パドヴァのとっておき。

北イタリア・ヴェネト州パドヴァより、料理や季節のおいしい情報を中心に、日々のできごとを綴ります。



ハチミツ農家へ :: 2010/05/16(Sun)

パドヴァの西南側に位置する丘陵地帯、コッリ・エウガネイ。ここ一帯はブドウ畑を所有する小さなワイン農家が点在する場所。その合間には果物も多く栽培されており、もうしばらくするとサクランボ、ジュッジョレ、そしてイチジク、キウイ、リンゴなどなど春から秋にかけては農産物が豊富。

小さな集落が行く先に開け、各所に教会及びドゥオーモがあったりして、それぞれに独立した町を形成している。

こういう場所であるからアグリトゥーリズモを経営しているところも多く、田舎農業体験にくる客もイタリア及びドイツやオランダからやってくる。

静かで何にもない場所。こんなところで生活したら人間性も変わってくるだろう、と来るたびに思うが、ここで生活している人々は本当にのんびりしている。

さて、こんな場所で養蜂を副業にしている知人を訪問。養蜂といっても特に大袈裟な設備はないのだが。
自然いっぱいの大きな敷地内にテキトウ(に見える)に置かれた木箱。そのなかに網をしかけ、ミツバチが蜜を運んでくるのを待つ。

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ミツバチがこの箱にせっせと蜜を運んでくるのは女王蜂サマのため。その女王蜂サマは無残にも、小さなプラスチックの容器に砂糖とともに密閉。その小さな小さな容器を木箱の端に仕掛けると、従順なミツバチくん達が集まってくる、というわけ。
このおじさんが手にしている小さな黄色い容器がソレ。

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木箱の中には蜜を植え付けるための木の網がしかけられるのだが、ここには薄いロウが塗られ、そこにミツバチくん達が自ら六角形の穴をびっしりと形成していくのだそう。

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一度仕掛けると一日で蜜はいっぱいになるくらい、彼らの働きぶりはすごいらしい。

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ここではアカシア、サクランボ、レンゲ、クローバー、etc。このような小規模の養蜂場はミツバチくんたちの生育域を制限もしていないので、蜜も様々なものが入り混じる。“たくさんの花の蜜”とされる“ミッレ・フォーリエmille foglie”と一般的に呼ばれるもの。
普段よく見かけるような花の名前で種別されているハチミツは、植物ごとに大きな網がかけられた制限区域内でミツバチくん達を放っているのだろうか。それはそれで興味深い。ある程度の大きな養蜂場となりそうだ。今度は大きなところも訪問してみたい。

と、ひと通り見せてもらってさあ帰ろうか、としてからが長い、長い、長い。30分もあれば終わるところが、立ち去るまでには倍以上の時間がかかる。この知人を紹介してくれた私の知人がこの典型的。イタリア人と付き合うのは楽じゃない。

お腹もすきすぎて、この後ようやくありつけたお昼のパスタ、野兎のラグーのタリアテッレ、美味しかった。

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akiさんのブログを見ていると、北イタリアはいいところですね。
日本では、山形県とか岩手県と、よく似ているのでしょうか?

リンゴのようなジユッジョレや野兎のパスタ一度食べてみたいものです。
  1. 2010/05/17(Mon) 05:36:34 |
  2. URL |
  3. きぬさん #yi8pESSs
  4. [ 編集 ]

きぬさん
そうですね、日本だと東北に似ていると思います。さくらんぼとチェスで有名な近郊の町は山形県内の一市と姉妹都市提携を結んでいるところもあります。
  1. 2010/05/20(Thu) 16:25:17 |
  2. URL |
  3. aki #-
  4. [ 編集 ]

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