パドヴァのとっておき。

北イタリア・ヴェネト州パドヴァより、料理や季節のおいしい情報を中心に、日々のできごとを綴ります。



ベファーナがやって来る :: 2012/01/06(Fri)

1月6日はエピファニアEpifaniaといい、『御公現』の日。ジェスーGesù(イエス・キリスト)が人の姿としてこの世に洗われ、神(ディオDio)が人々の前に現れた日とされる、カトリックの記念日のひとつ。

キリスト教でも宗派(教派)により認識が少々異なるようであるが、カトリックの国イタリアでは、ナターレの11日後の1月6日がそれにあたる。この日はこの世に誕生したジェスーを東方の三博士(賢者)が贈り物を持って訪問した日にあたる。
カトリックで最も重要ともいえるジェスーの誕生にまつわるこのナターレの時期は12月8日の聖母マリアの日から1月6日のエピファニアまで。クリスマスツリーを飾ったり街がナターレのマーケットで華やぐのもこの期間にあたる、というわけだ。

そして、12月24日に活躍するサンタクロースに対抗(?)し、この1月6日に活躍する人物がいる。それがベフカーナBefana。

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黒く長いスカートをはき、黒いポケットつきのマントにショールを巻き、とんがり帽子、とんがり靴、というのがトラディショナル。鼻は恐ろしいほどにとんがり、顔はシワだらけ、そして手にはほうきを持つ。一見魔女のようだが、魔法は使わない(たぶん)。
そして、恐ろしい顔をしているが、一般的には目は微笑んでいる。そして、そして、贈りもののいっぱい詰まった袋を下げているのだ。

ベファーナは、エピファニアの訪れる夜、1月5、6日の間の夜に良い子にしている子供たちに贈り物を運ぶお婆さん。なぜこの夜にベファーナはこの仕事をしなければならないか、というと東方の三賢者との関わりがある。

ベツレヘムにて誕生したジェスーを訪れようとした賢者たちが道に迷った際に、道案内を頼んだ一人の老女が彼女だった。
彼女は彼らのために親切に道を教えないままに送り出した。その後、それを無念に思い、この奇跡の誕生ともいえる一人の赤ん坊のもとへ自分も贈り物を届けようと、籠いっぱいのお菓子を用意した。しかし、時はすでに遅し。彼らの姿は当然見えないばかりか、どこへ訪ねて行ったらよいのか解らずじまい。

そこで、仕方なくベファーナは子供のいる家庭を一軒一軒訪ねて歩き、お菓子を配って歩いた、という。それがジェスーであることを願って。。。

こうして、現在、この日がベファーナの日として今も子供たちが靴下をぶらさげるということは、結局、現在でもベファーナはジェスーに巡り合っていないのだろう。こうしてまだまだ老女の仕事は続いている。

子供たちはというと、エピファーナの夜に枕もとに靴下を用意しておく。ベファーナは夜じゅうかかって子供たちの靴下に贈り物を配って飛びまわる。その贈り物とはキャンディーやチョコレートなど、子供たちの大好きな甘いお菓子たち。

しかし、全ての子供がお菓子をもらえるわけではなく、この一年を良い子にしていた子供のみがお菓子をゲットできる。反して悪い子だった子供には、ベファーナはキャンディーの代わりに炭を詰めていく、というのだ。だから1月6日の朝には、子供たちはドキドキしながら膨らんだ靴下の中身を確認する、ということになる。

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1月5日は子供たちのために大人がキャンディーなどを用意する。ゴツゴツとした炭の形をした菓子もジョークで置いてあったりするので、これも一緒に入れておく場合が多いようだ。

靴下の形をした袋もいろいろ…

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我が家ももちろん準備しました。こっそりと。寝つかないとベファーナは来ないから、とこの日の夜は早々に就寝。日中はお友達のお誕生日パーティに呼ばれて、その間にちょっとぐずったりして今日は悪い子だったから、大丈夫かなぁ、と今回も心配している。笑。

年が明けたらもうパン屋や菓子屋の店先は、フリッテッレFrittelle。カーニヴァルのお菓子が一斉に並び始めた。季節は確実に変わっている。

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テーマ:イタリア - ジャンル:海外情報

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