パドヴァのとっておき。

北イタリア・ヴェネト州パドヴァより、料理や季節のおいしい情報を中心に、日々のできごとを綴ります。



エピファニアEpifaniaとベファーナBefana :: 2010/01/06(Wed)

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エピファニアepifaniaは、日本語では『御公現』とされ、ジェスーGesù(イエス・キリスト)が人の姿としてこの世に現れ、神Dioが人々の前に現わされた日とされる、キリスト教の記念日のひとつ。語源は、ギリシャ語で“現れる、奇跡、神の出現”のような意がある。

キリスト教でも宗派(教派)により、認識が少々違うようではあるが、カトリックの国イタリアではナターレの11日後の1月6日がそれにあたり、祝日となっている。この日はこの世に誕生したジエスーを、東方の三博士(賢者)が訪問した日にあたる。

そして、この日に活躍するベファーナBefanaとは。。。

ベファーナは、エピファニアの訪れる夜、1月5、6日の間の夜に良い子にしている子供たちに贈り物を運ぶお婆さん。

黒く長いスカートをはき、黒いポケットつきのマントをはおり、ショールを巻き、とんがり帽子、とんがり靴、というのがトラディショナル。鼻は恐ろしいほどにとんがり、顔はシワだらけ、一見魔女のようだが、魔法は使わない(たぶん)。
そして、恐ろしい顔をしているが、一般的には目は微笑んでいる。そして、そして、贈りもののいっぱい詰まった袋を下げているのだ。

子供たちはというと、エピファーナの夜に枕もとに靴下を用意しておく。ベファーナは夜じゅうかかって子供たちの靴下に贈り物を配って飛びまわる。その贈り物とはキャンディーやチョコレートなど、子供たちの大好きな甘いお菓子たち。

しかし、全ての子供がお菓子をもらえるわけではなく、この一年を良い子にしていた子供のみがお菓子をゲットできる。反して悪い子だった子供には、ベファーナはキャンディーの代わりに炭を詰めていく、というのだ。だから1月6日の朝には、子供たちはドキドキしながら膨らんだ靴下の中身を確認する、ということになる。

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…この1月6日にベファーナがなぜこの仕事をしなければならないか、というのが、東方の三賢者との関わりがあるという。

ベツレヘムにて誕生したジェスーを訪れようとした賢者たちが道に迷った際に、道案内を頼んだ一人の老女が彼女だった。
彼女は彼らのために親切に道を教えないままに送り出した。その後、それを無念に思い、この奇跡の誕生ともいえる一人の赤ん坊のもとへ自分も贈り物を届けようと、籠いっぱいのお菓子を用意した。しかし、時はすでに遅し。彼らの姿は当然見えないばかりか、どこへ訪ねて行ったらよいのか解らずじまい。

そこで、仕方なくベファーナは子供のいる家庭を一軒一軒訪ねて歩き、お菓子を配って歩いた、という。それがジェスーであることを願って。。。

こうして、現在、この日がベファーナの日として今も子供たちが靴下をぶらさげるということは、結局、現在でもベファーナはジェスーに巡り合っていないのだろう。こうしてまだまだ老女の仕事は続いている。

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町なかは少し前まではサンタクロースだらけだったのに、その後はあっちもこっちもベファーナだらけ。
お菓子売る露店は色鮮やかなキャンディーが並び、多くの親が5日の夜に靴下に詰めるキャンディーを購入。そこには、もちろん、黒いゴッツゴツの炭の姿も。。。もちろん、これは本モノの炭ではなく、これもドルチェ。ジョークで準備したりする。

我が家ももちろん両方準備。さて、今夜はどちらを靴下に詰めようか。。。

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テーマ:イタリア - ジャンル:海外情報

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