パドヴァのとっておき。

北イタリア・ヴェネト州パドヴァより、料理や季節のおいしい情報を中心に、日々のできごとを綴ります。



プンチョPunch :: 2012/01/20(Fri)

毎日やたらに寒くて、外を歩いていてもなんだかつらくなってくる。ので、とにかく気持ちを落ち着かせるためにも、とりあえずはどこかに座らなければ話もできない。

パドヴァチェントロのパドヴァ一の老舗カフェ、カフェ・ペロドッキ。レトロな内装も、もちろん外観も当時の名残を残しているが、この寒い中に暖房がついていないのでは?と思う寒さ。
店内だから、と着席と同時に何気にダウンコートを脱いでいたら寒くてもう一度きてしまった。暖房、やっぱり効いてないなぁと考えていたら、ホールの端で足元を温めるだけの小さな小さな温風ヒーターが2台動いていた…。そういえば、夏場はどんなに熱くても、ここは冷房機能がないので、開けっ放しだったっけ…

と、ソファに座って飲み物を飲んでいてもにわかに寒さを感じてきて、目の前のテーブルに座るおじさん3人組の飲む湯気の出るオレンジ色のグラスを見て、思い出した。あー、そうだ。プンチョ!!

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プンチョとは、ポンチ(パンチ)のこと。以前にも書いたような気がするが、
パンチという言葉自体はもともと、ヒンディ語で“5”を意味し、アラックという蒸留酒、砂糖、レモン、紅茶または香辛料など5種類の材料からなる、インドの飲み物のことを指す。それが、イギリスに持ち込まれ、その後ヨーロッパに広まったとされている。

つまりはお酒と砂糖、果汁を合わせたカクテルのこと。

この日に飲んだプンチョは、マンダリネットmandarinettoというマンダリンのリキュールを温めたもの。甘くてちょっとほろ苦い。オレンジの皮が添えられている。このマンダリンのリキュールが、プンチョ・カルディでは最も一般的だとは思うが、他にキーナ、ラム、アンブラート、アマレット、コアントローなどなどもあり。

飲んでいるうちに、ほんとに体がポカポカと温まってきた。甘さとアルコールで指先や足先まで沁み渡る感じ。

温かいカクテルというと、その筆頭はワインに砂糖や香辛料を入れて温めるホット・ワインVin brulè(ヴィン・ブリュレ)。個人的にはやはりワインのほうが好きだけれど、風物詩としては季節に一度は試すべし。

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  1. bevanda/飲み物
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あー、寒い :: 2012/01/18(Wed)

ここ数日、気温がぐぐんと下がり日中でも1-2℃あたりを温度計が示している。朝表へ出ると、一面が霜で真白。

寒いけれど空気がピンと張り詰め、嫌いじゃないなと思わせるのは、太陽の偉大な力。

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毎日少しづつ夕暮れ時間が遅くなっていることも、気持ちを明るくさせてくれる大きな力。太陽の力ってすごい。

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パスタ・レンティッキエPasta lenticchie :: 2012/01/13(Fri)

年始に食べたレンティッキエのパスタ。
レンティッキエはレンズマメ。その形がお金に見えるから縁起ものとしてよく年末年始に食べられるもの。ここらへんでは、この時期の食べ物として、太い豚の腸詰のコテッキーノの添え物としては必須のもの。年末になると贈られてくる食べ物の詰め合わせの籠や箱のなかにはよくコテッキーノとレンテッキエが入っていることが多い。

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昨年末はこんなランドリーbox入りのもきた。ちなみに入っていたのは、コテッキーノとレンティッキエの他、バルサミコ、オイル、パスタ、瓶詰め類(タマネギの酢漬けとかカルチョフィのパテとか)、コーヒー、チョコレート菓子類などなど。

さて、このレンティッキエのパスタはナポリで食べた一皿。ナポリでは非常にトラディショナルなマンマの味。シンプルながらに栄養的にもバランスよし。レンティッキエ独特の小さな粒の食感と豆のもつホクホク感、そしてパスタとの組み合わせ。

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タマネギやセロリ(ニンジンなども)を炒めてトマトとともに煮込む。やさしくて温かい。

あわせるパスタはスペゲティをポキポキと短く折って使う。パスタ・スペッツァーテといって、スペッツァートSpezzato(折る)したパスタという意味。少々汁気を残して、スプーンで食べる、イタリア版、いやナポリ版レンズマメの雑炊。

パスタはいろいろ使えるが、ショートパスタのいろいろな形の入り混じったミストや、マルタリアーティmaltagliatiといって、平たい生地を不揃いに切ったものなどもよく合う。

いずれにしても寒い冬にほーっとしたくなる一皿。

ついでにこちらは一緒の席で食べたナスのポルペッティとタコのルチアーナ風。

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南伊な装い。


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  1. 料理・素材
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ヴェロニカの足芸  :: 2012/01/09(Mon)

