パドヴァのとっておき。

北イタリア・ヴェネト州パドヴァより、料理や季節のおいしい情報を中心に、日々のできごとを綴ります。



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サン・マルティーノのお菓子Dolce di San Martino :: 2010/11/12(Fri)

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サン・マルティーノは316年、現在のウンゲリアに位置するあたりおいて生まれた聖人。ローマ帝国の地位のある軍人を父に持ち、ローマ神話における戦いと農耕の神であるマルテMarteから名を受けたという生粋の(?)軍人の血筋らしい。

ある寒い冬の日、フランス北部のアミアンという町に他ローマ軍の兵士たちを引き連れていたマルティーノは、道すがらに寒さと貧しさに震える物乞いに出会った。あいにく何も持ち合わせていなかったため、即座に自分の腰にさしていた2本の剣でまとっていたマントを切り裂き、与えたという。
その夜のこと、その半分になったマントを身につけたイエス・キリストが彼の夢枕に立ち、彼の行いを大層褒め、そして洗礼を受けることを勧めた。
そして、フランスのトゥールにおいて、洗礼を受けた。

敬愛・慈悲の聖人として大変に名声の高い聖人であったため、サン・マルティーノの名に帰属する教会はヨーロッパ各地に存在する。
そして、彼の没後に埋葬されたのが11月11日。この日は、今でも各地で様々なフェスタが催され、秋の終わりと冬の始まりを告げるこの時期の恒例行事となっている。

ヴェネツィアでは、子供たちの可愛らしい習わしがあり、この日は可愛らしい光景が見られる。それは鍋を木べらでたいこを叩くように鳴らしながら、そして「サン・マルティン~」とお決まりの歌を歌いながら、町を練り歩く。道すがらのに入っては小銭やらキャンディーやチョコレートやらをせがむ、というもの。

そして、サン・マルティーノならではのお菓子、これがドルチェ・ディ・サン・マルティーノ。一見???なのだが、逸話にもとづき、馬に乗ったサンマルティーノが型どられている。

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タルト生地のような固い焼き生地(パスタフロッラ=いわゆるクッキー)に色つきのチョコレートなどでコーティングされ、さらにデコレーションがされているのが一般的。
地味色なヴェネツィアの焼き菓子群のなかでは、この名物菓子は唯一のカラフルなもののひとつだろう。
飾り用として、デコレーションがしっかりされて大ぶりなもの、そして口にすぐに運べる小さな比較的シンプルなもの…アレンジ及び大きさも様々にこの時期になるとヴェネツィアの菓子屋やパン屋にはどこにでもお目見えする、ヴェネツィアならではの季節の風物詩。

調理道具屋では、型も。

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パン屋の店先。サン・マルティーノ型のパン。宮崎駿の『魔女の宅急便』に出てくるパン屋さんの店先みたい。パン屋の主人が主人公キキの宅配業の看板として店先に飾ってくれた特製パンを思い出した。

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こちらは、栗の蜂蜜を煮詰めたお菓子、コトニャータCotognata。お金の形を模している。菓子屋さんいわく、今はこっちはあんまり人気はなし、とのこと。色とりどりの派手なクッキーのほうが、子供たちには人気が高い。

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町中には子供たちの描いたサンマルティーノの絵がたくさん貼ってある。サン・マルティーノ教会のあるカステッロ地区。
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目の前を学校帰りの女の子2人がお父さんの運転するボートに乗ってご帰還。手には紙で作った馬の人形とカラフルなキャンディーが入った袋を持っていた。あ、私も家に帰らなくっちゃ~、といそいそと退散。自宅近くのフェスタへ~。
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テーマ:イタリア - ジャンル:海外情報

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