パドヴァのとっておき。

北イタリア・ヴェネト州パドヴァより、料理や季節のおいしい情報を中心に、日々のできごとを綴ります。



ポルト・トッレPorto Tolle :: 2010/04/11(Sun)

ヴェネト州ロヴィーゴ県にあるコムーネ。ヴェネトの南側からエミリア・ロマーニャ州にかけて広がるポー川とアドリア海から成るポー川デルタ地帯Delta del Poに位置する。そしてドロミテからアドリア海へと流れるアディジェAdige川もここを通る。
漁業と一帯に広がる畑での農業から成る小さな町。畑をおこす前の時期なので、一面に緑色の畑が広がり、それをポー川とアドリア海がはさんでいる。

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ここでの獲れるのは、最も多いのがボンゴレ(アサリ)。海側はパドヴァから海沿いに南下していくと見える浅瀬、ヴァッレValleでは、ボンゴレ獲りをする人たちがみられたり、ポー川岸にはボンゴレ獲りの船着き場があったりする。

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こちらの船はボンゴレ漁用。というか浅瀬漁専用。底が平らなので、浅瀬の往来が可能。

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川岸にはずらりと小屋が建ち並んでいて、それぞれがここを拠点に漁に出かける。このなかには漁もあれば猟もあり、いくつかの小屋は水面ではなく、空に向かってする猟のためにも利用されている。ただしこの時期は禁猟。オトリのカモ(生きている)やプラスチックのカモもこの冬の任務を終え、日向ぼっこ。

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ボンゴレは年間を通して目にする魚介のひとつだが、”r”のつく月が旬といわれているようだ。ちなみに”r”のつく月、、、。Febbraio,Marzo,Aprile,Maggio,Settembre,Ottobre,Nobembre,Dicembre(2-5月、9-12月)。こうして見ると、夏場の3か月を除いたら、みな”r”のつく月なことを再認識。
ということはボンゴレ、食べ頃はほぼ年間を通して、ということになるのかな。ここヴェネトのラグーナ一帯、アドリア海近海では、ボンゴレの養殖も盛ん。一般的によく見られるのはヴェラーチェveraceという品種だが、ヴェラーチェでも特に養殖が盛んで価格的にも手頃なものは特にヴェラーチェ・フィリッピーナverace filippinaと言って太平洋原産、大型船の船底にくっついてアドリア海に住み始めたものらしい。少し大きめで色黒。

町は“チェントロ”と表示があるのに、商店ひとつもない。こういう町にありがちなバール兼タバッキ(タバコ屋)兼レストランの一軒へ。

でも、これが素朴で新鮮な魚介料理がなかなかいい。
アンティパストはボンゴレとコッツェ(ムール貝)のマリナータ。パスタはスパゲティ・ボンゴレ。セコンドはフリット・ミスト。

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アンティパストもパスタのボンゴレもオーダー後にその場でつくったものではないのだが、シンプルで、アサリの旨みが濃い。茹でたスパゲティの上にソース(具材)が載せられてテーブルに運ばれてきて、フォークで混ぜ混ぜするのも、こういう田舎の店にありがちなスタイル。
フリット・ミストも魚介が新鮮。小イワシと小エビ、イカと舌ヒラメ。特に舌ヒラメの美味しいフライに巡り合ったことがなかったので、これはとても美味しくいただいた。おまけに揚げ油も新しかったのがポイントアップ。偶然かもしれないが。

こんなところに客なんて来るのかな、と思っていたら平日は漁師や農作業の人たち、週末はツーリングに来る人やら近くにキャンプに来る人などで結構にぎわうらしい。ちなみにメニューの選択権は一切なし。


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  1. 2010/04/11(Sun) 19:54:58 |
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