア全土のワイナリーを解放した企画が行われている。モヴィメント・トゥーリズモ・デル・ヴィーノ(Movimento Turismo del Vino) という団体がこれを企画する。ワイン産業をひとつのトゥーリズモの一環とし、各地にてこのイベントに参加表明をしているカンティーナを週末に解放し、集客。よい季節でもあることから、かなり多くの人々が週末のドライブがてらにワインを楽しむことのできる楽しい企画だ。

この機会に、カンティーナから直接ワインを購入することもでき、また、大抵の場合が無料でワインの試飲及び食べ物を提供することとなっている。

今年は日曜日の1日をカンティーナ巡りとした。トレヴィーゾ県の東側、フリウリとの州境でもあるピアーヴェ川沿いのあたりを中心に3軒を訪問。

午前中に訪れたこのカンティーナは、地元種のラボーゾを中心に約10種のワインを展開している。午前の早いうちには、まだ訪問者もまだ正気…。到着したらちょうど土壌とブドウ、ワインとの関係についての講義中。長かったソムリエの講習を思い出しながら聞き入る…

DSC_0003_convert_20180528211745.jpg

外では、パニーニなどが振舞われ、カンティーナ内では、自社ワインのデグスタツィオーネ(試飲)が。

DSC_0005_convert_20180528211815.jpg

DSC_0008_convert_20180528211833.jpg

この地区のピノ・グリジョ、カベルネ、メルローをはじめ、ラボーゾにいたっては、スプマンテからパッシートまで…となかなか興味深い商品群。タンニンのしっかりとした個性の強い品種だが、ここ最近はその良さが見直されて注目品種のひとつでもある。

場所を移動し、さらにフリウリ方面、プレマッジョーレ地区へ。

DSC_0017_convert_20180528211848.jpg

もともと知り合いのカンティーナで、ここのソーヴィニオンはとても好み。畑にてまずはデグスタツィオーネを…と促され、いってみたら、もうすでにほろ酔いの人たちでいっぱい。

DSC_0022_convert_20180528211945.jpg

DSC_0031_convert_20180528212030.jpg

ブドウ畑はブドウの花が咲き終わり、実がしっかりとつき始めてくる時期。

DSC_0021_convert_20180528211902.jpg

DSC_0027_convert_20180528212015.jpg

カンティーナに戻り、空いているテーブルに陣取って、ここでじっくりと再度試飲を…

DSC_0042_convert_20180528212045.jpg

この後にももう一軒まわってから帰途へ、と。

天気もよく、楽しい良いイベントな1日。



テーマ:イタリア - ジャンル:海外情報

  1. イベント、見本市
  2. | trackback:0
  3. | comment:0
チーズの祭典「フォルマッジョ・イン・ヴィッラ (Formaggio in Villa)」 :: 2018/05/01(Tue)

毎年この時期に開催されるイタリア全土から集まるチーズの祭典。ヴェネツィア県のサンタ・マリア・ディ・サーラという町の、ヴィッラ・ファルセッティというヴェネツィア貴族の邸宅にて行われる。

期間は4月28日から5月1日まで。気候もよいこの時期、開催時刻より多くの人が足を運ぶ。

中世のお屋敷内、いろんな顔の会場が各ブースとなり、なんだか面白い空間づくりだ。

IMG_5250_convert_20180501125657.jpg

IMG_5252_convert_20180501125738.jpg

IMG_5253_convert_20180501125758.jpg

イタリア各地のチーズの生産者、サラミ生産者、ワインやクラフトビール、他、希少な生産物を集め、会場内、美味しいものでいっぱい。
チーズにいたっては、牛、羊、山羊乳、熟成の変わったもの…など。見た目にも珍しいものが数多く並ぶ。

IMG_5246_convert_20180501125632.jpg

IMG_5259_convert_20180501125856.jpg

IMG_5261_convert_20180501125926.jpg

IMG_5262_convert_20180501125950.jpg

IMG_5265_convert_20180501130029.jpg

IMG_5263_convert_20180501130009.jpg

サラミ、ハム類も然り。

IMG_5251_convert_20180501125718.jpg

IMG_5254_convert_20180501125816.jpg

IMG_5255_convert_20180501125837.jpg

展示即売することもあり、試食もあちこちにて、各自好みの商品をみつけては、購入…ということで、帰りは皆がたくさんの袋をさげて帰ることとなる。

中心の大きな仮テントでは、食事処も。ヴェネトを代表するアジアーゴの協会が仕立てる仮レストランでは、アジアーゴとグリーンアスパラをソースにしたマッケローニ、バッカラ・マンテカートを中身に詰めたトルテッリーニをアジアーゴのソースで…と、これでもか、というくらいなメニュー。

