パドヴァのとっておき。

北イタリア・ヴェネト州パドヴァより、料理や季節のおいしい情報を中心に、日々のできごとを綴ります。



EXPO Milano ミラノ万博 :: 2015/10/21(Wed)

今年の5月から開催されているミラノでの万博も、今月末まで。万博を通じて、万博内及びそれに関連した多くのことに関わらせていただいて、いい経験にもなった数ヶ月間。

10月半ばの日曜日、万博自体には最後に任された仕事に合わせ、一度は連れていってあげたかった娘もミラノへ。

娘とそのお友達、そして他家族とでいざ出陣!

閉幕に向け、大混雑のエクスポと聞いていたので、仕事の約束の時間に日本館にたどり着けないことを心配して早朝から車でミラノ入り。そして無事に任務も終えて、皆で集合、どこへ行こうかなぁ…と歩き始めた。

好奇心のかたまりみたいな3人の女の子たちを先頭に、まずはブラジル館。入り口に巨大ハンモックみたいな網が仕掛けてあり、それを目当てに1時間半待ち。

ようやく私たちの順番にて、大興奮!

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その後はこれまた長い列をなしている、パビリオン・ゼロ。

人間の食、自然に対する歴史を同館を通じて表現する。こちらは2時間位待ったのであろうか…中に入ると、まずは中世のビブリオテーカ(資料館)が迫力満点に眼前に迫ってくる。

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たくさんの引き出しが上から下まで壁一面を覆われていて、私たちの食の歴史の記録庫であることを表している。

いくつかの大きなサーラ(部屋)を進んでいくと、自然を背景にした様々な食をテーマにした展示物が。種、動物、ごみ問題、環境変化…。とてもデザイン的にそして描写的に現代の食への問題提起が続く。

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そして、食の取引場。将来は食物そのものも触って確かめることもなく、株式市場のように、世界の食べ物が商業取引のように機械的に取引される、という皮肉をこめた暗示。実際には一部の食品は既にこのような取引形態になっているものもある、ということもあり、かなり現実的な模写かもしれない。

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と、お昼くらいから2つのパビリオンを見て、もう夕方。お目当ての日本館はこの日、8時間待ちの長い行列だったのだが、有難いことに優先入場の枠をとっていただいたため、長い列を横目に入り口へ。ここに娘を連れてくるのがこの日の最大の目的。

子供達もとっても楽しんでくれ、また、この日一緒にいた他家族も日本という彼らには非常に遠い国にとても興味を示してくれて、がんばって来た甲斐あり!

帰りには、イタリア館脇の広場での夜のイルミネーション・ショーを見て、終了。

いやいや、この後、パドヴァまでの夜の車の運転がきつくてきつくて…途中何度も休みながら無事に帰宅した頃にはもうボロボロだったけれど、子供たちにもよい経験をさせてあげられて、よき一日を過ごせたことに感謝です。

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エスクポ終了まであと10日。関係者の皆様、本当にお疲れ様です。




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マラーノのポレンタ祭り Festa del Mais Marano :: 2015/10/05(Mon)

ポレンタ喰いのヴェネトのトウモロコシのなかでも産地がブランド化している特別なポレンタがいくつかある。

そのうちのひとつ、ヴィツェンツァ県下のマラーノ・ヴィツェンティーノという町のポレンタは、地元種であるピニョレット・ドーロ(Pignoletto d’Oro)という種を他種と交配させることなく守っているトウモロコシ。

これは、この地区及び他地区でオリジナル品種を守りながら収穫されるトウモロコシたちの一部。色はもとより、大きさ、粒の配列等は様々なものがある。

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毎年この時期となるとこの小さな町ではマラーノ産トウモロコシの収穫祭が開かれている。

このトウモロコシの特徴といえば、オレンジがかった鮮やかな黄色でしかも透明感ある粒を持っていること。挽いたものはもちろん美しい黄色で、料理にもお菓子にも使用可能。
このポレンタのパッケージは、どれも同一なものを使用されるので、生産者に関係なく、このおなじみの袋を入手することになる。ただし、地元限定ものでもある。

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収穫祭では、お昼どきにその収穫物を主にした食事をするのが恒例。ここでは、ポレンタが主役なため、どのテーブルでも黄色いポレンタが盛られた皿を前にした人でいっぱい。

