パドヴァのとっておき。

北イタリア・ヴェネト州パドヴァより、料理や季節のおいしい情報を中心に、日々のできごとを綴ります。



スクロヴェーニ礼拝堂Cappella degli Scrovegn :: 2010/08/31(Tue)

西暦60-70年に築かれたアレーナ(円形劇場)跡地内部にある。パドヴァの富裕な銀行家(高利貸し)、エンリコ・スクロヴェーニEnrico Scrovegniによるもの。彼の父親であるレジナルドReginaldoはダンテの「新曲」にも謳われている悪名高き高利貸し。その当時、金で商売をすることは、カトリックの教えから大変に忌み嫌われており、罪人ともされていた。そこで、エンリコは一族をも含めた父の罪の浄化を目的として、14世紀に建築されたものである。
1305年3月25日の聖母マリアの日に礼拝堂として献納された。
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礼拝堂自体の造りは大変にシンプルなロマネスク・ゴシック様式。内部にはエンリコ・スクロヴァーニの石棺がある。内部は同礼拝堂を語るにはあまりにも有名なジョットとその弟子で描かれたフレスコ画で覆われている。という意味からかどうなのか、礼拝堂を設計した建築家についてはよく知られていない。

エンリコ・スクロヴェーニは同堂の建築にあたり、二人の有名な芸術家を招いた。一人は祭壇に置かれている3体の大理石の聖母マリアの彫像をつくったジョヴァンニ・ピサーノ、そして、ジョットGiottoである。ジョットはこのときすでに大変に著名な画家として広く知られており、このときにはすでに彼の有名な作品の残るアッシジのサン・フランチェスコ大聖堂(バジリカ・ディ・サン・フランチェスコBasilica di S.Francesco)やローマのサン・ジョヴァンニ・イン・ラテラノ大聖堂(バジリカ・ディ・サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラノBasilica di S.Giovanni in Laterano)、そしてパドヴァにおいて、サン・アントニオ大聖堂(バジリカ・ディ・サンタントニオBasilica di S.Antonio)やラジョーネ宮(パラッツォ・デッラ・ラジョーネPalazzo della Ragione)などでの仕事を終えていた。

内部のフレスコ画は左右の両壁が3段に別れた構成で、聖母マリアの両親ヨアキムとアンナの物語から、マリアの生涯、そしてキリストの生涯のエピソードが38場面に渡り、絵巻物のように展開されている。そしてその下には「美徳」と「悪徳」の寓意像が、入口の壁面には「最後の審判」が描かれている。

これらのフレスコ画は、1305年にほぼ完成に近い形になったところで献納、その後さらに2年ほど仕事が続けられた後に完成形となり、献納は2度している。
同堂での彼の仕事は当時としては大変に画期的な内容で、絵画のなかにより奥行きを出す遠近法や人物像をより人物の性格やそれに伴う動きや表情などに人間性を与えたことなど、美術史上後世に残る偉大な仕事だとして、世界的にもあまりにも有名な場所である。


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リカちゃんとバービーBarbieちゃん :: 2010/08/29(Sun)

今日、バービーbarbieちゃんが我が家にやってきた。
で、何気にリカちゃんと並べてみた。(リカちゃんは今年の冬、パドヴァに訪ねてきてくれたHさんにいただいたもの)ちなみに、ここに居て「バービー」と発音しても誰にも通じず、「バールビィ」と「ル」を思いっきり巻き舌にする必要あり。
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あ、こんなに違うのね。顔の大きさは同じなのに、手足の長さ、目の切れ味。。。お国がらだなぁ、と改めて思い、一人で思わず笑ってしまった。その横で、「なぁに~~~?どしたのぉ~~~?」と素直な疑問の嵐。

つぶらな瞳のリカちゃん、西洋顔のバービーちゃんの横で心なしか大人しそうなのが、うーん、なんだかうちのびおらに似ている。。。

そして、通常こういうの写真に撮る趣味は特にありません。あしからず。


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メルカート :: 2010/08/28(Sat)

何度も登場するこのショット。
パドヴァのチェントロ、毎朝野菜・果物のメルカートのたつピアッツァ・デッレ・エルベpiazza delle erbe。
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季節の野菜や果物が揃うここでは、それらを見ているだけで季節の移り変わりを感じることのできる場所でもある。
日差しはまだまだ強いけれど、日の暮れるのも確実に早くなり、朝晩の涼しい空気は夏の終わりを感じさせられる。

