パドヴァのとっておき。

北イタリア・ヴェネト州パドヴァより、料理や季節のおいしい情報を中心に、日々のできごとを綴ります。



ムラーノのガラス『ラルベロL’albero 』 :: 2010/08/07(Sat)

ヴェネツィア土産…といえば筆頭にあがるのがヴェネツィアングラス。ここでは一般的にムラーノのガラス(ヴェートロ・ディ・ムラーノvetoro di murano)と呼ばれる。

ムラーノ島は本来このガラス製造で一世を風靡。現在もなお残るがもちろんヴェネツィア本島でもガラス製品を扱う店は数多くある。

そのうちでもとても素敵なガラス製品を手作りで丁寧につくる良心店がここ『ラルベロL’albero』。
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店名のアルベロ(ラルベロ)は“木”の意味。ポルタ・フォルトゥーナ(幸運をもたらす)とされる木を模したペンダント・トップは同店オーナーのピーノさんが店をオープンした30年前からつくり続けるオリジナル商品。木にもいろいろあり、並べてその遍歴をみるとそれぞれが全然違う表情を持っている。
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そして、これらのデザインを支えているのがムラーノのガラスを有名にし、特徴づける技法のひとつであるミッレ・フィオーレmillefioleと呼ばれるもの。日本語では”千の花”。花が咲くようなデザインからきている言葉かもしれない。

細い筒状のガラスの芯に模様が続いている、いわゆる日本の金太郎飴状のもの。これを熱で版に押して板にしたものを製品にしていく。写真のこれらは夏使用で美しい水色。美味しそうに見えてしまうのは私だけ?
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そしてこちらはもう今やこんなに手の込んだデザインはあり得ないだろうと言われている昔のミッレ・フォーリエ。売り物ではなく、コレクション。こういった珍しい価値あるガラスは長い間店を持ち続け真面目に職人を続ける彼のもとに知人やらお客さんやらが店に持ってきてくれるのだそう。店のなかにゴロゴロ転がっているガラスのカケラ達は、実はもう今やどこでも手に入らないような貴重な材料なのだとか。
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これは究極のミッレ・フィオーレ。鶏が模してある大きな太いガラス。
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同店のご主人のジュセッペ(通称ピーノ)さんの奥様は、私の友人で京都出身のkanaeさん。彼女もアクセサリーのデザインなどを同店で手がけている。
彼女も惚れた彼のセンスとは、その細やかで繊細、なのに大胆な色使いの妙。そしてガラス製作に対するそれはそれは熱い情熱。

色使いがとってもきれいで可愛らしい。派手な色合わせもあれば控え目なものも。どれもこれもがセンスがよくて見れば見るほど夢中になって店内をグルグルしてしまうのだ。これらの色合わせ、デザインはピーノさんのインスピレーションだとか。そしてもちろん、どれもこれもオリジナルで一点もの。
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…というか私はこの可愛らしい色使いと表面のツルツルとした光沢が美味しそうなキャンディーに見えて仕方がない。だから褒め言葉はいつも「おいしそう~~~!!」でも、これは私にとっては最上級に匹敵する褒め言葉です。
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L'albero
Calle dell’Ospealetto castello, 6376/a - Venezia
http://www.alberovenezia.com/
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