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パドヴァのとっておき。

北イタリア・ヴェネト州パドヴァより、料理や季節のおいしい情報を中心に、日々のできごとを綴ります。



ラディッキオの収穫祭「フェスタ・デル・ラディッキオ」 :: 2019/11/11(Mon)

11月に入り、ラディッキオのシーズン到来。
ラディッキオの産地は、産地呼称であるIGPに認証される地域は、ヴェネト州内、トレヴィーゾ県、ヴェネツィア県、パドヴァ県の3県に及ぶ。
早生種という意味を持つプレコーチェ種は、9月より、晩生種であり、ラディッキオとしての醍醐味とも言えるタルディーヴォ種は、11月中旬以降より出荷される、まさしくヴェネトを代表する冬野菜だ。

その独特な形状と色は、ほかのどんな野菜とも比較することができない。鮮やかな赤紫色と白色とのコントラストが非常に印象的。
見た目にも、そしてその味わいも、ここに住む人々を支える産物ともいえ、長く寒い北イタリアの冬に華を添える、という意味で、「冬の花」とも呼ばれるが、その言葉には、多くの意味することがあるように思う。

さて、この産物の生産および出荷が始める季節には、各生産地域にて、収穫祭が開催される。大小様々だが、産地内11箇所にて開催。11月より翌年の3月まで、各地リレー開催のような形がとられている。
その最初を飾るのは、ヴェネツィア県スコルツェの、リオ・サンマルティーノという小さな町だ。小さな町とはいえ、生産地域内ではトレヴィーゾの祭りの次に、また規模としても地域内1、2を争う大規模なもの。今年は、第38回目の開催を迎えた。

メイン会場となる大きな仮設テントに至るまでは、長い屋台の列を歩く。お天気が良い日には、良い散歩道。そして、大きな看板で覆われたメイン会場へ。

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会場に入ると、まず目にするのは、ラディッキオの品評会。同生産地区内のラディッキオ農家が、各自の自慢の生産物を展示。この展示品は、完全にプレコーチェ種が主流。実は、数年前までは、この収穫祭のシーズンは、タルディーヴォ種が出始めていた頃。近年の温暖化が目に見えて影響しているのを改めて感じる瞬間。
とはいえ、美しく揃ったしっかりしたラディッキオは興味深い。

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そして、会場内はそのほぼ食事をするための、長机が設置されたスペースとなる。その周囲を地元の生産者たちが製品販売。

地元のチーズやサラミを売る屋台には、ラディッキオ入りのコテキーノ。

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ラディッキオ入りのパンや焼き菓子。

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ラディッキオの瓶詰め類各種。マリネやクリーム状のもの、パスタ用ソース等々。

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ラディッキオをはじめとする生産物の展示即売コーナー。

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この土地でのラディッキオ栽培の歴史の資料コーナー。

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そして、昼食をとるためには、長い列に並ぶ必要あり…。

メニューは、ラディッキオのリゾット、ニョッキ、骨つき肉のグリル&ポレンタ、サルシッチャ&ポレンタ、ムゼット&ポレンタ、ラディッキオのグリル、等々。

ようやく食券を手に入れ、席を確保、飲み物のみは先に入手しても食事にありつけるのは、まだまだ先…

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待っている間に飲み始め、殻付きピーナッツをお供に喋っていれば、あっという間(のような感覚)に注文の品々が。
自分の食券の番号が表示されたらカウンターに取りに行くシステム。

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お決まりのラディッキオのリゾット。そしてラディッキオ入りのフォルマッジョのグリルとポレンタ。この日は私たちは5名での食事だったので、他にもニョッキや肉の焼いたのなどあったので、テーブル上は盛りだくさん。

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しっかり食べてゆっくりしていたら、気づいた頃には、会場の来場客が、夜の部向けにきている人たちになんとなく入れ替わっていた…

小さな小さな町だけれど、この収穫祭は、年に一度の大イベント。町の中心ではあるが、そう大きくはない広場には、ラディッキオのモニュメントがドンと置かれている。

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町を支える、大切な生産物である、という証。



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ザ・ベジタリアンチャンス(The Vegetarian Chance) :: 2019/10/15(Tue)

10月の半ばの週末にかけ、トリノにて、ベジタリアンに関するイベント「The Vegetarian Chance」というイベントが、トリノの元FIATの工場を改造した飲食&イベント施設の「EDIT」を会場に開催された。

