パドヴァのとっておき。

北イタリア・ヴェネト州パドヴァより、料理や季節のおいしい情報を中心に、日々のできごとを綴ります。



土曜日の野菜売り :: 2013/07/28(Sun)

我が家の野菜・果物の多くは町の中心に毎日たつメルカートにて仕入れる場合が多い。のだが、地元産である季節の一般野菜は農家にて調達、というのが一番理想。メルカートも品は悪くない(店を選ぶ必要あるけれど)が、やはり生産者の顔の見える、採れたての野菜は新鮮さが違う。

最近よく利用するのが、ここの農家。自宅から車で約15分、昔ながらの農家造りの家の軒先で土曜日のみ直販している。都合があう限り、ここで入手した野菜たちで何日かを過ごしている。

DSC_0139_convert_20130728140911.jpg

DSC_0135_convert_20130728140758.jpg

周囲はトウモロコシ畑。この時期はかなり背丈も伸びてきて、青々とした風景。

DSC_0136_convert_20130728140835.jpg

裏ではタバコの生産も。

DSC_0160_convert_20130728141047.jpg

タバコはひと昔前までヴェネトの重要な生産物であった。近年は世界的大手のタバコ会社傘下の生産・販売によりタバコ生産も人件費の安い地域及び国へと移行してきているので、だいぶ様子が変わってきているのだという。
今でこそ、見渡す限りのとうもろこし畑、という風景の広がるここの土地も、昔はたばこ畑が一面に広がっていたのだとか。

さて、この日は夏野菜オンパレードする彼らの手がける野菜と彼らの同業者から運ばれてきた果物など。値段もかなり割安なことも手伝って、気づくとものすごい量を手にしていることになる。

DSC_0149_convert_20130728140615.jpg

夏野菜の代表、トマト、キュウリ、そしてナス。ナスはいくつも種類があって、ナス大好きな夫の指示のもとに、全ての種類を購入、細くてひょろひょろ~なこれは、実がしまっていて、美味しい。通常の形も手に持つと新鮮とだけあってずっしり。同様の形で白い皮のものもあって、珍しいので買ってみた。
丸いボール状の色が少し薄いヴィオラ色のも、実がしっかりとしている。

DSC_0129_convert_20130728140650.jpg

DSC_0132_convert_20130728141726.jpg

娘をここに連れていくといつも楽しみにしているのが建物裏手にある鶏の飼育小屋。鶏、ターキー、カモ、アヒル等々。

DSC_0162_convert_20130728141118.jpg

そして、こちらの豚はヴェトナム豚。久しぶりに顔を見にいったら妊娠中のようだった。近づいたら彼女も小屋から出てきたが、何も美味しいものにありつけないと解るとさっさとまわれ右して帰っていった。

DSC_0151_convert_20130728141016.jpg

この日の夜はナスのグリル。焼いてからすぐにいただくのではなく、焼いたあとに生のニンニクの小片を少量広げ、塩、オイル、そしてビネガーを少量ふってしばらくほんの数時間おいてから食べるのが好み。そして、同日に買ったズッキーニをたっぷり入れたフリッタータ。
この日も美味しく夏の味をいただきました。

DSC_0133_convert_20130728140724.jpg

DSC_0144_convert_20130728140940.jpg






テーマ:イタリア - ジャンル:海外情報

  1. 日常
  2. | trackback:0
  3. | comment:0
アーゾロ郊外のアグリトゥーリズモ :: 2013/07/10(Wed)

所用あり、訪れたアグロトズーリズモ。パドヴァより北西に約60㎞くらい、アーゾロの近くのマゼールMaserという小さな地区にあるアグリトゥーリズモ。

ここでワインのデグスタツィオーネと自家製おつまみのいいサービスがある、というのでそれを目的とした日曜ドライブ。

だんだんと山に近づいてくるにつれて、いい感じに広がってくるぶどうの畑。ここら辺ではソーヴィニヨン、カヴェルネ、そしてプロセッコなどが作られている。

着いた先は約3代のワイン農家。約10年前よりアグリを始めた、という小ぎれいな黄色い可愛らしい建物。

DSC_0811_convert_20130710124902.jpg

迎えてくれたのは、このアグリの別棟に住む、このオーナー家族に婿入りしたシモーネさん。彼はアグリの担当ではなくてワイン作り担当が主な仕事だが、この日は日曜日、とヴァカンス客でにぎわう時期の少し前、ということもあり、私たちのお相手を。

