パドヴァのとっておき。

北イタリア・ヴェネト州パドヴァより、料理や季節のおいしい情報を中心に、日々のできごとを綴ります。



ストゥルッフォリ struffoli :: 2009/12/30(Wed)

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ナポリのナターレには欠かせないドルチェのひとつ。
粉、卵、バター、砂糖を混ぜた生地を5-10㎜の小さな球状にして油で揚げ、それを鍋で温めた蜂蜜にからめたもの。
たいていは大きな器に山に盛り、コンフェッティ(砂糖をかためたもの)やアラザンをふりかけてある。それを端から自分の器に取り分けていてだくのだが、つまみ食い様に端から手で一粒、または数粒ずつ食べるのが美味い。もちろん、止まらなくなる。
フォークやナイフで食べずらそうに食べていようものなら、周囲のあちこちから「手でいいのよ、手で!!」とヤジもどきの声がかかる。

オリジナルはナポリではなく、ギリシャからの伝来。紀元前の南イタリア、シチリアに古代ギリシャ人が移民してきたマーニャ・グレーチャMagna Grecia(マグナ・グラエキア)の時代には、これと同様なものがもうすでに食卓にあがっていた、ともされている。その起源は大変に古いもの。

ナポリのあるカンパーニャ州では、このように、ストゥルッフォリと呼ばれるが、州を超えると呼び名が変わり、これと同様のドルチェが存在する。

モリーゼ、マルケ、アブルッツォ州そして一部ウンブリア、ラツィオ州では“チチェルキアータcicerchiata”、バジリカータ、カラブリア州では“チチェラータcicerata”などなど。

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このシーズン、ナポリとその周辺の町ではパスティッチェリアのショーウインドウはこのドルチェが必ず置かれている。
リチェッタは基本的に同様だが、やはり店により、そしてもちろん各家庭により少しづつ違うのがおもしろい。

私の気に入りはやっぱり義母のつくるそれ。たっぷりの蜂蜜に絡めてあるのに湿っぽくなく、いつも表面がクロッカンテ(カリカリッとしている)。彼女いわく、絡める際の蜂蜜の温度と絡め方に秘密があるらしい。素材も製法もいたってシンプルだが、味わいの違いが出るのはおもしろいこと。

それにしても、ナポリの喧噪はいつ訪れてもすごいものがある。駅から降り立った瞬間に感じる空気、匂い。独特なものがあり、なんだか香港か台湾、南のアジアに来た感覚。
行き交う車のクラクションやその走りっぷり、道端のゴミ、人の顔つきや服装。。。どれをとっても北部とは全く違う様相。

それでも何年か前は車が走る大きな道路を横切るのが怖かったはずが、縦列に走る車の間をうまく横断できるようになったのは、少しはこの空気に慣れたのかも。

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