パドヴァのとっておき。

北イタリア・ヴェネト州パドヴァより、料理や季節のおいしい情報を中心に、日々のできごとを綴ります。



ミンチョ川のほとりのボルゴBorghetto di valeggio sul Mincio :: 2011/07/19(Tue)

I Borghi piu’ dell’Italia(イタリアで最も美しい場所)という団体があり、イタリア各地の美しい場所をその歴史、文化、環境などから各州ごとに小さな町がスポットをあててノミネートされている。2001年に発足したこのクラブは、イタリア国内外への自然や観光のガイドとして、ガイド本も発行しているが、ヴェネト州では4つの場所が指定されている。イタリア国内をみると最高がウンブリア州の22か所なのを見ると、ヴェネトの4か所というのは、あまり名誉的な数ではないのだが。

そのうちのひとつがこのボルゲットという場所。ガルダ湖の南端、ペスキエラからマントヴァ方面に内陸に入るヴェローナ県のはずれ、ミンチョMincio川のほとりにある、小さな静かな場所。ボルゲットという言葉自体は小さな村、という意味なので、ボルゲット・スル・ミンチョBorghetto sul Mincioとかヴェレッジョ・スル・ミンチョValeggio sul Mincioというように、ミンチョ川のほとりの村と言われるようだ。

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町は川を中心に古くからの遺跡を残しつつ美しく整備されている。ミラノ公ジャン・ガレアッツォ・ヴィスコンティがロンバルディアからヴェローナにまで勢力をのばした際に、この町に築いたダム(通称ヴィスコンテオ橋Ponte Visconteo)は、このミンチョ川に架かる、この町のシンボルとなる橋。1393-1395年にできた橋で長さ650m、幅25m。城を含んだ町を囲む城壁はこの橋とともに16㎞にも及ぶ。

現在は、ガルダ湖への避暑客や近くにキャンプ場、この川沿い約30㎞の自転車用の道も整備されていたりして、多くの観光客が足を運ぶ場所。外国客はドイツ人やオランダ人が多い。

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ちなみにこの町の中世時代は、ヴェローナのスカリエーリScaglieri家の領地で、ミラノ公領地へとなった後、1400年代にはヴェネツィア共和国下。町の至るところにライオンが刻まれているのは、ヴェネトの他町と同様。その後はヴェネツィアの歴史と同様、ナポレオン率いるフランス軍→オーストリア領へ、と続く。

ヴェローナとはいえど、ロンバルディアとエミリア・ロマーニャとの境にある地域の特色、川沿いという地形から、川魚やウナギなどがレストランメニューに登場するここの土地料理は私の住むパドヴァとも少し様子が違う。

ここの名物はカボチャの詰め物をしたトルテッリ。パスタの中身のカボチャは、ちょっとほろ苦いアマレッティとピリリと辛くてあおして甘いモスタルダが入った複雑かつ美味。パスタ生地は極薄く仕上がっていて、とかしバターで和えた極上の一皿。

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これがこの地方のモスタルダ。モスタルダも地域によって仕上がりが違うが、ここのはマントヴァ風。

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合わせたワインは冷たく冷やしたクストーザCustoza。

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7月に台風がくるのは、珍しいらしく、それも勢力の強い台風が去って、時折太陽が覗く昼間です。とてもきれいな景色ですね。ドイツのバンベルク(世界遺産の街並)に似ているきがします。土地ごとに文化があり、食があり、、
 
いろいろ紹介していただいて楽しみです。。。
  1. 2011/07/21(Thu) 12:48:52 |
  2. URL |
  3. shio #-
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

shioさま
この川のある町は、本当にきれいでした。土地の食も文化も個性豊かです。見るべき、訪れるべき場所というのは、どれだけあるんでしょう。。。
  1. 2011/07/22(Fri) 12:48:19 |
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  3. aki #-
  4. [ 編集 ]

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