この時期、各地で行われるラディッキオの祭り。この日はヴェネツィア県、ミラーノMiranoという街にて開催。
第17回目の開催で、他地のラディッキオ祭りとしては小規模。とはいうものの、街中心の広場入口に設えたラディッキオをはじめとする、この土地の季節の産物で埋め尽くされて、かなりの見応え。様々な種のラディツキオがお花畑のように置かれている。


ラディッキオは”fior d’inverno”(フィオーレ・ディ・インヴェルノ=冬の花)と呼ばれている。一枚一枚の葉を広げたその形、そして色気のない冬場にぱっと明るく鮮やかな色などの要素から。冬場の花のない季節に観賞的な意味でもこの産物がそれこそ“花を添えて”くれているようだ。
その昔、といってもそれほど大昔でもない昔は、このラディッキオも地元でも大変高価な野菜だった。地元の人いわく、クリスマス時期の特別なシーズンに食べるもの、だったらしい。今では多くの農家に手掛けられていて、地元では簡単に手に届くところにある。
さてさて、広場には、ラディッキオ農家の直売ブース、各農家の品比べなど…


他には土地の産物直売ブースなどもある。
ここは地元のサラミ屋さん。ラディッキオ入りのコテッキーノ、サラミなどは土地ならでは。


比較的小さなフェスタだからか、サグラ(収穫祭)特有の仮設テントは、なし。これがあるから集客があるのだろうが、集客が少ないから食べ処がないのか…という感じながら、チェントロの小さなオステリアに入ったら…

ここにもヴェネツィアらしい、バーカロ発見。

バッカラ・マンテカート&プロセッコにてアペリティーヴォ。食べるところがなくて残念ね…なんて思っていたけれど、こういう小規模のほうが人手もほどほどで居心地がよかったりする。
お昼、どうしよっかなぁ…なんて思っていたら、会場で出会ったロッサーナ&ダニエレ夫妻に「家で軽く食べようよ」と誘われ、即参加表明。
広場のブースでパンやサラミ、フォルマッジョなどを買い込んで、お宅へ押しかけた。
これぞソプレッサ!!と言わんばかりの堂々としたこの姿!!アーリオ(ニンニク)入りなので、食べた後、バッチョをするときは、相手に断ってからするように…

そして、やっぱりラディッキオはグリルが一番!!!と私は思う。

この後続くヴェネツィア談議で帰りは真っ暗。おまけにものすごい霧の中で、のろの~ろ運転にてドキドキしながら緊張の帰途に着いた。

無事に家に着いて、よかった…ホッ。
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トレヴィーゾの街中にある古きよきオステリア。『Antica Osteria da Arman』(アンティーカ・オステリア・ダ・アルマン)
地元の人が出たり入ったり、そう広くない店内を忙しそうに歩き回る店員のさわさわっとした感じ。そしてテーブルについた人たちの料理を待つときならではの期待感(?)からくる独特の空間の雰囲気と話し声と笑い声。そしてそして、店内壁に所狭しと貼られている絵や写真、サインなどなど、全てが一体となってできあがる店の雰囲気。
隣のグループが特別に注文していたアンティパストの盛り合わせの皿を見て、私たちもそれに続く。メニューは店員の口頭のみにて。

内容は手前から右回りに…

① サルデ・イン・サオル&ラディッキオ
(解)小いわしの揚げたのと、たっぷりの炒めたタマネギをビネガーで仕上げてマリネ。トレヴィーゾ特産ラディッキオ添え。
② インサラータ・ディ・ポッロ
(解)つまりは鶏のサラダ。トレヴィーゾ~パドヴァの料理
③ ソプレッサ&カザレッチェのポレンタ添え
(解)太くて細かい脂身が全体に入っているのが特徴の、ヴェネトのサラミ、ソプレッサと、トレヴィーゾのフォルマッジョであるカザレッチェの組み合わせ。カザレッチェはフレッシュなタイプであるが、熱々のポレンタを上からかけて少しとろり~としたところで頂く!
④ バッカラ・マンテカート
(解)戻した干タラを茹でてオイルを加えてパテ状にした、ヴェネト料理。
…と、うるさい解説の通り、上記全て、ザ・ヴェネトであり、ザ・トレヴィジャーニ。
プリモは気づいたらまた定番ばかり注文していた。
ビーゴリ・イン・サルサ。

パスタ・エ・ファジョーリ。

…それにしても、色が暗いなぁ。ヴェネト料理。冬の寒さとこういう木の感じのオステリアがぴったりの環境だ。
これはちょっと例外、サルチッシャのラグーのオレキエッテ。

ドルチェはこれまた定番のティラミスか?!と思っていたが、この日は品切れにつき、クレーマ・カタラナにて。

店の入り口付近はバンコがあって、立ち飲みも可。友人やら気の合う仲間と気軽にやるのには良し。


Antica Osteria da Arman
Via A.Manzoni 27, Treviso
Tel; 0422.547747
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もう昨年の話...ということになってしまうが、訪れた先にて遭ったシニョーラ。ここで趣味の機織りをして毎日を過ごす。
あ、ベファーナだ。(あ、失礼...)