IMG_5278_convert_20180501130113.jpg

IMG_5279_convert_20180501130139.jpg

もう、これ以上無理…というのに、気づいたら自分も両手に袋を抱えている…




テーマ:イタリア - ジャンル:海外情報

  1. イベント、見本市
  2. | trackback:0
  3. | comment:0
110° トレヴィーゾのラディッキオ祭り (Antica Mostra del Radicchio Rosso di Treviso IGP) :: 2017/12/10(Sun)

毎年産地では各地にて恒例となる、ラディッキオのお祭り。この週末はトレヴィーゾの旧市街地内にて開催された、ラディッキオの収穫祭としては最も歴史のあるもの。110回目を数える。

DSC_0071_convert_20171210045405.jpg

ラディッキオは、イタリア国内でもこの地でのみ生産される非常に希少な野菜。野菜の中でも高価なもので、ラディッキオには数種が存在するものの、トレヴィーゾ産の晩生種である、タルディーヴォ種は特別感のあるもの。

タルディーヴォ種の生産が本格的になり、産地呼称の認証マークであるIGPの添付が許可される11月以降では、生産地域の各地で次々と収穫祭が開催される、というわけだ。

トレヴィーゾの旧市街地の中心部に設置された仮テント内には、中央に大きくとられた生産物の展示がまず目をひく。

DSC_0062_convert_20171210045349.jpg

DSC_0008_convert_20171210045117.jpg

産地内にて、各生産者たちから持ち込まれた選りすぐりのものばかり。それだけあって、形も色も、そして味も良品揃い。形状や色が非常に個性的なこの野菜は、見た目の美しさもかなりその品質に関わってくる。見た目のよいものは、ほぼ味もよい。全てにおいてバランスがとれていなければならない、というか、必然的にそうなる傾向にある。

会場内では、ラディッキオの即売所、ラディッキオを使った関連商品及び、土地の各産物の生産者などのブースが並ぶ。

DSC_0026_convert_20171210045836.jpg

DSC_0027_convert_20171210045909.jpg

そして、もちろんラディッキオを使って振舞われる料理など。

DSC_0018_convert_20171210045233.jpg

DSC_0017_convert_20171210045217.jpg

各ブースには、毎年駆り出されているのであろう、料理人たちが仮設キッチンで腕をふるう。

DSC_0013_convert_20171210045145.jpg

DSC_0015_convert_20171210045200.jpg

中央ステージでは、料理デモンストレーションなどの各種イベントが催されているが、私が訪れた時間には、ちょうど子供たち向けのラボラトーリオが開催されるところだった。

DSC_0033_convert_20171210045311.jpg

我が娘も参加し、皆で作ったものは、土地の名物ドルチェ、ティラミス。3歳から11歳までの子供たちがうまく平均して集まり、ステージ上にて指導を受けながら、一皿を完成させる。

この週からイタリアはクリスマス開始。街中にはクリスマスマーケットが始まり、人出もぐっと多くなる。
街角のオステリアも、このシーズンはラディッキオでデコレーション。

DSC_0025_convert_20171210045250.jpg






テーマ:イタリア - ジャンル:海外情報

  1. イベント、見本市
  2. | trackback:0
  3. | comment:0
お米の収穫祭@イーゾラ・デッラ・スカーラ :: 2017/10/23(Mon)

ヴェネト州を代表するコメどころ、そこがヴェローナ県下のイーゾラ・デッラ・スカーラ (Isola della Scala) 。

私の住むパドヴァ以北では、あまり馴染みのない、広大な農地の広がる場所。ヴェネト州のなかでも南側に位置し、イタリア一の大平原であるパダーナ平原の中心部にあたる部分であるだけに、ひとつの農地が大きい。
ここは、米の産地であり、ロンバルディア州とエミリア・ロマーニャ州と州境に位置するところで、これまた独特の食文化を持つ地域だ。

この地で収穫される米は、ヴィアノーネ・ナーノという品種。ナーノ(小さい)という言葉の意味からも想像される通り、米粒の非常に小さい品種で、どちらかというと日本の米に形が近いような気がする。

この地が稲作が適しているのは、広大な平野とここで湧き出る清澄な水が豊富なこと。同品種の米は、原産地呼称であるI.G.P.が冠されるのだが、その呼称をつけるにあたり、水田に鯉などの淡水魚を放つことも記載されている。淡水魚は他に、淡水のサメ、ウナギなども含まれている。