今回は第4回目の開催。昨年まではミラノを会場にしていたが、今年はスローフードのお膝元でもあるピエモンテにて、トリノへとその会場を移しての開催。

主催者あり発起人は、元ジャーナリストで現在は様々なコンサルティングなどを手がけているGabriele Eschenazi氏と、現在イタリア料理会では、野菜料理に関しては第一人者であるpietro Leemann氏。リーマン氏は、いわずとしれた、ミラノのミシュランひとつ星のレストラン「Joia」のシェフでもある。ミラノで約30年にもわたり、野菜や自然にこだわり続けた料理とその思想を定着させてきた人物。

この会の最も大切な主旨としては、「Cibo del futuro」。つまりは、「未来への食事」。現在の食環境の問題を今後の食環境へとどのようにつなげていくのか、私たちがどのような姿勢で食事や食材、そしてそれらをとりまく環境に関わっていくべきなのか、というメッセージを高く掲げている。

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私はこのイベントに、日本の某企業のスポンサー参加をアシストするために数ヶ月前から動きだしていた。同社は日本を母体にした世界各地に拠点を持つホールディング会社であるが、その一部署に、大豆をベースとした商品を生産していて、イタリアにもそのマーケットを広げようと数年前から活動をしている。
会の主旨ともつながるし、何よりも、リーマン氏に誘われたこともあり、今回スポンサー(パートナー)参加となった。

会期中は様々なイベント、コンベンション、パネルディカッション、メッセージフィルム放映、ショークッキング等々が企画され、私たちも施設内の一角をいただき、来場者に商品の紹介などをしながら、ショークッキングの枠では、大豆に対するレクチャー及び、商品を使ったシェフによる料理デモンストレーションなどを行った。(忙しくて写真が一枚も撮れず!!)
大豆製品は、すでに市場にも多くのものが出回っているものの、その商品の質の高さに試食された方々からも高評価を得られたので、今後のよい展開につながれば、と願っている。

こちらは、リーマンシェフとスーシェフのSauro Ricci氏による料理デモ。

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世界各国からの学識者などの公演やら、トリノにてベジタリアンのレストランを展開している店舗などのイベントなども。とにかくテーマに沿った内容が盛りだくさんだ。

そして、クライマックスは料理コンテスト。
世界各地より選考を勝ち抜いた料理人8名によるベジタリアンの皿を製作、それらを審査員に評価される。

当日のキッチンは緊張が漲る!

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時間制にて、一人ずつ、各人2皿を紹介する。各皿は審査員の前に運ばれ、その皿の内容を説明。

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観客は遠巻きにそれを見守るのだが、その間にはこんな美味しいリゾットが提供された。

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アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノのリゾットに、カーヴォロ・ネーロの凝縮ソース、パウダー、そして乾燥したものが乗せられている。

その後は会場を変えての表彰式。

1位に輝いたのは、イタリアで頑張っている日本人の料理人さん。画面でしか見えなかったが、素晴らしい皿を表現していた。

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来年開催は、また都市を変えて…という構想もあるそうだ。そうそう、来年6月には、日本での同名のイベント開催も正式に予定されている。

ベジタリアンにこだわる必要はない、とは思う。実際に私もベジタリアンではない。ただ、この会の主旨、メッセージの大切なポイントには非常に共感できる部分があり、今回こんな素晴らしいイベントに参加できたことを非常に嬉しく感じた。





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ラディッキオの収穫祭 33°Festa del Radicchio Rosso di Treviso a Dosson :: 2019/02/14(Thu)

ラディッキオの季節のピークももう最高潮を迎え、もうそろそろ終盤にさしかかっている。

1月最終週には毎年恒例の、この地域のほぼ最後となる収穫祭(サグラ)が、トレヴィーゾ県のドッソンという町で開かれた。今年は第33回目の開催となる。

会期は約2週間。その間、ラディッキオを使った料理が振舞われ、また土地の産物などを販売する小さな生産者たちなどが露店を出店する。

盛り上がるのは週末や夜。私は今年のサグラには、東京でこのラディッキオを輸入・販売してくださっている同僚3名、そしてそれをたくさん使ってくださってくださるレストランのシェフやスタッフの方々と参加する、という素敵なチャンスに恵まれた。

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参加した夜は、毎晩、主催者側で企画する特別な宴の場。毎晩趣向が変わるのだが、この夜を狙っていったのは、知り合いのシェフ二人による共演の夕食会であったから。地元でも有名な、いつも非常に質の高い料理を提供してくれる2店のシェフだ。

時間となりこの特別ディーナーの場に参加したのは約400名。ずらっと並ぶ長テーブルは圧巻。そしてみるみるうちにテーブルは予約客で埋まる。

料理はもちろん前菜から全てがラディッキオずくし。なんといっても外せない、リゾットは、続々とお替わりをお願いする声もあがる。

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ドルチェももちろんラディッキオで。地元のドルチェとして外すことのできないティラミスをラディッキオのリキュールを効かせた効果。

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夜がふけてくると、ステージではダンスパーティーなるものも始まる…流れる曲も自分が若い頃にさんざん耳にしていたひと昔前のポップ。そこに集うのは、もちろん若者ではなく、それなりの年齢のカップル…。それでもあちらこちらで笑いが絶えない夜はいつまでも続く…。

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そんななか、この夜の功労者を讃える会の締めが始まって、なんと、私たちにも特別賞などが与えられるハプンニングなども。

ラディッキオという土地の名産を通じて、土地の人たちが一同に会し、そして存分に楽しむ、というとても素敵な会。
来年はどんな形で参加できるのか、楽しみ!

