パドヴァのとっておき。

北イタリア・ヴェネト州パドヴァより、料理や季節のおいしい情報を中心に、日々のできごとを綴ります。



ラディッキオの収穫祭 :: 2013/11/20(Wed)

ヴェネトの冬には欠かせない、赤紫×白色の鮮やかなコントラストの美しい個性的な姿とその独特の風味。チコリの変性種であるラディッキオは、ここヴェネトの代表産物。

生産地呼称であるI.G.Pを持する品種であるトレヴィーゾ産赤ラディッキオRadicchio Rosso di Treviso(ラディッキオ・ロッソ・ディ・トレヴィーゾ)はヴェネト州内でも特に価値のある特別品。細長い筆のような形の芯の部分は真っ白でクロッカンテ(固い)、そして先端にかけては鮮やかな赤紫色となる。

トレヴィーゾ産のうちでも早生種(プレコーチェ)と晩生種(タルディーヴォ)との2種類に分かれていて、前者は9月1日以降、後者は11月1日以降の収穫が許されている。冬季間中両者ともを市場では見ることができるが、これからの季節はタルディーヴォ種が特に盛んに生産される。この2種のうちを見ると、やはりタルディーヴォのほうが個性的であり、価値もあるもの。

これが、そのタルディーヴォ種のラディッキオ。

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生産地区はトレヴィーゾ県、パドヴァ県、ヴェネツィア県下28コムーネ(行政区)にて生産されたものがI.G.Pに認定される。もちろん、同地区内においても規定の生産過程をとらない場合には、I.G.Pを冠することができない。毎年の検査の元、品質の管理がされている。

さらには、それら生産する過程には、畑からの収穫後、約1か月にも及ぶ作業のもとに私たちの目にするこのような美しい形となって現れる、という希少価値の高いもの。この美しい形がそのまま畑に生育しているのではなくて、泥だらけの畑から大きな株を掘り出し、周囲の葉を取り外し、さらには水に通し…という作業を通して生産物として完成するものなのだ。

このタルディーヴォの生産地区内で毎年一番乗りのサグラ(収穫祭)を開催するのが、ヴェネツィア県スコルツェのリオ・サンマルティーノRio Sanmartino。
一番乗りだけあり、町の規模の割には規模の大きな収穫祭だ。

さて、会場に入るとまず目につくのが、この収穫祭の主役たち。

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再度、こちらがタルディーヴォのラディツキオ。

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これはキオッジャ産。小さな球状。ヴェネツィアのキオッジャが栽培地。

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こちらがヴェローナ産。トレヴィーゾ産のプレコーチェよりも2-3廻りほど小さい。

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こんな風にして、ラディッキオはヴェネト州内、各産地で少しづつ形などを変えて存在するが、それぞれがIGP、つまり地区認定の証がつけられる。
それぞれがそれぞれの個性を持つ。

ラディッキオを生産→出荷するにあたり、根の部分を綺麗にカットするのも非常に重要な仕事。これがそれに使われる道具たち。年季もの。

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この専用ナイフでカットされた根の部分はその生産者のある意味“顔”でもある。同じ生産者に通っていると見なれたカットの仕方があったりするのも面白い。

さて、この類の収穫祭は収穫物を使った食事が最もの楽しみなのだが、お昼どきの異常な混雑を避けて少々早めに会場に到着したのはいいけれど…

やはり、もうすでに長蛇の列。う~~ん。男性ばかりが多いのは、奥さんたちは席で待っているから。

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ようやく注文、お金を支払い、今度は料理を受け取るカウンター側へ移動するも、まだ100番待ち…あらあら。

先に飲み物だけ受けとってゆっくり待とうと思ったら、料理が来る前に1本飲みほしてしまった…料理を受け取ったのは、2時間後。

それでも、料理がくるとそれまでのイライラもどこえやら。やっぱり主役のラディツキオのリゾット!!

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サルチッシャ&ポレンタとフォルマッジョ&ポレンタ。

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他にも地元ならではの美味しいものがいっぱ~い!!テーブルに着いて食事となると皆、幸せそうです。

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会場を後にして、コーヒーを別にバールで飲もうと入ったら、ここもラディツキオ一色。

ラディッキオのピンツァ。

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そしてラディッキオのフリッテッレ。

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そしてなぜかこの日の目玉イベントのひとつ、ランボルギーニの集会。

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このサグラ(収穫祭)を皮きりに、来年2月まで生産地各地にて順番に開催されます。

年明けの1月と2月に開催される2か所の収穫祭は見どころたっぷりのもの。これらのお祭りに参加して、実際の生産者を訪問、どのようにしてこの野菜が準備されるのか、興味深い行程を知りつつ、料理教室や他同地の特産物の生産者を訪問する超充実のツアーを企画しています。

詳しくは下記のご案内をご覧ください。直接のお問い合わせ・お申し込みも受け付けております。どうぞふるってご参加ください!!



※お知らせ

旬を迎えるトレヴィーゾのラディッキオの収穫祭と生産者を巡る特別ツアーを企画しています。2014年1月・2月催行予定。
少々マニアックではありますが、内容超充実にて!! ご案内はこちら↓

『トレヴィーゾでラディッキオの収穫祭と生産者訪問~食べて・飲んで・アグリに泊まる~』

ご興味のある方はぜひ直接ご連絡ください。


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