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ポレンタといえば、その皿には、バッカラ(干したメルルーサ)が欠かせない。特にこの地区の名物料理である、バッカラ・ヴィツェンティーナとの皿は一番の定番。戻したバッカラを牛乳とオイルで長時間煮込むそれは、見た目はあまり美しいものではないけれど、これぞ、地元の一皿。

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こちらはポレンタとキノコ、フォルマッジョ。

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そして、コテッキーノとキャベツのクラウト。

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トウモロコシのケーキも。

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地元の焼き菓子、パルパニャッキ(Parpagnacchi)。舌、噛みそう…

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トウモロコシを使った生パスタも即売中。

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イタリアでは近年、食アレルギーが非常に問題になっており、グルテンフリー食も非常に注目されている。トウモロコシの粉を使ったパスタもスーパーでもよく見かけるようになっている。

会場内では地元の生産者の展示即売や、各団体の催し、そしてあんまり関係ないけれど地元企業の出展も多数。

ここでは収穫後のトウモロコシの茎(というのかな?)の重さ当てクイズに参加者殺到。あたったら電話する、と言われて私も参加(参加費各自の寄付金)したが、電話がないので、多分はずれたんだろう。一等の賞品は、アヒル一羽。もちろん生きたもの。

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子供たちへのラボラトーリオ(体験コーナー)やら、一昔前の風景再現コーナーやらやら…と、田舎のサグラならではのほのぼのながら、地元の一大イベントであるから、それなりに大掛かりでもある。

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このシニョーラは、トウモロコシの外皮を使った編み物をする方。きれいな外皮だけを選別しておいて、それらを使ってバッグやら箱やらを器用につくる。

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地元の人たちがこぞって出かける地元の産物への悦びのイベント。今年はこれが19回めだそうだ。




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ヴェネツィアの伝説。アダさんとリアルト橋にて :: 2015/10/03(Sat)

ヴェネツィアのオステリア、バーカロのメニューをこの人ほどよく知る人はいないだろう、アダsなん。料理人というよりも、何も着飾りのない、あったかいマンマなのだけれど、いろんなお宝を秘めている人。とても多くの人から慕われている人物。

少々肌寒くなったこの日の朝、アダさんとリアルト橋の市場で待ち合わせ。市場に並ぶ季節の食材を見ながら、お昼の相談を始める。

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まずは、お魚。いつものお魚屋さんに立ち寄り、新鮮な魚を目の前に…今日は魚介と野菜のフリットにしましょう、とのことで、Moli (モーリ)Triglia(トリリア)をメインに決める。前者は白身の小さなメルルーサ、後者は同じく白身だが、モーリより一回り小さい、メバルの一種。

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そして、季節のポルチーニを買いに、八百屋さんへ。こちらもいつも、の場所。これは、あとでエビと一緒にタリアテッレにしていただくことに。キオディーニも少し混ぜてもらって、2種のきのこのパスタとする。

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その後、パスタ屋、スーパーなどで用を足して、彼女の自宅へ。小さな典型的なヴェネツィアのお家。現在は一人暮らしのアダさん。亡くなっただんなさんや、息子さん、孫、親戚などの写真がいーっぱい飾られた、綺麗に整頓された小さなお城だ。

他にもグランせオラ(カニ)やらたくさんのエビなども買い物しているので、まずはそれらの魚介類の掃除に入る。

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カニは丸ごと茹でて、甲羅をはずし、身肉を丁寧にはずして、オイルと塩、コショウ、レモンで味付け。超シンプルだけど、これが美味いんだ。

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エビと他に買ったスカンピもきれいに掃除し、スカンピの頭は旨味をじっくりと取り出して、その旨味たっぷりのフライパンでポルチーニとキオディーニを炒める。

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タリアテッレと合わせて、季節の一皿。

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2種の小魚は、丸ごと粉をまぶして油で揚げ、エビは卵に絡ませてから粉をつけて油で揚げる。ナスやズッキーニ、人参なども一緒に揚げて、大きなお皿に一盛り。シンプルだけど、これも、またイイ。

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季節のイチジクと山のチーズ、そしていつものアダさん手作りの保存野菜もアンティパストに加わり、穏やかないいランチタイムをとった。

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アダさん、いつもありがとう。これからもよろしくね!

愛猫、ティグロくん。

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