パドヴァのとっておき。

北イタリア・ヴェネト州パドヴァより、料理や季節のおいしい情報を中心に、日々のできごとを綴ります。



ディスティッレリア・ボノッロ・ウンベルトDistilleria Bonollo Umberto :: 2011/04/07(Thu)

R0020162_convert_20110407195959.jpg

パドヴァに100年近く続くグラッパ製造の会社がある。もともとグラッパは、ブドウの製造の際に残ってしまった皮の部分(ヴィナッチェ)を加熱→蒸気を冷却→液化 という蒸留工程をたどって再利用することから始まったもの。

1908年創業の同社は、現在4代目のエルヴィオ氏とその家族、親族が核となりその歴史を守っている。グラッパと呼ばれるものは、イタリア国内で獲られたブドウを原材料にするということが義務づけられており、これらをグラッパに製造するためのディスティッレリア(蒸留所)は、国内に200ほど存在すると言われている。

同社もその会社名からも解る通り、初代ウンベルト・ボノッロ氏によってグラッパ製造が商業目的で始まり、その歴史からくる経験とそして現在に至る技術をもって、同社ならではの質の高いグラッパを製造している。

R0020159_convert_20110407195846.jpg

写真は4代目のエルヴィオ氏。グラッパにかける熱い思いと、そして社長自らのグラッパのテイスティング法の教授を受けた。

今までちょっと苦手だったグラッパだったのだが、こうして正しい味わい方法を知ると、非常におもしろく興味深く、そして奥の深い飲み物だということを知り、感動(←すぐに感動するタチなので)。
グラッパの楽しみ方の基本は、香り。口に含む前の鼻で感じる香り、そして口に含んでから味わう香り。グラッパを味わう=香りを楽しむ といえるくらい重要なことなのだが、口に含む前にグラスに鼻を近づけてスッと香りを嗅ぐ、というこの行為ですでに8割は決まる。そして口に少し含み、ゆっくりと喉を通らせ、そこからまた香りは口へ鼻へ…と戻ってきてこの時には体温で温まったアルコールの香りがまたひとつ違った魅力へと変わり…。

いくつか味わったなかで個人的な好みはシャルドネからできるグラッパ。通常、グラッパはウイスキーやウオッカなどのように樽で寝かせることはしなく、透明なもの。グラッパ・ジョーヴァネ(=若い)といい、アルコールの様々な要素の香り(もちろんブドウからくる自然な香)を楽しむものだが、そこからインヴェッキアメント(熟成)させるものもある。グラッパの場合はこの工程は樽の香りをつける、というよりもそのグラッパの持つ香りを丸くしたりより個性化するためのもの。

看板商品はヴェネトの代表的赤ワイン、アマローネを製造したヴィナッチェを使ったグラッパを熟成させた、アマローネ・バリック。

R0020168_convert_20110407200036.jpg

ここのグラッパはアルコール度40度。どれも後味が非常によいのが印象的。

R0020161_convert_20110407195930.jpg
関連記事


テーマ:イタリア - ジャンル:海外情報

  1. Produttore/生産者
  2. | trackback:0
  3. | comment:0
<<アグリトゥーリズモ・ラ・ブオーナ・テッラ Agriturismo la Buona Terra | top | アッロースト・ディ・マイアーレ・アル・ラッテArrosto di maiale al latte>>


comment

comment


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://violamasako.blog83.fc2.com/tb.php/373-d64a3d58
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)