パドヴァのとっておき。

北イタリア・ヴェネト州パドヴァより、料理や季節のおいしい情報を中心に、日々のできごとを綴ります。



グラッペリア・ナルディーニGrapperia Nardini :: 2010/10/29(Fri)

バッサーノの橋の上sul Ponte di Bassano…といえば、すぐに思い浮かぶのが、その橋のたもとにあるグラッペリア・ナルディーニ。
バッサーノ・デル・グラッパにて1779年創業、この地のグラッパ製造者として現在も最も知られているところのひとつ。グラッパ(蒸留酒)を指すアックアヴィーテAcquaviteという呼び名が当時の通称。ラテン語からくるこの言葉、当初はラテン語を原語のままの“C”のない”Aquavite”と表記していたとか。
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この創業と同時にバッサーノの名所でもある、ポンテ・デイ・アルピーニ(通称ポンテ・ベッキオ)の橋にて開業したのが現在も残るグラッペリア。

ここは多くの地元の人たち、そして観光客が立ち止まる場所。以前に紹介したメッツォ・メッツォやアペリティーヴォはあまりにも有名。

要予約ではあるが、このグラッペリアの下階にある部屋(通常は施錠してある)にて、試飲つきのガイドをしてももらえる。
この日は地元のご老人グループに混ぜてもらい、短時間ではあるが、商品の説明を聞く。
同社のグラッパについて、お勧めの美味しいリキュール、アックア・ディ・チェードロacqua di cedro(シトロンのリキュール←とっても美味しい!!)、そして、同社ならではのリキュール、タリエテッラTagliatellaについて、など。
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タリアテッラというと、幅の少し広めの生パスタを想像するが、ここでいうそれは、もちろんパスタではなく、お酒。内容はグラッパにシェリーのジュースや香り、他野草の香りをつけたもの。
本来の呼び名の由来はというと、第2次大戦後(同地も戦争では激戦地となった場所としても知られている)、人々が高級なグラッパを飲むことができなかった貧しい時代があった。当時はお酒は飲みたいけれどお金がない、ということで同店にもっと安価な酒を提供するように、との声が多数派だった。その声に応えたのが、今も残るグラッパの大きな容器からグラスに注ぐたびに落ちる水滴を集めてミックスしたもの。つまり、あっちこっちからかき集める=ターリアTagliaしたことが、このお酒の名称ともなった、というわけだ。
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このガイドさんの説明中で大盛り上がりだったのは、ルータrutaという薬用や芳香剤にも使われる南欧原産の野草が瓶に入ったグラッパの説明。いわゆる強壮作用もある、ということで、まあ、このテの話がだ~~~い好きな方たちだけのことあり、盛り上がる盛り上がる…。じいさんもばあさんも健在。

さて、グラッペリアでは朝の10時なのに、もう赤ら顔の人たちがそれはそれは楽しそう~に酒を飲んでいる。携帯のカメラ機能でパシャパシャと写真を撮りまくっていたおじさんは、近所にストゥーディオを持つプロのカメラマンらしいが、なんだか疑わしいなぁ。多分、ウソではないとは思うけれど。。。
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なつかしい

 3年前に行って、橋の上でメッツォ・メッツォ飲みました。夕暮れの川面をみながらの食前酒は最高でしたね。バッサーノはとてもいいところだったので、また行ってみたいです。
  1. 2010/10/29(Fri) 19:28:08 |
  2. URL |
  3. kaoru #-
  4. [ 編集 ]

Re: なつかしい

kaoruさま
バッサーノ、私も大好きです。季節も時間帯も、それぞれによさがあり。。。街並みがセンスがよいです。
  1. 2010/10/30(Sat) 13:54:03 |
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  3. aki #-
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