パドヴァのとっておき。

北イタリア・ヴェネト州パドヴァより、料理や季節のおいしい情報を中心に、日々のできごとを綴ります。



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スプリッツ Spritz :: 2011/05/30(Mon)

ヴェネトのアペリティーヴォといったら、スプリッツSpritz! 至るところにある町のbarに座る人々の前には、あっちでもこっちでもオレンジ色のグラスが置いてある。非常にポピュラーなな飲み物。

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スプリッツは、ヴェネトがオーストリア軍に占拠されていた時代に生まれたとされており(もちろん諸説あり)、ヴェネツィアを中心としたヴェネト州、トリエステを中心とするフリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州、そしてトリエステからクロアチアの北西部の一部の三角地帯であるイストリアなどの地区に広まったとされている。
その当時の内容としては大変にシンプルなもので、アクア・ガッサータ(ガス入りの水)とワイン(白が好まれた)を混ぜたものだったとか。

もともとはアルコール度数の高いヴェネトのワインを薄めるのが目的だったとされ、当時のその呼び名はドイツ語で“スプリッツェンspritzen”。それはイタリア語でいう”スプルッツァーレspruzzare=霧をふきかける、しぶきを飛ばす“という意味のもの。
それがヴェネトを中心に広まり、その町それぞれがオリジナルとして今も根付いている。そのうちでも特に加えるリキュールを赤いものにすることはヴェネツィアで生まれたものだとされている。

その赤いリキュールの代表格がアペローAperolとカンパリCampari。代表格、というより今ではもはやこれらなくしてはスプリッツとは呼べないものとの認識さえ。特にアペローに関しては、アペロー=スプリッツと同格で連想させるほど、その関係は深いもの。
アペローというリキュールは植物の根(おそらくリンドウ)と薬草、砂糖などでできる甘くほろ苦さのある赤い酒で、アルコール度は11度、とリキュールの中ではかなり軽め。

アペローはもともとパドヴァにあったフラテッリ・バルビエラFratelli Barbieriが製造していたもので1919年のパドヴァの食の展示会で紹介されて世に出たもの。そして大戦後に急速に北部イタリアを中心に普及しました。2003年にはミラノのダヴィデ・カンパリ社の傘下となっています。

イタリアでは一時、アペローのテレビCMを頻繁に目にすることがあり、そのコピーが『スプリッツ・ライフ?アペロー スプリッツ!Spritz Life? APEROL Spiritz!』。誰もが一度は耳にしたことのあるフレーズで、これにより、スプリッツ、アペローともにその認知度は急速にアップしたような感あり。特に都市部を中心に、夜の7時ごろ(バールにより異なる)までにカクテルを頼むとかなりしっかりとしたおつまみが楽しめる、というお得な“ハッピー・アワー”にスプリッツを取り入れる(これは企業的な戦略か??)店が多く、若者の間を中心に急速に広まった。

現在ではイタリア北東部の町を中心に最も身近なアペリティーヴォとして親しまれているものだが、これも料理と同様にそのリチェッタは千差万別。
ヴェネツィア、パドヴァ、ヴェローナ、ヴィチェンツァ、トレヴィーゾあたりではここ一帯を産地とする発砲ワインのプロセッコをベースとするのが一般的。つまり、それぞれの土地でそれぞれ産出のワイン+水(ガス入りまたはガスなし)、そしてリキュール、というのがリチェッタの基本となる。

ちなみにアペローのボトルに推奨されているリチェッタはアペロー:プロセッコ=2:3、炭酸入りの水、氷、薄切りオレンジ。
グラスに注がれたこのカクテルにオレンジの薄切りと竹串に刺されたグリーンオリーヴ、というのが定番。甘めのこのスピリッツを飲みながら、添えられたオリーヴの実をかじるのが王道。

日の暮れるのが極端に長いこの夏の季節、屋外のテーブルで飲むスプリッツは格別。

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テーマ:イタリア - ジャンル:海外情報

  1. bevanda/飲み物
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あぁぁぁぁ…懐かしい。そしてパドヴァが恋しい…
そうそう、この暑くなりつつある季節の夕風にあたりながら、いただくSpritzは何者にも変えがたいです(笑)
  1. 2011/05/31(Tue) 22:33:12 |
  2. URL |
  3. Daiki #-
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

daikiさん
懐かしいでしょう?この時期、いいですね。とか言いながら年中飲んでますケド。。。
  1. 2011/06/01(Wed) 17:51:43 |
  2. URL |
  3. aki #-
  4. [ 編集 ]

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