パドヴァのとっておき。

北イタリア・ヴェネト州パドヴァより、料理や季節のおいしい情報を中心に、日々のできごとを綴ります。



お米の祭り Fiera del riso Isola della Scala :: 2013/10/14(Mon)

今年も行ってきました。お米のサグラ。

ヴェネト州はお米の産地でもある。私の住むパドヴァ周辺ではなく、もっと西に寄り、ヴェローナからロンバルディア州にかけた地域がそれにあたる。イタリア最長の川、ポー川と第2の川であるアディジェ川の流れる、豊かな土地で稲作が盛んだ。

ここで特にコメ作の拠点とされるのが、ヴェローナ県南に位置するイゾラ・デッラ・スカーラIsola della Scala。“米の町Città del Riso”などとも呼ばれる。

この地でつくられる米のなかで特に土地のものとしてあげられるのが、ナーノ米(リーゾ・ナーノ・ヴィアローネRiso Nano Vialone)。米としては唯一、産地呼称(I.G.P)に認定されている品種。なので、この土地で生産されたものでない限り、この品種名をつけることはできない。

毎年この時期に開催されるフィエラ/サグラ(いわゆる収穫祭)は、町の中心に大きな仮設テントがつくられ約150業者が参加、500,000人もの訪問者があるという。

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テント内には各生産者がブースを持ち、リゾットが振舞われる。ひと皿5-6ユーロにて季節のキノコや野菜などを使ったものが出されるが、土地ならではのリゾットがイゾラ風(イゾラーナ)と呼ばれる、リゾット・アッリゾラーナRisotto all’Isolanaだ。

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刻んだ豚肉や牛(仔牛)肉をローズマリーの香りを加えながらじっくりとしっかり炒め合わせ、シナモンやコショウなどの香辛料をたっぷりと効かせ、仕上げにバターと土地のチーズ、グラーナ・パダーナを加える。しっかりとした風味豊かなリッチなリゾットだ。

もともとは肉の端肉と米を利用した土地ならではの料理だっただろうことが容易に想像できる。香辛料をたっぷり加えているのも臭みを消しに使われたものだろうし、豊な平野ならではの盛んな酪農により、豚や牛の肉の利用価値もあったのだと思う。

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ブースの奥では大きな鍋でリゾットをつくる料理人の姿。

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そして、このリゾットに使われる肉としてよく知られているものがタスタサルtastasal。生サラミの中身でミンチした豚肉と香辛料などが入っている、この土地ならではのもの。このようにリゾットやパスタのソースの具材などに使われる。もちろんハンバーグみたいにして焼いてもよい。

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サグラでは、テント内の仮設レストラン(大きい!!!)とその横には生産者の直売場もあって、米の販売とこの肉製品も同様に売られている。地元外から来た人たちは、何に使うものなのか、と尋ねる姿も珍しくはない。

会場内には米粉をベースにしたお菓子の販売も。ティラミスやズブリソローナ、焼き菓子などの土地の菓子類。お米のトルタやはここら辺からマントヴァくらいまでの土地菓子だ。

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販売ブースを端から端までゆっくりと見て、あっちこっちから米を買占め、帰りは重い~い思いをして帰る、今年も同じパターン。

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来年も同様に訪れられるかな~…



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