パドヴァのとっておき。

北イタリア・ヴェネト州パドヴァより、料理や季節のおいしい情報を中心に、日々のできごとを綴ります。



バッサーノBAS S ANO の"S" :: 2010/12/16(Thu)

グラッパが有名なバッサーノ・デル・グラッパ。グラッパメーカーの老舗&人気メーカーのナルディーニの橋のオステリア/グラッペリアはあまりにも有名。

同メーカーのグラッパについて説明を聞く機会に再度巡り合ったので(ちょっと前の話だけれど)、それについて少し…。

グラッパはヴィナッチャvinacciaと呼ばれるブドウの搾りかすを発酵させ、蒸留したもの。蒸留した段階でのアルコール度数は約80度とされ、それを同社製品のグラッパはすべて50度に調整している。

グラッパの多くは熟成させず無色透明のもののほうが一般的ではあるが、そのうちでも樽熟成をするものは、樽の色や香りがついてさらに個性派となり得る。

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樽熟成はオークの樽が使われ、熟成のものはリセルヴァRISERVA、とされ5年もの、15年ものとの2種があるが、これらもやはりアルコール度数は50度とされている。

そして、面白いのがナルディーニのボトルにあるBASSANOの文字。真ん中の2つのSの間に少し空間があり、Sの上に※みたいなものがある。

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つまり、BAS とSANOだが、ひと昔はグラッパは万能薬としても利用されていた。調子の悪いときにちょっとひと口、膝が痛ければグラッパを塗りつければ、具合の悪さも飛んでいった、と(酒飲んで寝ちまえば、なんでも治っちゃう?!)。
Sの上のマークは眼を意味し、BAS(BASE)=基本 とSANO=健康 ということから、グラッパは滋養に良い、人の健康を守っている、ということなのだという。
ちなみにラベルにあるアックアヴィーテAquaviteはグラッパのこと。

現在は数種のグラッパ及びリキュールが製造されているが、これらも多くの香辛料や薬草が使われている。なるほど、養命酒みたいなものか…。

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ナルディーニは創業1779年。現在9代目が指揮を執る。家系図はイタリア語だとアルベロ・ジェネアロジコalbero genealogicoといい、家系の木と言われるが、これがナルディーニの家系図。
現在も健在の83歳の7代目は元気に毎朝事務所に通勤してくるらしい。元気の源はグラッパか?!

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街のシンボルであるアルピーニ橋も下から見るとこんな感じ。

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壁に貼られたタイルは全てが逆の風刺絵。何故だったかは、聞いた説明を忘れてしまった。。。

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ラベル

 いつも見ているラベルなのにSが離れているなんて気がつきませんでした。今度、じっくりみてみます。
  1. 2010/12/16(Thu) 09:19:36 |
  2. URL |
  3. kaoru #-
  4. [ 編集 ]

バッサーノはまだ行ったことはありませんが、有名なグラッパは本当にキツいお酒なんでしょうね~
"アックアヴィーテAquavite"はデンマークのアクアヴィットとそっくりな名前ですが、何か関係があるんですかね?
アクアヴィットはじゃがいもの蒸留酒らしいですけど。
  1. 2010/12/17(Fri) 01:21:01 |
  2. URL |
  3. marikoinu #JvfUG/8.
  4. [ 編集 ]

kaoruさま
そうなんです。私も言われるまで気づきませんでした。グラッペリアの人でさえ、知らないほどなんです。ウンチク好きな私は、こういう話、大好きなんですが。

marikoinuさま
Aquaviteはラテン語です。デンマークのそれもラテン語からのものと思いますが。蒸留酒一般をそう読んだようです。ちなみにaquaは現在のイタリア語ではacquaで、Cが入ります。
  1. 2010/12/17(Fri) 04:59:22 |
  2. URL |
  3. aki #-
  4. [ 編集 ]

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