パドヴァのとっておき。

北イタリア・ヴェネト州パドヴァより、料理や季節のおいしい情報を中心に、日々のできごとを綴ります。



ピアッツァ・デイ・フルッティ(フルッティ広場)Piazza dei Frutti :: 2011/07/22(Fri)

パドヴァのチェントロ・ストーリコ(歴史的中心区)の中核となるレラジョーネ宮(パラッツォ・デッラ・ラジョーネPalazzo della Ragione)の北側にあたる広場。

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その昔、この広場はの呼称は”ペローニオPeronio”。広場に現在もある柱付近にて、靴や長靴を売る店があり、ラテン語でこれら履物のことを“ペロネスperones”と呼んでいたことから、とされている。

ちなみにこの柱、広場北側中央から続くブレダ通りVia Bredaから広場を見るポイントがいい。ラジョーネ宮を背景にその柱の全容が見て取れる。

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柱頭部はイストリア(現在のトリエステからクロアチアに続く三角地帯)の石を使用。三角に突き出た柱頭とその下に平行六面体をとる特徴のある形。そこには十字を配した楯が描かれており、これはパドヴァの紋章とされ、パドヴァの最初の司教聖プロスドーチモS.Prosdocimoを表している。そしてそのすぐ下、斜め方向に円柱に沿っている面、それらの各面にはカボチャ、パーム、メーロコトーニャ(マルメロ)、ナシの木を模した彫刻が添えられている。

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広場は毎年5月の第一木曜日に“ゾイア・マーサ(ジョヴェディ・マッジョ)”いわゆる“5月の木曜祭り”古着・古物市が開かれた。ここで古物商または盗品の流れ品などを売る店がたち、大道芸などの見せ物やアルベロ・デイ・クッカーナというゲームが楽しまれた。そのゲームの勝利者にはカバンの様に型どられた大理石と手袋が贈られたことから、この祭りを“フェスタ・デッラ・ボルサ(鞄の祭り)”と呼ばれていた。

※アルベロ・ディ・クッカーナ(直訳;桃源郷の木)=イタリア及びヨーロッパ各地の祭りなどで見られる、高い棒の先のもの(その昔はその多くがプロシュットや食べものだった。現在は旗などを頂点に掲げる場合が多い)を取った者がその年の幸運を得るというゲーム。もともとは、新しい季節が始まるという意の5月の祭りの恒例行事。

町の中核となる広場であったという要素から、ここでは伝統的に魚や卵、家禽類、野菜やポルケッタや牛のスネ肉を茹でたものなどの肉総菜なども売られており、常に活気のある場所であったことは12世紀後半の頃と現代ともに変わりはない。
現在でも、ここでは野菜から雑貨のメルカートがたち、その昔同様の木製の荷車をそのまま露店にする風景なども見られる。

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  1. Padova/パドヴァ
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12世紀後半から変わらず同じ場所でメルカートが開かれているのですね。成熟した文化はこういう環境から生まれるのでしょうか。
イタリアの広場、いつも羨ましく思います。日本にも広場文化が広がってくれないかしら。
  1. 2011/07/24(Sun) 23:28:50 |
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  3. mihoko #-
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

mihokoさま
昔の絵を見てると、人々の洋服やら屋台の装置やらは変わっているものの、周囲の景色はほぼ一緒、というのがなんだか非常にくすぐられるんです。町の台所は今も昔も変わらず、人の生活の流れも基本は変わらないはずなんでしょうね。
  1. 2011/08/01(Mon) 06:07:27 |
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  3. aki #-
  4. [ 編集 ]

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