パドヴァのとっておき。

北イタリア・ヴェネト州パドヴァより、料理や季節のおいしい情報を中心に、日々のできごとを綴ります。



ビエンナーレ街角展 :: 2010/10/21(Thu)

8月後半よりヴェネツィアではビエンナーレが開催されている。建築展と美術展を交互に行われ、2010年の今年は建築展。第12回を迎える国際建築展となり、世界的にみても建築展としては規模も権威も最高峰だと言われている。

今年ののテーマは『People meet in architecture』。会全体の総合ディレクターは史上初、女性ディレクターで、しかもそれが日本人女性建築家、妹島和世氏が起用されている。
今年はそれに加え、展示部門では金獅子賞を日本の建築家石上純也氏、特別記念金獅子賞に篠原一男氏(故人)が受賞するなどのビッグニュースも。

この建築展のメイン会場となるのは、ヴェネツィア共和国時代のアルセナーレ、そこに隣接するように位置する公園・通称ジャルディーニ。それぞれに企画展や、各国の常設パビリオンにてそれぞれの国ごとの作品が展示され、見どころたっぷりすぎるくらいたっぷり。

そして、ヴェネツィアの街のヴィッラ(邸宅、商館)では、小さな展覧会が開かれています。こメイン会場には出展のない国や団体の、小規模ながらに興味深い作品展示がひっそりとされているのが魅力的。

それらのうち、ほんの一部、かけ足で回ったもの。
こちらはフランス館。パリの国立美術専門学校による出展で。16人の若いアーティストの作品の立体展示は、紙を中心に使用したとても繊細な作品。フランス人らしいセンスのよさがキラリ。
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Istituto Veneto di Scienza, Lettere ed Arti
Palazzo Loredan, Campo Santo Stefano,2945

「All Shades of Green」と題されたのはスロヴェニアの首都ルビアナにある建築家のストゥーディオ「Studio AKKA&studiobotas」より。都市における人と自然との調和がテーマ。
ガラスの引き戸がふすま扉のように配置され、内部に細い電線が。ここに様々なデザインが描き出される。きっと何人もの人がこの光の仕組みをのぞいたりしたのだろう。ガラスには指紋がいっぱい。
明るい木目の会場と展示物が一体となっていい雰囲気。この真っ白な部屋からは “夏の音”セミの鳴き声が。夏の暑さがちょっと懐かしい感覚。
森林の風景の照らされた写真の上に置かれた薄透明の紙には、子供の落書きのような絵が、、、これもアート。
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Galleria A+A
Centro Pubblico per l’Arte Contemporanea
San Marco, Calle Malipiero 3073

ちょっと変わった展示場はキプロス。入口からずっと続く足跡の訳は、同企画のタイトル『Walking Movie』を連想させるもの(というのは後で知った)。目玉がデザインされているそれらはあっちこっちに群れたり、配置よく足跡をつけたり、、、と愛敬たっぷり。
室内は会議用の長机を並べただけ、のような殺風景だったが、これが見ているうちに結構と引きこまれる。現地の建築物とその建築家を写真を張り合わせただけなのだが、その中にはヨーロッパとアジアの文化の入り混じる新・旧が共存する町の様子が見て解る。
この“間に合わせ”的な造りは、これはもしかしたら狙いなのか…?!な。
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Palazzo Malipiero,
San Marco 3198

今回のかけあし訪問で一番ほのぼのとした、ルクセンブルグ。
中に足を踏み入れたら、コーヒーカップがいっぱい並んでいる!!そして角砂糖が宙に浮いている!!
テーマは『Rock-Paper-Scissors』。意味するところは、現代の疑問・問題を解き放とうというところ?!作品には様々な想いとメッセージが含まれているものだ…。
このコーヒーは本物なのかしら?とこれはなんだかつまらない疑問が湧いたが、これは本物ではなくて、もしよかったらこっちでコーヒーでも、と隣室へ促された。
そこは、この企画をした女性建築家たちの仕事部屋を再現したものらしい。ちょっとした散らかり具合とさりげない家具の配置が心地よい、素敵な部屋。
この日一緒にいた友人ときっと彼女たちは自分たちと同年代だから、感覚が共感できたからこその居心地のよい作品展だったんだよね、と図々しい感想を持ったりもした。
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Ca’ del Duca
Corte del Duca Sforza, San Marco 3052

きっとお金持ちなんだろう、台湾。毎回会場に私用されるのがパラッツォ・デッラ・プリジョーニ。パラッツォ・ドゥカーレの脇にある牢獄の建物の一部であるから、ヴェネツィアでは一等地だ。
『Take a Break』と題された内部は、なんだか、アメリカ映画に出てくる、間違った認識の日本の芸者茶屋みたい。西洋人が東洋を意識してつくるバーによくありそうな色遣い。台湾人がこれをやっているのだから、感覚的には彼らはかなり西洋人的なのかしら。
会場にいるしているおばさんもなんだかこの部屋の展示みたいにしっくりしている。
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Palazzo delle Prigioni
Castello4209
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