そして、このメルカートに並ぶ野菜の顔ぶれも少しずつ変化が。

こちらはパタータ・アメリカーナpatata amerikana。いわゆるサツマイモ。アメリカから渡ってきたのだろう。ゴッツゴッツした形で中身も皮同様の色。パドヴァ近郊にこのイモの産地がある。
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そして、出始めのキノコ類。まだイタリア産ではないが。上からポルチーニ、フィンフェルリ(アンズダケ)、シャンピニオン。
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フィーキ(イチジク)。これはパドヴァの郊外、エウガネイ丘陵地帯産。薄くスライスしたプロシュットと食べたい。
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こちらはコルネッテcornetteというインゲンに似た野菜。
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珍しい野菜でも、季節感があるわけでもないが。ズッキーニの丸型。義母はこのズッキーニでパスタをするが、これが美味い。
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…とこれらの野菜を見ながら、この日の買い物は、季節の先取りでもなんでもなく、ニンジン1㎏、フィノッキオ1㎏、サラダ用レタス2玉、桃2㎏、オレンジ(スペイン産)1㎏。


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カステルフランコ・ヴェネトCastelfranco Veneto :: 2010/08/26(Thu)

夕方からトレヴィーゾ県下の小さな町、カステルフランコへ。パドヴァからは電車で30分ほどの気軽な距離感の町。小さいながらにとても静かできれいな場所でここも気に入りのひとつ。
カステル~の後にヴェネトがつくのは、エミリア・ロマーニャ州にも同名の町が存在するから。両者とも州名を後付けすることで、混乱を防ぐようにしているらしい。

カステルというのはもともとカステッロ(城)という意味から来るもので、町のシンボルは壁でぐるりと囲まれた壁(塀)でできた城跡。その城の名前が“フランコ(フランチェスコ)”なことからそれが現在の町の名前に反映している。現在のチェントロはこの壁の中ではなく、壁の外にある。人口40,000人弱の町ながら並ぶ店のセンスはよく、高級志向な雰囲気。壁の内側はチッタ・ヴェッキアCitta’ Vecchiaとして、静かな街並みが残り、レストラン、オステリアやビストロ・バールなどがあちらこちらに。

現在の壁は1300年代に築かれたものがほぼ全形を残している。(オリジナルがどこからどこまでかは解りかねるけれども。)ほぼ四角い全景に6か所の要所に塔があり、それを基軸に壁面がつながる。
ヴェネト州内他地と同様にここもヴェネツィア共和国下に治まる(1339-1797)のだが、それ以前には近隣のパドヴァ、ヴィチェンツァ、トレヴィーゾなどの有力領主により土地争いがあった場所。

そして、この町の出身者での有名人といえば、画家のジョルジョーネGiorgione。今年4月まで展覧会があったのだが、現在でもあちらこちらでその時のポスターやら垂れ幕やらが下がったまま。
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ということで、帰りがけにはお決まりのスプリッツ。そして本日の散歩終了→パドヴァへ。
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せっかく撮った街の写真をほとんど失くしてしまった。。。残るのはスプリッツののみ。


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バエッサート・パドヴァBaessato Padova :: 2010/08/25(Wed)

3 年ほど前にできたチェントロにあるお洒落なカフェ&パスティッチェリア&バール。パドヴァのチェントロでも高級ブランド店が比較的集まる通りにほど近い、ラルゴ・ヨーロッパにある。

ガラス越しに見える店内及び店外は茶と白を基調としたすっきりとしたデザインの店。朝のカプチーノ&ブリオッシュ(←いわゆるクロワッサン)からランチ、そしてアペリティーヴォ、食後酒まで、一日を通して様々な用途のある汎用性の高さをごく普通に利用する人々の姿は、こういうスタイルが定着してるイタリアならではの姿だと思う。
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この店はいつ通っても地元のお洒落さん達が集う店で、朝から特に週末は夜遅くまでグラスを片手にした人たちがいる場所。

店主はニコラ・ミノッツィ氏、そしてこの日登場してもらったのはパスティッチェレ(菓子職人)のアルベルト・ルッツォン氏。左のニコラさんはこの日2度目に会ったのだが、一度目は白地にオレンジに少しブルーの入ったコットンのシャツにオレンジのパンツ、素敵な茶色の皮靴でにこやかに登場。なんだかものすごく格好よくて、もともと好きだったこの場所がなおさら好きになった。写真を撮らせてもらったこの日は残念ながら普通な格好。
パステッチェレのアルベルトはまだ若いのだろうが、仕上がりの良いドルチェをつくる、ニコラさんの頼もしい相棒。
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Baessato Padova
Largo Europa,14-Padova
Tel;049.8776469


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