パドヴァのとっておき。

北イタリア・ヴェネト州パドヴァより、料理や季節のおいしい情報を中心に、日々のできごとを綴ります。



ソアーヴェ・クラッシッコSoave Classicoの里 :: 2014/06/26(Thu)

ヴェネトの白ワインを代表するソアーヴェSoave。機会あり老舗カンティーナを訪れた。

ここは、そのカンティーナの持つ、ブドウ畑。モンテフォルテ・ダッルポーネMonteforte d’Alponeという地名の場所。

一望する丘陵地の斜面に広がるブドウの木。ソアーヴェの主要品種、ガルガーネガらしい並びとその生育法。

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穏やかな斜面の広がる地形に生まれるべくしてできたブドウ畑の景色は、その美しさがイコールで結ばれる特異な景観。この地形ならではの気候で高品質なソアーヴェができあがる。同地と他ソアーヴェの地で造られるワインのみが『Soave Classico』と呼ばれるには、自然の力で造り出された地形とそれに伴う気候が与える賜物。平野部に育つブドウからは『Soave D.O.C.』とは名づけられても『クラッシコClassico』とは決して呼ぶことはできないから。

丘陵地の上部に見える地域と盆地のようにくぼんだ部分で採れるブドウの性質も、微妙に変わる。そして興味深いのは、同カンティーナの所有するブドウの木の樹齢。上部は平均80年。7-8年くらいの若樹からできるブドウとは収穫量では1/3以下と、もちろん劣るものの、同カンティーナの求めるヴィーノには、これらの熟した樹が必要で必須。

丘陵地の中腹に見えるまばらな部分は、900年代にヨーロッパ全土を襲ったブドウの害虫被害にもめげずに生き残った者たち。樹齢100-120年のブドウは、さらに奥深い味わいを持つ。

イタリア人にとっても、一般的には白ワインには熟成させない若いものを好む傾向があるが、この趣あるソアーヴェは、やはり少し年を追うことで、品の良さとバランスが生まれてくるもの。

この中腹に見えるクネクネとした細い農道、こういう類の道を“コントラーダContrada”と言うが、同カンティーナにて、この部分で造られるワインの商品名『コントラーダ・サルヴァレンツァContrada Salvarenza』が、正式なこの道の名称。

その昔、レンツァという名の少女が、山賊に追われて逃げていた夜、途中の一軒の騎士の家にて助けられた。その後はもちろん恋に落ち…という伝説の残る道。現在は“少女レンツァが命を助けられた(サルヴァータsalvata)道”という名が今でも名称として残り、騎士の家もこの道沿いに残る。中腹にポツンと見える小屋がそれだ。

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そして、これが同カンティーナの主要商品のソアーヴェ・クラッシッコ。収穫されるブドウの場所、樹齢によって3種の異なるソアーヴェを醸造している。

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飲みなれたいわゆる“ソアーヴェ”とはまた違う新たな発見のあった訪カンティーナのできた一日に、この日案内してくださったオーナー兄弟、そして良き機会を与えていただいたことに感謝。


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テーマ:イタリア - ジャンル:海外情報

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