物音ひとつしない、静かで平和な空気。

軽い3種のデグスタツィオーネコースを頼んでおいたら、それに合わせて軽いおつまみが出てきた。

この辺では誰もが知る、短いひねった形のグリッシーニ、ビバネージと自家製パンのパニーニ。

DSC_0714_convert_20130709224913.jpg

トマトのブルスケッタとソプレッサ。ソプレッサはもちろん自家製。

DSC_0730_convert_20130709225022.jpg

DSC_0723_convert_20130709224949.jpg

豚も敷地内でこの冬にソプレッサに変身するために待機している…

DSC_0781_convert_20130709225515.jpg

カルチョッフィのオイル漬けの入ったトルタ・サラーテ。

DSC_0736_convert_20130709225054.jpg

そして、大盛りインサラータ。

DSC_0746_convert_20130709225135.jpg

ワインは好みのものを選べるのだが、1本目は発砲のロザート。暑くて喉をうるおすにはなかなか良し。

DSC_0705_convert_20130709224842.jpg

次はプロセッコ・トレヴィジャーノ。DOCのついたプロセッコではなく、ここら辺の低い場所で作られているぶどうのプロセッコ。粗めの泡で素朴な感じなテーブルワイン。

DSC_0756_convert_20130709225235.jpg

3本目はプロセッコ・エクストラ・ドライ。前プロセッコよりもかなりお品よく仕上がったもの。

DSC_0765_convert_20130709225323.jpg

今、ちょうど新カンティーナを建築中。この秋には工事が終わるといいな、と思う、とシモーネ氏は言っていたが、多分ムリ…3年前から工事が始まっているらしい。

DSC_0810_convert_20130709230059.jpg

とはいうものの、全面の木のカーブが素敵な造り。

カンティーナの屋上に上らせてもらって、周囲を一望。のどかなアーゾロの丘陵地帯が見渡せる。

DSC_0792_convert_20130709225708.jpg

DSC_0803_convert_20130709225938.jpg

まだまだ実の小さなプロセッコ。

DSC_0775_convert_20130709225436.jpg

何泊かしてゆっくりするのがいいね…

Agriturismo Sant'Andrea
Via Cornuda 72, Maser (TV)
tel;+39.042356538




テーマ:イタリア - ジャンル:海外情報

  1. Veneto/ヴェネト州
  2. | trackback:0
  3. | comment:0
トウモロコシもぐんぐん育つ。(独り言) :: 2013/07/02(Tue)

田舎道を走るとヴェネトの道の両脇は、見事なまでにトウモロコシ畑が広がる。そして真夏になると、このトウモロコシたちはさらにぐんぐん成長し、密林のように高く茂る。

DSC_0926_convert_20130702062953.jpg

DSC_0928_convert_20130702063024.jpg

6月いっぱいで、我がびおらの幼稚園も終了。長いようであっという間に終わってしまった幼稚園生活。同い年のなかで一番チビなのは3年間共通だったが、特に最後の年はいろいろな意味で成長したように思う。

9月からは小学生。この夏休みもできるだけいろいろな経験をさせてあげたいなー、と思いつつ、どうなることやら。思い(理想)と現実の境目にいつも、いる。

トウモロコシといえば、びおらも着実に立派なポレントーナ(ポレンタ喰い)に成長中。注文した皿のポレンタはすべて彼女が取り仕切る。もちろん自宅でも頻繁に注文を受けるので、白と黄色の両方のストックは欠かせない。
ヴェネト訛りも板につきはじめ、ミニ・ヴェネト女になりつつある。

先日、お友達の家で製作したこけし(もどき)の紙人形を私に見せて、「きもニをたくさん着ている!!」と興奮して教えてくれた。あー、そうか。「きもの」の複数形は確かに「きもに」だ…

