パドヴァのとっておき。

北イタリア・ヴェネト州パドヴァより、料理や季節のおいしい情報を中心に、日々のできごとを綴ります。



サグラ・デル・フォルポSagra del folpo :: 2009/10/26(Mon)

サグラ・デル・フォルポSagra del folpo

“フォルポ”とは、ヴェネトの訛りで“ポルポ(=タコ)”をさす。パドヴァの東側に隣接するノヴァンタ・パドヴァーナNovanta Padovanaという町にて毎年恒例の秋祭りがあり、その祭りの意とするのは、このタコ祭り。

なぜここがタコの祭りを行うのかというと、その昔ヴェネツィアの貴族たちがこの地にヴィッラを持っていたことから、ここにはヴェネツィア人が多く、彼らの食生活が強く根付いていることから。ラグーナ沖で獲れるタコは彼らの代表的な食べ物のうちのひとつ。

町の中心に近づくと車も渋滞が始まり、綿あめを持った子供たちの姿が見られるなどして祭りの雰囲気が遠くからでも感じられる。
町のメイン通りは両脇に屋台が開かれ、洋服や日曜雑貨類を売る店が軒を並べている。その間を歩く通行人の量は大変に多く、普通の速度では決して歩けないほどの賑わい。特に大した特別さはないものの、これだけの人が繰り出しているのを見ると、地元にはなくてはならない秋祭りだということが判る。

さて、私たちの目的はただひとつ。茹でタコを食べること。

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たくさんある屋台の中でもこの祭りの名称ともなるタコを売る店もあちこちに。そのひとつに的を絞り、近づいてみる。

たいていの店では、大きなステンレスの中で茹でられたタコとその横には大きなボールに入ったボヴォレッティ(食用カタツムリ)やら、小さなカニ、マッツァネッテMazzanetteなどが並んでいる。これらは茹でてオイルとたっぷりのニンニクとプレッツェーモロ(パセリ)を混ぜたもの。ボヴォレッティは楊枝で中をくりぬいて、マッツァネッテは殻をむいて中身を食べる。

ちなみに同じような形でモエカmoecaと呼ばれるヴェネツィアで見られる小さななカニは、脱皮したてのもので柔らかく殻ごと食べられるが、こちらは殻は固くて食べられない。モエカは非常に短い季節に少量出回る季節限定の希少価値があるもの。それだけに値段もそれなりだが、対してマッツァネッテは庶民の食べ物といえる。手もオイルとニンニクでベタベタになりながらそれをガリリッと食べるところもそれらしい。

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主役のタコは、というと店の人から茹で上げられたタコを鍋の中からつまみ出してもらう。重さを量って、一口大に切ってもらいそこにプレッツェーモロをたっぷりと刻んだオイルソース(サルサ・ヴェルデ)をたっぷりとかけ、温かいところをいただく。食べるのも店の後ろに設置された長テーブルで立ち食い。ワインもプラスティックの容器に並々と注いでもらい、それを片手にこれらをかぶりつく。柔らかく茹でられたタコは磯の味がして、なかなかの美味。

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食材の迫力というか、美味しさ感のシズル感が違いますね、日本とは・・・・。
  1. 2009/10/26(Mon) 22:20:53 |
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  3. 141 #ek.3C4W2
  4. [ 編集 ]

ただ茹でたりしてるだけなんですけどね。。。調味もいたってシンプルだし。
  1. 2009/10/27(Tue) 06:28:25 |
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  3. aki #-
  4. [ 編集 ]

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