パドヴァのとっておき。

北イタリア・ヴェネト州パドヴァより、料理や季節のおいしい情報を中心に、日々のできごとを綴ります。



ラベファーナがやってきた! :: 2014/01/07(Tue)

La befana vien di notte
con le scarpe tutte rotte
porta un sacco pien di doni
da regalare ai bimbi buoni!

(ラベファーナは夜に来る-破れて壊れた靴をはいて-お宝をいっぱい詰めた袋を担いで-子供たちへの贈りもの)

1月6日。

エピファニアで祝日にあたるこの日はナターレ休暇の最終日。ナターレ前まではバッボナターレ(サンタクロース)でいっぱいだった街角の装いも、それを過ぎると、そのバッボの居た位置には、ベファーナ(お婆さん)が変わって居座るようになる。

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ベファーナは、この1月6日のエピファニアの日に欠かせない存在。この日は、東方の三賢者がジェスーの誕生に贈りものを持参して見舞った日。→こちら

彼らの旅に参加・協力しようとしなかったお婆さんが、考えを変えて彼らの後を追うが、時すでに遅し。結局彼女はジェスーに会えず仕舞いとなり、仕方がなく独りで赤ちゃんのいる家を廻ってジェスーを探し歩いた。

...が、やっぱり肝心のジェスーには会えず...

この訪問に各赤ちゃんをジェスーだといい、と願いながら、硬貨(またはお菓子)を置いて廻った、とされる。

この伝説が今も残って、5日と6日の間の夜にベファーナはジェスーを探して子供のいる家々を袋いっぱいに詰めた贈りものを担いで廻っているという。
いい子にしていた子供にはdolcetti(ドルチェッティ=甘いお菓子)を、悪い子だった子にはcarboni(カルボーニ=黒い炭)を置いていく。

だから、子供たちは5日の夜、就寝の際に枕元、もしくはツリーの下に靴下を置いて寝るのが習慣。そして次の朝、恐る恐る中を覗いてドルチェッティかカルボーニか…をゲットすることになる。

ベファーナのお菓子として通常売られているものには、たいていの場合、scherzetto(スケルツェット=軽いジョーク)という意味で、黒い炭のお菓子を入れてある場合があったりする。炭はメレンゲに色をつけて焼いたもの。

私はこの年明け早々の外仕事で、うかつにも高熱などを出してしまい、引きこもり&だらだらをしていたので、お手製ドルチェッティを作るぞぉ=と年明け前は意気込んでいたも、思いのみ。どうしようかなー、と思っていたら、前日に夫がこっそり仕込んできてくれた。

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靴下の中身はお決まりのものだけれど、黒い炭のお菓子の代わりに黄色い炭を入れ替えてきてくれた。黄色の炭は、いい子にしていた子供に届くものなんだそう。これは“炭”ではなく “ポレンタ(とうもろこしの粉)”と呼ばれている。

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さてさて、前の晩、目覚まし時計をかけて寝床についたわが娘、翌朝は時計の鳴る音で起きた…わけもなく、私に呼び起こされてイソイソとツリーの下に行ったら…ありました!!! 中身がいっぱい詰まって膨れ上がった靴下がっ!!

気も急いているのでなかなか開けられず、私の手を借りて開けてみたら、中からざっくざっく(?1)と出てきた、出てきた。ベファーナからの贈り物。

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よかったね~。これが勢揃いのお菓子。子供たちのアイドルぶた、Peppa Pigも!!お金のチョコレートはポルタ・フォトゥーナ(好運の印)。仲良しのお友達にひとつづつ分けてあげるんだそうな。

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ナターレのバッボナターレの贈り物は今回少々手違いあり、バッボが宅配業者に預けるハメになって遅れて届いた(笑)。エピファニアのおばあさんは、約束を守ってくれたようで、ほっと一安心。

夕方には街の大きな広場、プラート・デッラ・ヴァッレへ。

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毎年、1月6日にはここで大きな焚き木に火が点けられるイベント「Befana in Prato(ベファーナ・イン・プラート=ベファーナがプラートにやってきた)」がある。

夕方のプラート。心なしか日の暮れる時間が少し遅くなったのを感じる新春。

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それほどの極寒でもないこの日は多くの人がここに集結。

夕方5時の点火を見るために、塔の周囲に皆集合。

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今年も健康に、過ごせますように…

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↑プラート・デッラ・ヴァッレ沿いのカラビニエーリ(警察)。
ナターレの装いもようやく終了。そして次は冬の終わりを告げるカーニヴァルへ…季節は移行します。

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