パドヴァのとっておき。

北イタリア・ヴェネト州パドヴァより、料理や季節のおいしい情報を中心に、日々のできごとを綴ります。



月に一度の骨董市@Piazzola sul Brenta(ピアッツォーラ・スル・ブレンタ) :: 2015/11/30(Mon)

毎月最終日曜日に開催される、パドヴァ郊外のピアッツォーラ・スル・ブレンタの骨董市。

ここの街を有名にしているのは、町の中心、シンボルである、アンドレア・パッラーディオの手がけた、Villa Contarini(ヴィッラ・コンタリーニ)というヴェネツィア貴族のお屋敷。現在、国立博物館として指定されているそれは、パッラーディオの様式のお手本のよう。そして規模も大きい。

町の名は、その名も、ブレンタ川に挟まれてできた土地形成により、”ブレンタ川のほとりにできた小さな空き地”的な意味を持つものでもある。

この町では、月に一回のこのメルカティーノ(アンティーク市)が開かれる。ここ周辺では最大規模にて、850店以上の出店者もあるものだ。

ヴィッラの前の大きな広場(普段は駐車場)とヴィッラを正面にその広場の周囲に半円状にのびる建物のポルティチ(柱廊)、そして、周辺の道路の東西南北が露店で埋め尽くされる。

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置かれているものは、日用道具・雑貨、家具、本、等々。

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ヴェネツィアのガラスを扱う店も少なくはない。これも土地柄。

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天気のよい日曜ともなると、かなりの人出となる。月に一度の恒例の賑わいで、別に何か購入の目当てなどがなくとも、1日を十分に過ごすことができるほど。

私のお目当ては、もちろんキッチンまわりの雑貨にて、端から見てまわるものの…

あまり丁寧に見ていると、最後までは到底いきつかない。途中、疲れてギブアップ。自分の持っている価値観とそれらが見合うかどうかを頭のなかでぐるぐると描いているうちに、なんだか訳が分からなくなり…

バールで一杯アペリティーヴォをしたら、もうこれにて終了。

そして、こんなのも、ある…。

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それにしてもアンティーク品はガラクタとの境目にあって、値段も完全に店主の言い値によるもの。アンティークなのか、単に古いだけなのか…とは、完全に買う側の判断で、値段交渉もお互いの譲れるところを探りあいながら…。自分が気に入れば、それはお宝となり、そうでないものは、ガラクタと化す…

値段交渉の基本は、あくまでも明るく明瞭に。そして、数点まとめて買うことができれば、なおよし。
お店の人と値段交渉に入るまでに二言三言交わし合い、それから軽く交渉に入る。最後は買う側が納得すれば交渉成立、そうでない場合は、それ以上にひきずらない。それは、暗黙のルール。そして、次のお目当てを探しに…という具合だ。

冬場は日が暮れるのが早いので、店じまいも早め。明るいうちに余裕をもって行動すべし。寒いしね…

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パドヴァの自然派ワイン『カンティーナ・ラ・リスピーダCantina La Lispida』 :: 2015/11/09(Mon)

パドヴァの南側に位置するモンセーリチェMonseliceに、13世紀から続く貴族の邸宅をそのまま利用したカンティーナがある。
なだらかな平野が続く地帯だが、エウガネイ丘陵地帯の一部に属する、リスピーダの丘に築かれたこの邸宅は、時代とともに所有者が変わり、1800年代からは現在のオーナーの家系が持ち主となり、カンティーナとして現在まで続く。

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ワイン造りはもとより、現在では、いわゆるカステッロ・ラ・レスピーダ(カステッロ=城)として、結婚式ほか様々なパーティ、イベントや、宿泊施設として整備されている。

さて、カンティーナに話しを戻すと…ぶどうの畑としては、30.000ヘクタールを所有。

建物の上部は利用目的のために内部を改造(とはいっても、あくまでも元の形を生かしてだが)しているのに反して、昔からのそのままの地下部分を保つ。というのも、年間を通して自然の温度と湿度を保つ地下部カンティーナは、その自然の力をフルに利用して造られるワインにこだわるがため。

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地下に入ると独特の湿度とぶどうの発酵臭が。カンティーナ内部を覆う壁は長い年月をかけてできあがってきたカビによるシミ等々。なんでも、ここは保健所の検査に大いにひっかかる対象であり、内部改造をしない限りはカンティーナとしての存続はない、というお達しのくだるものだったらしい。が、いろいろな人の手を利用して、そのまま現存維持が果たされたのだとか。

地下に掘られたその壁がむき出しになっているからこそ、ワイン醸造に適する環境が保たれるのであるから、その時はカンティーナ存続の危機にも値するともであったという。

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ここは、いわゆる自然派ワインとして非常に注目の集まるワイン群の醸造所。つくるぶどうの品種は地元種かと思いきや、フリウリのリヴォッラやトスカーナのサンジョベーゼ等々なのだとか。つくられるワインは2種の白ワインと2種の赤ワイン。

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この種のワインのひとつの製法ともいえるテラコッタで作られたアンフォラ(壺)をカンティーナの土に直接埋めて、そこでワインを熟成していく。

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訪れたときはちょうどこのアンフォラのなかで皮ごとの発酵が行われている最中。
薄暗い湿った空気のなかでゆっくりゆっくりと時間がこのワイン造りを担っている、という感じ。
奥にはデグスタツィオーネのできるBarがあり、そこには大きなアンフォラが飾ってある。同製法で有名なフリウリのG氏から譲り受けたものらしい。

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パドヴァのこんな近くで、この自然派ワインを造っているのはつい最近まで知らずにいたが、日本にももう何年も前からお目見えしている、とのこと。

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Castello di Lispida
Via IV Novembre, 4, 35043 Monselice PD
Tel: 0429780530





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