年明けまでのナターレシーズンもようやく終了。街のあちこちに出ていたバンカレッレ(露店)も1月6日で店じまいし、町はバーゲンの季節に突入して週末のチェントロはかなりの人出。
ナターレ用のプレゼントからバーゲンへ、とこの時期は買い物する人たちで溢れかえり、大きな袋を抱えた人が右往左往している。危機といわれるイタリアの極不況はどこにあるんだろう…と疑いたくなるほど。テレビのニュースでは暗い話ばかりだというのに…。

この週末には我が家のツリーも箱に仕舞われた。来年まで、またね~!とびおらも率先してお手伝い。手伝っているんだか壊してるんだか実際には疑問だったけれど。

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外で遊ぶ機会が極端に減る冬場は、あちこちで子供むけの催しが開かれる。テアトロ(劇)、音楽コンサートなどが主なものだが、いくつかの団体があって、毎年恒例で開催しているので、こういうものには多くの親が子供を連れて積極的に参加する。

年末から年明けにかけて開催された、テアトロ。教会だった建物をテアトロにしてあるのだが、ここでの子供むけテアトロもまた恒例行事。子供むけとはいうものの、結構大人も楽しめる。時間はどれも1時間ほど。子供が飽きずに集中できる時間。

今回も何度か足を運んだけれど、そのなかでも私が抜群に楽しかったのが、最終日。女性の独り芸なのだが、これがすごく面白い。

舞台の真ん中に用意された低い椅子に座り、自分は顔を隠して黒子になり、足の裏、すね、ひざ、そして両手を使って様々なキャラクターを創り上げて、短編ストーリーを展開する。足や膝に目や鼻をつけて衣装をこぶせることでまるで命を吹き込むかのように人物像ができあがり、表情豊かに愛敬たっぷりな人形劇となる。

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舞台の周りにはそれぞれのストーリーに分けた小さなスーツケースが並んでいて、一話一話を進めていくのだが、どれもこれも目が離せなくて、ブラックユーモアが入ったり、愛を語ったり…皆に拍手でリズムを求めたり、歌を歌ったり、とフレキシブルな舞台に子供も大人も釘付け。

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アンコールに応えて最後に披露したのが、簡単にいえば腹踊り。今まで使った体の部分以外で残っているところで楽しませますよ~と言って、音楽にのって、舞台上で後ろ向きになり、上に着ていた黒い長い黒Tシャツをばっと脱いで次々といろんなものをまとい、変装したら腹部分が顔の警官。最後はPACEで締めくくるこの出し物で大盛り上がりのなか幕を閉じた。

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彼女はVeronica Gonzàlezさんという9か月の男の子を持つママでもある。舞台を終えてママが恋しくて泣いてしまった子供に走り寄っていったたくましきママさん。

日本でも静岡で2回ほど公演をしたことがある、と言っていた。静岡で各国の芸を披露するアーティストの祭典があったらしい。経歴を見たら日本をはじめヨーロッパ各国(8か国)、南米やシンガポールでも身ひとつで渡っている。

彼女のこのパフォーマンスのタイトルは、まさしく テアトリーノ・デイ・ピエーディ(両足でテアトロ)。


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ジョットのパネットーネ Panettone de I dolci di Giotto :: 2012/01/08(Sun)

パドヴァにで作られるパネットーネで幻と言われているものがある。これが、ジョットGiottoのパネットーネ。

ジョットは、パドヴァ最大とも言える見どころであるスクロヴェーニ礼拝堂の内壁を埋め尽くしたフレスコ画の画家。そのの名から来ている。
販売元も限られている、とはいうものの、それなりの由緒ある店頭にて、ヴェネトを中心にイタリア各地、他国ではフランス、イギリス、ドイツなどにも出荷しているようだ。

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これは、実はパドヴァの刑務所内にある工房でつくられているもの。イタリアの食ガイド本であるガンベロ・ロッソでも賞をとり続け、毎年ローマ教皇(現ベネディクト16世)にも献上され、好んで食されている、という代物だ。

製造販売は12月16日以降ナターレまで。

昔ながらの製法による生酵母を使用したそれは、毎年この時期になるとパネットーネで表に出てくるが、刑務所内では、パネットーネ同様の発酵系菓子、フォカッチャ、コロンバなどの季節菓子を始め、ビスコッッティなどの焼き菓子も製造している。
これは、コペラティーヴァ・ソチャーレというイタリアならではの共同組合という組織を持った団体によるもの。同ジョットは、パドヴァのコムーネの配下にある老舗カフェであるカフェ・ペドロッキの経営母体でもある。

私がいただいたものはクラッシックといわれる、カンディーティ(フルーツの砂糖漬け、干ブドウ入り)の1kgタイプ。他にカンディーティ抜きのもの、チョコチップ入りのもの、5kgの大型などもある。

中はしっとり正統派。最近パネットーネもちょっと小ぶりの750gタイプのものばかり見ていたから、なんだか久し振りに大きいなぁ~。しっとりと甘い味も形も正統派。

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  1. Dolce/ドルチェ
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