パドヴァのとっておき。

北イタリア・ヴェネト州パドヴァより、料理や季節のおいしい情報を中心に、日々のできごとを綴ります。



ガラーニとカルネヴァーレ(カーニヴァル) :: 2014/02/17(Mon)

あぁ、ブログも休んでしまっているうちに、カーニヴァルの季節…
先日、知人のお菓子屋さんに所用あり立ち寄ったら、中ではガラーニの包装作業中だった。

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ガラーニって、地域ごとに名前の違うお菓子としてはイタリア好きな方なら周知のことだろうとは思う。私の住むパドヴァ近辺では、もっぱら“ガラーニgalani”と呼ぶのだけれど、他には、クローストリcrostoli、スファラッポレsfarappole、ラットゥーガlattuga、ラザーニアlasagna…などとの多名にて、各地域にて存在する。

もちろん、他の名でも解ることは解るのだが、通称名なので、呼ばれ方の“慣れ”加減、というのもあるのだろう。ちなみにこのガラーニの写真を撮ったお店はトレヴィーゾ県下なのだが、彼らは“クロストリ”と呼ぶほうが馴染みがある、とのこと。たかが数十キロしか離れていないのに、これだ。

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カトリックの宗教的暦上には、春先の行事として、1月のエピファニーアepifaniaからクアレージマquresima(四旬節)の間の期間の行事となるカルネヴァーレcarneale(カーニヴァル)がある。

カルネヴァーレの終わりは、マルテディ・グラッソmartedi grasso(肥沃な火曜日)と決まっていて、この翌日から始まるクアレージマ期間は、グラッソ(脂っぽい)な食物、つまりは動物性の脂やたんぱく質を摂ることを禁じられており、このマルテディ・グラッソまでに家じゅうの食べ物を食べ尽くしてしまおう、という習慣があった。禁じられていた食物は、肉、魚、そして乳製品。

いわゆる“断食”の意を持つものだが、この断食の前に、大いに食べて飲んで、楽しもうということにて、カルネヴァーレという行事が生まれている。カルネヴァーレとは、ラテン語にて“カルネ・レヴァーレCarne levare(=さらば肉よ)”と言われたものを、現在のイタリア語としては“カルネヴァーレCarnevale”と呼ばれるようになっている、というのもよく知られているところ。

クアレージマ(四旬節)は復活祭(パスクア)の46日前の水曜日(これを、メルコレディ・チェネレmercoledi delle cenere=灰の水曜日と呼ぶ)から復活祭前日(聖土曜日)までの期間のことをさす。

2014年の今年のマルテディ・グラッソは2月27日の火曜日。その翌日の水曜日がメルコレディ・デッレ・チェネレ、つまりはクアレージマの初日となる。

大いに飲んで食べて…ということで、カルネヴァーレになくてはならない食べ物といって思い出すのが、このガラーニ、そしてフリッテッレ。どちらも揚げ菓子。まあ、この本来の意味を知れば、とにかくカロリーの高そうなものにて、納得。

家にある粉と卵、油(今は植物油で揚げるのが普通だが、昔はもちろん豚の脂などであった)でつくった超ハイカロリーに、なるべくしてなった菓子、なのである。

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要は、のばしたパスタ生地を、油で揚げて砂糖をかける。最近はこの高カロリーを気にして、オーブンで焼いたもの、なども存在するが、そんな邪道なものは…という論争が毎年毎年繰り返されるのでもあるが…。

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やっぱり、揚げたものに軍配!!かな~。



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テーマ:イタリア - ジャンル:海外情報

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