これらが根や茎につく害虫駆除に一役買うのだ。農薬などの化学的物質に頼らない自然農法のひとつ。

この米の特徴は、アミド含有量が高いため、粘りのない仕上がりのリゾットができあがること。この町のリゾットは、イゾーラ風リゾット (Risotto alla Isolana)といわれ、非常に独特の調理法をとる。

それは、鍋にあらかじめ温めておいたブロードを用意し、そこに決めた量の米を一気に投入する方法。通常のリゾットの作り方だと、米を先に炒めた鍋にブロードを少しずつ足していくのだが、ここではそれが逆となる。この方法をピロータ風といい、ピロータ(米の脱穀をする人)がこうしていたことから。つまりは、米の脱穀作業中に作業しながらお昼を用意する際に、作業時の忙しいなかに鍋の側でいちいち米をかき混ぜたりすることができなかったことから。だから、このリゾットは蓋をして、炊き上がりまでそのまま放っておく。ピラフを作るような調理法をとるのだ。

そして、お決まりの具材はタスタサル(Tastasal)。生サルシッチャ(生ソーセージ)の中身が具材となる。ここに、ローズマリーとシナモン、そしてこの土地の産物である、グラーナ・パダーナをたっぷりと加える。

今年も9月には、この土地の毎年の恒例である大きな米の収穫祭が開かれた。

IMG_1584_convert_20171021021238.jpg

IMG_1574_convert_20171021021156.jpg

このリゾットを食べるために、数年前から付き合いのある、お米の生産者のブースへ。

IMG_1576_convert_20171021021217.jpg

IMG_1561_convert_20171021021025.jpg

名物のこのリゾットを美味しくいただいてきた。

IMG_1563_convert_20171021021058.jpg

お祭りということもあり、彼らの仲間の他のブースを訪ねたりもして…最後は名物タスタサルを購入して家路につく。

IMG_1566_convert_20171021021119.jpg

IMG_1571_convert_20171021021137.jpg

この地域では、お肉屋さんに行くと普通にみかけるこの代物、パドヴァではほぼ見かけることはない。これもまた、地域性のよく出る食材のひとつでもある。




テーマ:イタリア - ジャンル:海外情報

  1. イベント、見本市
  2. | trackback:0
  3. | comment:0
チーズの祭典「フォルマッジョ・イン・ヴィッラ(Formaggio in Villa)」 :: 2017/04/28(Fri)

毎年この時期に開催される、ヴェネトのチーズほか、イタリア各地のチーズを主役としたイベントが開かれる。今年は7回目。毎年会場を点々としている感あり、今年はヴェネツィア県のサンタ・マリア・ディ・サーラ(Santa Maria di Sala)の、17世紀のヴェネツィア貴族の建物。ヴィッラ・ファルセッティ(Villa Farsetti)を会場とした。

DSC_0017_convert_20170428014815.jpg

DSC_0003_convert_20170428014547.jpg

会期は4月22日から25日までの4日間。イタリア各地のチーズの生産者たちがずらりと並ぶ。端から味見なんてしていると、もうお腹がいっぱいになってしまうので、気をつけながらじっくりと観察。ピン、ときたものは即試食し、気に入ったら即購入。単純にとっても楽しい。

DSC_0001_convert_20170428014457.jpg

DSC_0002_convert_20170428014525.jpg

DSC_0008_convert_20170428014701.jpg


DSC_0019_convert_20170428014830.jpg

DSC_0021_convert_20170428014848.jpg

なかで、チーズのラボラトーリオ。アジアーゴとグラーナ・パダーナに関しての講習会も。

DSC_0014_convert_20170428014755.jpg

カステルマーニョ。

DSC_0005_convert_20170428014621.jpg

DSC_0007_convert_20170428014642.jpg

カプラ(ヤギ)のチーズの3年熟成もの。これは非常に特殊。トリュフのようにしてパスタの上に削って使ったりもする。

DSC_0024_convert_20170428014904.jpg

ワインの試飲、サラミの試飲、そして最近超流行りのクラフトビールの出展多数。

DSC_0009_convert_20170428014734.jpg

楽しいんだけど…ほぼここ数年、このイベントに参加しているが、今年はちょっとイマイチだったかなー。
理由は、入場料無料はいいのだが、内部の試食…いや、試飲がほぼ全て有料。人の流れを考えていない構造に非常に歩きずらい…

いや、ただ単に、もっといろいろ試して飲みたかったのに、それができなかっただけで、少し欲求不満…なだけなわけじゃない。

いやいや、これだけのフォルマッジョを一同に味わえる、なかなか面白い企画。チーズの会仲間たちと散策する充実の休日だった。




テーマ:イタリア - ジャンル:海外情報

  1. イベント、見本市
  2. | trackback:0
  3. | comment:0
次のページ