パドヴァのとっておき。

北イタリア・ヴェネト州パドヴァより、料理や季節のおいしい情報を中心に、日々のできごとを綴ります。



パンドルチェ・ジェノヴェーゼPandolce Genovese :: 2009/10/16(Fri)

前々から訪れたいと思っていたジェノヴァ。数時間だけだが、かけ足で町を散策して見かけたドルチェ。
町の歴史は詳しくは知らないが、トリノのあるピエモンテと同様にサヴォイア家の勢力下にあったからか、アマレッティ、バーチ・ディ・ダマなどなどドルチェもピエモンテのそれらと似ているものが多いような気がする。
パン屋の店先には数種のグリッシーニが並んでいるところも似通っている。

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そして、お菓子屋、パン屋で必ずと言っていいほど見かけるジェノヴァの代表的なドルチェのひとつがこれ。パンドルチェとか単にパーネ・ジェノヴェーゼとか、ドルチェ・ジェノヴェーゼなどと謳うところもある。

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このドルチェの歴史は1500年代にまで遡る。ジェノヴァにアンドレア・ドーリアというドジェがいた時代。海洋国家として栄えたジェノヴァ共和国の繁栄を象徴するかのために行われたお菓子職人のコンテストに出品されたもの。さらにはその原型は、ジェノヴァの商人がアラブから持ち込んだものだ、とされている。

海洋国家らしく、商人や海兵隊員のために海上での長旅に耐え、そして栄養分もある、という町繁栄の歴史を反映したもの。地元の歴史に深く根付いたお菓子だ。当時同様に海洋国家として繁栄、敵対していうヴェネツィア共和国時代から始まり今にも受け継がれている菓子のいくつかとその歴史は重なる。両国とも当時の船の食糧庫、カンブーサのリストにはこれらがしっかりと記載されている。

内容としては、発酵を繰り返した生地にフルーツの砂糖漬けやレーズン、ピスタチオ、松の実、レーズンなどを入れこんだもの。昔は各家庭でつくられていたものだが、発酵を繰り返す手間や難しさから今では購入するもの、となった。パネットーネとよく似ているが、これもジェノヴァのナターレには欠かせないもの。年中ジェノヴァの店先で見られているものは、結構と生地を練りこんだようなどっしりとしたもの。高さも低いもの(バッソbasso=低い)であるが、ナターレの時期が近づくと、発酵して見た目にもフワフワ…といっても食感は日本のスポンジケーキのようなフワフワとは違うものだが…した高いもの(アルタarta=高い)とがあるようだ。

イタリア各地にあるこうした類のドルチェ(生地にフルーツや木の実、スパイスを混ぜ込んだようなもの)と同様、素朴な味わい。華やかで口当たりの良いものでは決してなういのだが、それがまた独特の美味しさ。
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テーマ:イタリア - ジャンル:海外情報

  1. Dolce/ドルチェ
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食べてみたいです♪

こんにちは(^^)
イタリアの芸術的な街並みや美味しいもの情報を楽しく読ませていただいています。
ドルチェというお菓子には随分と古い歴史があるんですねぇ。
しっかり練りこんだ生地の中にナッツやフルーツがたくさん入っていて、ちょっと小腹の空いた時にいただくと、栄養もあって腹持ちも良さそうですね!
食感はサクサク?しっとり?どんな感じなのでしょうか?
いつかイタリアを訪れる時には、是非食べてみたいです(^^)
  1. 2009/10/16(Fri) 17:22:22 |
  2. URL |
  3. Sumie #zohHnD.g
  4. [ 編集 ]

sumieさん
イタリアのお菓子は素朴でそれぞれに歴史があるのが特徴です。このパンドルチェは、パンドルチェという通り、甘いパンみたいな感じです。しっかりと焼いたパンみたいな食感です。解りずらいかな???
  1. 2009/10/16(Fri) 21:47:34 |
  2. URL |
  3. aki #-
  4. [ 編集 ]

こんばんは(^^)←こちらは夜の11時です。
パンドルチェは、しっかりと焼いた甘いパンのようなものなんですね~。
ご丁寧に説明いただきましてありがとうございました。
コーヒーや紅茶と一緒にいただくと美味しそうですね♪
  1. 2009/10/16(Fri) 23:09:39 |
  2. URL |
  3. Sumie #zohHnD.g
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