パドヴァのとっておき。

北イタリア・ヴェネト州パドヴァより、料理や季節のおいしい情報を中心に、日々のできごとを綴ります。



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Poli グラッパ蒸留所の公開ウィーク :: 2014/10/09(Thu)

ヴェネトには、グラッパという有名な蒸留酒がある。ワインの製造時に絞ったブドウの皮などを蒸留してアルコールにしたもの。アルコール度数は40度以上と高く、食後酒として親しまれている。

ヴェネト州をはじめとする、北部イタリア各地では、グラッパの製造が盛んであり、ここヴェネトでは、ヴィツェンツァ県の丘陵地帯にグラッパ蒸留所が比較的集中していて、この時期はワインの製造時期と重なり、グラッパの製造も年間のなかで最も忙しい時期となる。

そして、この季節となると、ヴィツェンツァ県のいくつかの蒸留所では、9月の1週目から約1カ月間、週末を工場の一般公開及び試飲会などとして開放している。ワインのカンティーナではブドウ収穫(ヴェンデーミア)として、お祭りイベント的なものを開催するが、それに代わるものが、蒸留所一般公開(Distillerie Aperte=ディスティッレリエ・アペルテ)。こちらも楽しいイベントとして執り行われるもの。

そのなかでも、老舗として広く親しまれているのが、ポーリ(Poli)。

訪れたこの日曜日も結構な人出で、順番に番号をもらい、何人かのグループをつくって工場内見学に参加。

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同社は、グラッパ醸造会社として1898年創業とされているが、ポーリ家の歴史は1400年から続いている。もともとは、現在の位置よりもさらに山の上にあがり、アジアーゴ丘陵地帯にて、酪農家であったことが同家の由来。

酪農家でありながら、オステリアを始めたこと、そして飲み物を提供する側から製造する側へとの変化。工場が火災に遭いながらも、その災難を逆に本格的な蒸留所として再建を試みたことチャンスとしたこと。

非常に先見の目を持って常に前向きだったことの逸話として、初めて電話を持った主であったことから当代のオーナー、アントニオ氏が電話交換手だった女性と結婚したこと(当時は電話局の電話番号が“1”、ポーリ氏が“2”だったため、唯一の使用主であったポーリ氏と電話局間との連絡が自ずと頻繁だったことが馴れ初めだとか。)。

戦争のあった厳しい時代も切り抜けてきたこと…等々の様々な逸話を持つ、会社である。

ちなみに、オステリア経営時代には、麦わら帽子を作っていた経緯から、現在でも工場内の至るところに麦わら帽子が置かれており、同社のマークも麦わら帽子をかぶった少年でもあったりする。

各ポイントで社員による説明を受けながら、そして、各所において試飲も。趣向のこらされた試飲にて、カクテルに、フォルマッジョにスプレーを施して風味として楽しむ方法、そして地元のドルチェに浸して食べる、グラッパのジェラートなど、飲むだけではないグラッパの楽しみ方も織り交ぜて、試す参加者を楽しませてくれる。

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そして、この日も工場内は稼働中。

大きな銅製の高温の窯の前をたり来たり、蒸気でいっぱいの作業現場は作業する人たちも真っ赤な顔で汗をいっぱいかいて働く姿を目にする。

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1時間ほどの内部見学はとても興味深いながらも、ポーリ兄弟も現場にいたりして終始和やか~な雰囲気。終わる頃には皆ほんのりとほろ酔いになった状態にて、まだ飲み足りない人は売店の試飲コーナーへ…。

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帰りは揃いの紙袋を手にして帰途に着く、というわけだ。


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テーマ:イタリア - ジャンル:海外情報

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