パドヴァのとっておき。

北イタリア・ヴェネト州パドヴァより、料理や季節のおいしい情報を中心に、日々のできごとを綴ります。



ペッレストリーナ島 Lido Pellestrina :: 2010/08/20(Fri)

ペッレストリーナはヴェネツィア本島を中央部分に置くラグーナ(潟)、特にラグーナ・ヴェネタLaguna Venetaと呼ばれる潟にあるうちの島。
南北に10kmほど伸びる細長い形をしており、リード・マラモッコLido Maramoccoとリード・ペッレストリーナLido pellestrinaとして、北はリド島に、南はキオッジャにそれぞれ向いている。島の東側はアドリア海であり、この島北部リド島とともに潟と外海とを境界とする場所に位置する。

そして同島の向い側に当たる本島部分は東側にピアーヴェ川、西側にブレンタ川のそれぞれの河口が流れだす地形。それを島が外海から隔てるようにして囲う形になっている。ここはイタリアにおいても重要視される代表的な湿地帯。この特異的な隔たれた地形により自然が多く残る場所ともなっている。

島の人口4,000人強で主な産業としては漁業。町並みもいかにも漁師町らしい素朴な光景。狭い路地や壁沿いに掛けられた洗濯物は生活感を窺うには十分。町のレストランも素朴そのもの、よく日焼けした人々の顔もヴェネツィア本島のそれらとはまた違う一面を見ることができる。
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そして、ここペッレストリーナならではの光景がムラッツィ。
ムラッツィとは、ヴェネツィア特有の堤防で、ヴェネツィア共和国時代からのもの。アドリア海と潟との境をつくり、浸食を防ぐ目的のもの。
正確には、このムラッツィは3つに分かれており、リド島に約5km、ペッレストリーナ島にはほぼ全域の10㎞、そしてキオッジャの海岸部分であるソット・マリーナに1.3㎞ほどの堤防が建設されている。
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前述したペッレストリーナ対岸のヴェネツィア本島部の2つの川の河口そして他小さな河は、ヴェネツィア共和国時代から常に工事が施行されていた場所。というのも、この潟は当時から自然の城壁として、ヴェネツィアを敵国から守ってきた。敵軍が同国に船で近寄ってきても、この広大な浅瀬で座礁し、本島への侵入を阻止する。ヴェネツィアを栄華繁栄させた立役者ともいえる。

ここでの食事はやはり魚介中心。文化はキオッジャのものが色濃いとされている土地柄ながら、キオッジャでみられるブッソラーイが着席したテーブルには袋ごとゴロンと置かれている。キオッジャ周辺のレストランでは、パンの籠にこの塩味のブッソラーイが袋ごと出てくるところがほとんど。
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ペッレストリーナ島に行くには、ヴェネツィア本島からは、一度リド島へ。リド島でペッレストリーナ行きのバスに乗り換え、リド島を北から南へ走りぬけるとバスに乗車したままヴァポレットへ。約10分ほどでペッレストリーナ島に着き、そのままバスはさらに縦断。ヴェネツィア本島では見慣れない風景がここでは目にすることができる。
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