パドヴァのとっておき。

北イタリア・ヴェネト州パドヴァより、料理や季節のおいしい情報を中心に、日々のできごとを綴ります。



ジョルジョーネの見た風景 :: 2011/01/17(Mon)

350px-Giorgione_019.jpg

ジョルジョ・カステルフランコGiorgio da Castelfranco=ジョルジョーネGiorgioneのあまりにも有名な作品のひとつ『ラ・テンペスタ(嵐)』。
彼についての生涯や作品については、不明な点も多く、この絵についても諸説あるようだが、1500年ごろに描かれたこの作品の背景はまさしく、このパドヴァの町。

499px-Giorgione,_the_tempest_07_convert_20110117192754

R0016956_convert_20110117192547.jpg

1300年代に運河沿い築かれた塀で囲まれた町だが、その要所には出入り用の門と橋が築かれ、現在もその面影を見ることができる。
その門のひとつ、パドヴァのなかでも最も歴史のあるもののひとつである、モリーノ橋(ポンテ・モリーノ)。ジョルジョーネの『ラ・テンペスタ』は、この橋を背景に右側に乳飲み子を抱えた女性と若者(原画は裸体の女性だったらしい)が描かれている。

当時の木製の橋に、現在もある石造りの門。そしてその向こうに見える教会のクーポラは、方向的には少々違うとはいえ、この橋に近いカルミネ教会だとされている。

ジョルジョーネが見たと同位置に現在立つことはできないものの、ほぼ同様の風景が今でも感じることができる。

没後500年を記念して昨年から彼の生まれたカステルフランコ・ヴェネト(トレヴィーゾ)や、活躍の中心だったヴェネツィアなど各地で企画展が開催されているが、ここパドヴァの市立美術館でも、昨年10月から4か月間に渡って展覧会が開催されていた。(16日終了)

パドヴァでのそれは、彼と同時期に活躍したヴェネツィア派の画家の作品展示、その当時流行りヨーロッパじゅうを震撼とさせたペスト(ジョルジョーネもペストを患い死亡)について、当時大いに盛り上がっていた地動説に関する研究材料、そして最後に塀でぐるりと囲まれた塀とパドヴァの町の構造について。

現在の橋からの風景と門に当時から続く壁の一部。

R0016957_convert_20110117192611.jpg

1200年代のパドヴァ領主ezzelino家の建物はこの橋のたもとに現在もある。この建物も横目で見ていたんだろう。

R0016945_convert_20110117192641.jpg

(ジョルジョーネの作品はwikipediaより)
関連記事


テーマ:イタリア - ジャンル:海外情報

  1. Padova/パドヴァ
  2. | trackback:0
  3. | comment:0
<<名物茹でタコ屋 | top | サン・プロスドーチモ祈祷所Oratorio di San Prosdocimo>>


comment

comment


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://violamasako.blog83.fc2.com/tb.php/334-3c3871e2
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)