パドヴァのとっておき。

北イタリア・ヴェネト州パドヴァより、料理や季節のおいしい情報を中心に、日々のできごとを綴ります。



スポンサーサイト :: --/--/--(--)

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


  1. スポンサー広告
アマルフィの青い海と大きなレモン :: 2013/06/08(Sat)

シチリアのレモンを巡る旅の最後を締めくくるべく、今回縁ありおとずれることになったのは、アマルフィ海岸のレモン畑。

美しい海岸線で有名なこの地はレモンの有名な産地でもある。

DSC_0044_convert_20130607141908.jpg

ここのレモン栽培の特徴は、この地形からくるもの。海に面する岸壁に、ていはりつくようにレモン畑が上へ上へと広がっている。崖に横に並行に並ぶのは、レモンの段々畑。

DSC_0107_convert_20130608131523.jpg

遠くからみているとこれもこの地の風景を造りだす光景ともなっているものだけれど、実際にそこへ足を踏み入れるのは、かなりしんどい。急な坂道をとにかく足で登る。そして、降りる。

急な階段の入口がこの海岸線のあちこちにあり、狭い急階段の脇にレモン畑。真青な海を背景に鮮やかなレモンが実っている、という非常に面白くて美しい色彩を目の当たりにすることになる。

たまに訪れて綺麗~なんていっていられるのは訪問者の声だろうが、ここで働く人たちにとっては宿命ともいえる重労働。レモン収穫のために毎日この階段を上り降りするわけだが、もちろん収穫後のレモンを背負う必要があるからだ。

このレモン畑を案内してくれたのは、この地で代々レモン栽培に関わるデ・リーゾ氏。

DSC_0021_convert_20130607135238.jpg

ここで待っているともうそろそろ降りてくるよ。と言われて海岸線の車道で待機していたら、ほんとに時間通りに人が降りてきた。仕分け作業現場で事前に見せていてはもらっていた、レモンを入れるケースは、収穫物を入れると重量60kg。それを肩に担いで降りてくる。首に専用クッションをあて、細い石階段の上方から降りてくる男性たち。おのずと体格もがっちり。

DSC_0055_convert_20130607144147.jpg

DSC_0058_convert_20130607144310.jpg

次々と降りてきて、道端に止めてある軽トラックに収穫したばかりのレモンを載せる。そしてまた登る…一日に20-30回往復するのだそうだ。頼るのは人力のみ。

DSC_0070_convert_20130608131209.jpg

この方、70歳。いまだ現役で他の若者と同様にレモンを担いで登り降りする、というのだからすごい。

DSC_0068_convert_20130608131131.jpg

DSC_0067_convert_20130608130456.jpg

とはいうものの、昔はこの仕事、女性がやっていたのだとか。妊婦だってレモンを担いでこの階段を運んでいた、という。

実際にレモン畑に足を踏み入れてみる。

DSC_0076_convert_20130608131242.jpg

DSC_0077_convert_20130608131308.jpg

DSC_0085_convert_20130608131401.jpg

とにかく海から急斜面に広がる畑とあって、しつこいようだが急な階段を先へ先へと。途中、荷台もあるが、この前後はやはり人の足で運ぶ必要あり。あくまでも人力が主体。

アマルフィのレモンはとにかく香りがよい。甘い香りが特徴。そして、厚い皮に覆われている。特に大きいものは食べても美味しい。
ちなみに大きなものは人の顔くらいの大きさのものもある。

DSC_0080_convert_20130608131335.jpg

DSC_0096_convert_20130608131425.jpg

収穫したばかりのそれをナイフで黄色い皮をむき、白い部分を食べさせてもらう。甘い!!レモンはこの地では、昔は薬としても使われており、火傷や切り傷にあてたり、熱が出たときには皮をおでこに当てたりしたそうだ。皮を食べることで口の洗浄の効果もあり。

DSC_0098_convert_20130608131453.jpg

確かに口の中がすっきりと綺麗になる。そして、おもむろに出された塩の箱。大きなレモンを輪切りして、そこに塩をふってもらう。さらに香りに甘みが出る。

収穫したものは仕分け、出荷の作業場に運ばれて、大きさ別に分けられる。

DSC_0023_convert_20130607135808.jpg

DSC_0025_convert_20130607135950.jpg

また、そのうち一部は皮をむいて、リモンチェッロの製造へ。

DSC_0028_convert_20130607140229.jpg

皮をアルコールに1週間ほど漬け、そこに水と砂糖を混ぜて仕上げる。瓶詰めもラベル張りも手作業。

DSC_0033_convert_20130607140528.jpg

個人的にはここのレモンが非常に興味深くて、その淡い甘さのある大きなレモンが印象深い。

そして、階段の下で会った地元のおじいちゃん。83歳。

DSC_0051_convert_20130607143518.jpg

DSC_0062_convert_20130608130411.jpg

以前は彼もレモン現場で働いていたのだろうが、今は引退生活。でも、日常の生活にはこの急階段の昇降が必須となる。
ゆっくりとだが元気に階段を上って帰途につくおじいちゃんの背中。そして、笑顔。

DSC_0048_convert_20130607143444.jpg

関連記事


テーマ:イタリア - ジャンル:海外情報

  1. Italia他の町
  2. | trackback:0
  3. | comment:0
<<ラディッキオ組合の生産者会議 | top | シラクーザ郊外にて、レモン農園とアーモンドの菓子>>


comment

comment


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://violamasako.blog83.fc2.com/tb.php/712-e6226563
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。