カーテンやらタペット(カーペット)やら、と思いつくままに製作。いや、受注があってやるのよ、とは言っていたが、受注などで期限つき製作のストレスの下にさらされたら登校拒否、ではなくて就労拒否でもしちゃいそう。(あ、さらに失礼!ごめんなさい)

この時はナターレ準備の初期のころだった。ナターレ用のギフトの包装作業の真っ最中だった。

あー、もうそんな時期だねぇ~なんて話していたのを思い出すが、シーズンも既に終わってしまった。早いなぁー。
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La befana vien di notte
con le scarpe tutte rotte
porta un sacco pien di doni
da regalare ai bimbi buoni!
(ラベファーナは夜に来る-破れて壊れた靴をはいて-お宝をいっぱい詰めた袋を担いで-子供たちへの贈りもの)
1月6日。
エピファニアで祝日にあたるこの日はナターレ休暇の最終日。ナターレ前まではバッボナターレ(サンタクロース)でいっぱいだった街角の装いも、それを過ぎると、そのバッボの居た位置には、ベファーナ(お婆さん)が変わって居座るようになる。

ベファーナは、この1月6日のエピファニアの日に欠かせない存在。この日は、東方の三賢者がジェスーの誕生に贈りものを持参して見舞った日。→
こちら彼らの旅に参加・協力しようとしなかったお婆さんが、考えを変えて彼らの後を追うが、時すでに遅し。結局彼女はジェスーに会えず仕舞いとなり、仕方がなく独りで赤ちゃんのいる家を廻ってジェスーを探し歩いた。
...が、やっぱり肝心のジェスーには会えず...
この訪問に各赤ちゃんをジェスーだといい、と願いながら、硬貨(またはお菓子)を置いて廻った、とされる。
この伝説が今も残って、5日と6日の間の夜にベファーナはジェスーを探して子供のいる家々を袋いっぱいに詰めた贈りものを担いで廻っているという。
いい子にしていた子供にはdolcetti(ドルチェッティ=甘いお菓子)を、悪い子だった子にはcarboni(カルボーニ=黒い炭)を置いていく。
だから、子供たちは5日の夜、就寝の際に枕元、もしくはツリーの下に靴下を置いて寝るのが習慣。そして次の朝、恐る恐る中を覗いてドルチェッティかカルボーニか…をゲットすることになる。
ベファーナのお菓子として通常売られているものには、たいていの場合、scherzetto(スケルツェット=軽いジョーク)という意味で、黒い炭のお菓子を入れてある場合があったりする。炭はメレンゲに色をつけて焼いたもの。
私はこの年明け早々の外仕事で、うかつにも高熱などを出してしまい、引きこもり&だらだらをしていたので、お手製ドルチェッティを作るぞぉ=と年明け前は意気込んでいたも、思いのみ。どうしようかなー、と思っていたら、前日に夫がこっそり仕込んできてくれた。

靴下の中身はお決まりのものだけれど、黒い炭のお菓子の代わりに黄色い炭を入れ替えてきてくれた。黄色の炭は、いい子にしていた子供に届くものなんだそう。これは“炭”ではなく “ポレンタ(とうもろこしの粉)”と呼ばれている。

さてさて、前の晩、目覚まし時計をかけて寝床についたわが娘、翌朝は時計の鳴る音で起きた…わけもなく、私に呼び起こされてイソイソとツリーの下に行ったら…ありました!!! 中身がいっぱい詰まって膨れ上がった靴下がっ!!
気も急いているのでなかなか開けられず、私の手を借りて開けてみたら、中からざっくざっく(?1)と出てきた、出てきた。ベファーナからの贈り物。

よかったね~。これが勢揃いのお菓子。子供たちのアイドルぶた、Peppa Pigも!!お金のチョコレートはポルタ・フォトゥーナ(好運の印)。仲良しのお友達にひとつづつ分けてあげるんだそうな。

ナターレのバッボナターレの贈り物は今回少々手違いあり、バッボが宅配業者に預けるハメになって遅れて届いた(笑)。エピファニアのおばあさんは、約束を守ってくれたようで、ほっと一安心。
夕方には街の大きな広場、プラート・デッラ・ヴァッレへ。

毎年、1月6日にはここで大きな焚き木に火が点けられるイベント「Befana in Prato(ベファーナ・イン・プラート=ベファーナがプラートにやってきた)」がある。
夕方のプラート。心なしか日の暮れる時間が少し遅くなったのを感じる新春。

それほどの極寒でもないこの日は多くの人がここに集結。
夕方5時の点火を見るために、塔の周囲に皆集合。

今年も健康に、過ごせますように…

↑プラート・デッラ・ヴァッレ沿いのカラビニエーリ(警察)。
ナターレの装いもようやく終了。そして次は冬の終わりを告げるカーニヴァルへ…季節は移行します。
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明けましておめでとうございます。2014年の幕開けですね。
昨年中は新しい出会い、挑戦などの機会のなか、たくさんの方々にお世話になり、本当にありがとうございました。新しき年も、一歩一歩を着実に、と思っております。
毎年恒例の、パドヴァの街の南側にある広場、プラート・デッラ・ヴァッレにて、カウントダウン花火。

今年の年明けは街のレストランにて、チェノーネと言われる年越しメニューをいただきながら、迎えました。去りゆく年から夕食開始、花火を見終えてまた店に戻り、夜中に帰宅。そして1日夜には親戚家族がやってくるので、朝からお料理中。
2014年もよき年になるように、歩んでいきたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
Vi auguro un 2014 pieno di soddisfazioni!!!
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