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毎年恒例!コンバイの栗祭り Festa dei Marroni di Combai :: 2018/11/04(Sun)

今年も行ってきました。トレヴィーゾ県、コンバーイ(Combai)の栗のお祭り。プロセッコの産地に隣接するこの地域は、ちょうどぶどうの収穫が終わり、一息ついたころに栗の季節がやってくる。

今年は74回目を数える栗祭り。多くの人々が栗を楽しみにやってくる。

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小さな町はこの期間となると多くの人で賑わう。
栗料理が振舞われるメイン会場のテントにて、まずは栗料理。

栗のパスティッチョ(ラザーニア)と栗入りのスペツッァティーノ(肉の煮込み)。無理やり栗を入れた感のある皿…のような気もするけれど…。

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そして、この日のメインは焼き栗!
アッツアッツのそれを手を真っ黒にしながらいただく。

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カウンターのお姉ちゃんに食事が終わってから取りにくれば?熱いほうが美味しいわよ。と言われたが、食事代わりにしてでも今すぐ食べたい!とすぐに出してもらった。

これのお供には、トルボリーノ(Torbolino)を。この年の収穫ぶどうのまだワインになりきっていない新種。アルコール発酵は終わっているころだが、まだ濁ったまま(トルビド)だから、トルボリーノという。

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会場を変えると、こちらは焼き栗のみ専門のテント。大きな大きな鉄鍋で大量の焼き栗を準備する。

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カウンターでは子供たちもお手伝い。ワインだってもちろんサービス。

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栗の定量袋詰め機にて…

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テント内ではあっちでもこっちでも栗を食べる、食べる、食べる…

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秋の恒例行事はほんとに例年、何も変わらずに同じスタイルそこにいることが、よい。

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Cantine Aperte 2018 カンティーナ・アペルタ :: 2018/05/28(Mon)

毎年5月の週末となると、カンティーナ・アペルタといって、イタリア全土のワイナリーを解放した企画が行われている。モヴィメント・トゥーリズモ・デル・ヴィーノ(Movimento Turismo del Vino) という団体がこれを企画する。ワイン産業をひとつのトゥーリズモの一環とし、各地にてこのイベントに参加表明をしているカンティーナを週末に解放し、集客。よい季節でもあることから、かなり多くの人々が週末のドライブがてらにワインを楽しむことのできる楽しい企画だ。

この機会に、カンティーナから直接ワインを購入することもでき、また、大抵の場合が無料でワインの試飲及び食べ物を提供することとなっている。

今年は日曜日の1日をカンティーナ巡りとした。トレヴィーゾ県の東側、フリウリとの州境でもあるピアーヴェ川沿いのあたりを中心に3軒を訪問。

午前中に訪れたこのカンティーナは、地元種のラボーゾを中心に約10種のワインを展開している。午前の早いうちには、まだ訪問者もまだ正気…。到着したらちょうど土壌とブドウ、ワインとの関係についての講義中。長かったソムリエの講習を思い出しながら聞き入る…

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外では、パニーニなどが振舞われ、カンティーナ内では、自社ワインのデグスタツィオーネ(試飲)が。

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この地区のピノ・グリジョ、カベルネ、メルローをはじめ、ラボーゾにいたっては、スプマンテからパッシートまで…となかなか興味深い商品群。タンニンのしっかりとした個性の強い品種だが、ここ最近はその良さが見直されて注目品種のひとつでもある。

場所を移動し、さらにフリウリ方面、プレマッジョーレ地区へ。

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もともと知り合いのカンティーナで、ここのソーヴィニオンはとても好み。畑にてまずはデグスタツィオーネを…と促され、いってみたら、もうすでにほろ酔いの人たちでいっぱい。

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ブドウ畑はブドウの花が咲き終わり、実がしっかりとつき始めてくる時期。

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カンティーナに戻り、空いているテーブルに陣取って、ここでじっくりと再度試飲を…

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この後にももう一軒まわってから帰途へ、と。

天気もよく、楽しい良いイベントな1日。



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