全く関係ないけれど、こないだ郊外のアグリで食べたピアッッティ・ヴェネティ。

アンティパスト(温)と(冷)。

DSC_0885_convert_20130702062748.jpg

DSC_0892_convert_20130702062817.jpg

アルデンテなんてどこへやら、しっかりと調理されたビーゴリ。

DSC_0901_convert_20130702062844.jpg

美味しかったけれど、これはストゥルーデルではなくて、どっちかというとリンゴのクロスタータだった。

DSC_0904_convert_20130702062917.jpg

トウモロコシ畑と牛と馬と水牛とロバと豚に囲まれて、ゆったり気分を味わえたお天気のよい一日でした。

DSC_0969_convert_20130702063047.jpg





テーマ:イタリア - ジャンル:海外情報

  1. 未分類
  2. | trackback:0
  3. | comment:0
Villa Emo/ヴィッラ・エーモ :: 2013/07/01(Mon)

ヴェネツィア周辺、ヴェネツィア~トレヴィーゾ~パドヴァ~ヴィチェンツァには、ヴェネツィア共和国の貴族の邸宅(ヴィッラ)が多く点在する。

そのなかでも現在残されているもの(修復などされて保存されているもの)はごく一部と言われ、一般公開されているものの他、個人所有、美術館及び博物館として現存、ホテルや結婚式などのイベントとして使用されているもの、またはそれらの複合型、等々として残されている。

中世の時代の貴族の繁栄がこれら邸宅建築の背景にあることはもちろんである。一時代には、ヴェネツィア貴族の別荘的に、いわゆる陸地(テッラ・フェルモ)にセカンドハウス的に避暑を目的として建てられたものもあるが、実際には16世紀以降のヴェネツィアが長い年月をかけて少しづつ少しずつそれまでの地中海での勢力が衰退、後退し始めた頃から、陸地に住居を構え、そこで商業及び農業活動を一貫した生活スタイルを築くようになっている、というのも実際のところだと考える。

本来のヴェネツィアの交通網は川、運河が主流であるので、それらのヴィッラももちろん川沿いに並び、ヴェネツィアからのびる主流のほとりには、美しいヴィッラを訪れることが可能。

そして、陸地には、現在のメストレからトレヴィーゾにかけての地区を特に中心として、貴族のヴィッラが続々と建てられた。そのうちのひとつである邸宅が、トレヴィゾ郊外、ファンゾーロFanzoloという地にある、このヴィッラ・エーモvilla Emoだ。

1333.jpg

同建物をデザインしたのは、この時代の寵児ともいえる、アンドレア・パッラーディオAndrea Palladio。ギリシャ建築を思わせる正面に円柱のあるエントランス部分、その両脇に左右シンメトリにのびる柱廊。

1.jpg

建築は16世紀半ば4年間に渡り、内部装飾のフレスコ画はその後さらに4年間ほどかかって完成している。

1111.jpg

111.jpg

フレスコ画はバッティスタ・ゼロッティBattista Zelottiが主に担当しており、ギリシャ神話を題材としたもの、その当時の様子をテーマにしたものなどが描かれている。

これは、エーモ家の家紋。

12222.jpg

内部から見る昔の農地。整然と計画的に区画された農地。貴族家族の住居に農産物を生産する巨大な農地を抱える彼独特のスタイルがここにある。

バルケッサbarchessaと言われる、農作業小屋を華やかな住居とを合わせて組み合わせた、実用的にも建物の美観としても機能を果たしているのが、このヴィッラ・ヴェネタ群の特徴ともいえる。

123.jpg

こちらはエントランス、正門。

122.jpg

このような邸宅(ヴィッラ)は、その当時の貴族の邸宅としてヴェネト内にてヴィッラ・ヴェネタVilla Venetaとして、重要建築物として一部大切に保存されており、建築の分野において、特殊ともいえるくくりとして存在している。特にパッラーディオのそれらを中心に、世界遺産にも指定されている。

12.jpg


テーマ:イタリア - ジャンル:海外情報

  1. Veneto/ヴェネト州
  2. | trackback:0
  3. | comment:0