パドヴァのとっておき。

北イタリア・ヴェネト州パドヴァより、料理や季節のおいしい情報を中心に、日々のできごとを綴ります。



パドヴァの自然派ワイン『カンティーナ・ラ・リスピーダCantina La Lispida』 :: 2015/11/09(Mon)

パドヴァの南側に位置するモンセーリチェMonseliceに、13世紀から続く貴族の邸宅をそのまま利用したカンティーナがある。
なだらかな平野が続く地帯だが、エウガネイ丘陵地帯の一部に属する、リスピーダの丘に築かれたこの邸宅は、時代とともに所有者が変わり、1800年代からは現在のオーナーの家系が持ち主となり、カンティーナとして現在まで続く。

IMG_3050_convert_20151109220646.jpg

ワイン造りはもとより、現在では、いわゆるカステッロ・ラ・レスピーダ(カステッロ=城)として、結婚式ほか様々なパーティ、イベントや、宿泊施設として整備されている。

さて、カンティーナに話しを戻すと…ぶどうの畑としては、30.000ヘクタールを所有。

建物の上部は利用目的のために内部を改造(とはいっても、あくまでも元の形を生かしてだが)しているのに反して、昔からのそのままの地下部分を保つ。というのも、年間を通して自然の温度と湿度を保つ地下部カンティーナは、その自然の力をフルに利用して造られるワインにこだわるがため。

IMG_3054_convert_20151109215603.jpg

IMG_3057_convert_20151109215757.jpg

地下に入ると独特の湿度とぶどうの発酵臭が。カンティーナ内部を覆う壁は長い年月をかけてできあがってきたカビによるシミ等々。なんでも、ここは保健所の検査に大いにひっかかる対象であり、内部改造をしない限りはカンティーナとしての存続はない、というお達しのくだるものだったらしい。が、いろいろな人の手を利用して、そのまま現存維持が果たされたのだとか。

地下に掘られたその壁がむき出しになっているからこそ、ワイン醸造に適する環境が保たれるのであるから、その時はカンティーナ存続の危機にも値するともであったという。

IMG_3056_convert_20151109215713.jpg

IMG_3063_convert_20151109215856.jpg

ここは、いわゆる自然派ワインとして非常に注目の集まるワイン群の醸造所。つくるぶどうの品種は地元種かと思いきや、フリウリのリヴォッラやトスカーナのサンジョベーゼ等々なのだとか。つくられるワインは2種の白ワインと2種の赤ワイン。

IMG_3071_convert_20151109220133.jpg

この種のワインのひとつの製法ともいえるテラコッタで作られたアンフォラ(壺)をカンティーナの土に直接埋めて、そこでワインを熟成していく。

IMG_3060_convert_20151109220621.jpg

IMG_3065_convert_20151109215934.jpg

IMG_3066_convert_20151109220042.jpg

訪れたときはちょうどこのアンフォラのなかで皮ごとの発酵が行われている最中。
薄暗い湿った空気のなかでゆっくりゆっくりと時間がこのワイン造りを担っている、という感じ。
奥にはデグスタツィオーネのできるBarがあり、そこには大きなアンフォラが飾ってある。同製法で有名なフリウリのG氏から譲り受けたものらしい。

IMG_3067_convert_20151109220109.jpg

パドヴァのこんな近くで、この自然派ワインを造っているのはつい最近まで知らずにいたが、日本にももう何年も前からお目見えしている、とのこと。

IMG_3072_convert_20151109220158.jpg

Castello di Lispida
Via IV Novembre, 4, 35043 Monselice PD
Tel: 0429780530



関連記事


テーマ:イタリア - ジャンル:海外情報

  1. Produttore/生産者
  2. | trackback:0
  3. | comment:0
<<月に一度の骨董市@Piazzola sul Brenta(ピアッツォーラ・スル・ブレンタ) | top | EXPO Milano ミラノ万博>>


comment

comment


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://violamasako.blog83.fc2.com/tb.php/848-ac5719f8
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)