パドヴァのとっておき。

北イタリア・ヴェネト州パドヴァより、料理や季節のおいしい情報を中心に、日々のできごとを綴ります。



ジュセッペ・クインタレッリ Azienda Agricola Giuseppe Quintarelli :: 2016/02/12(Fri)

数年前に初めて訪れてから、現在まで数回再訪している同カンティーナ。ヴェネトを代表する赤ワイン、ヴァルポリチェッラとアマローネの超代表格カンティーナである。

ぶどうを収穫してから数ヶ月間影干しにし、果実の糖度を高めてからワイン製造に入り、大きな木樽にて数年間の熟成を経て、一本のアマローネが完成する。この製法はこの土地に長らく根付いたものであるが、これをアマローネとして製法自体を、そしてアマローネを世間に知られる高級ワインとしてその価値を確立したのが、『アマローネの父』と称される、今は亡き、ジュセッペ・クインタレッリ氏。
現在は彼のお孫さんであるフランチェスコさんが主導となって、ワイン造りが続けられている。

同カンティーナはヴェローナの町の北側、パレッタ山(Monte Paletta)の山麓に位置する。ネグラル(Negrar)と呼ばれる、ヴァルポリチェッラの一大有名地。

保持する畑は12ha。カンティーナ周辺にも畑が広がり、ヴェネトでよく見られるペルゴラ(Pergola Veronese)とグヨット(Guyot)の2種を用いて整木がなされている。比較的古い木と新しい木との違いでもわかる。

ここ数年、カンティーナは大改装工事がなされている最中だが、地下のカンティーナに降りると、おなじみの大きな大きな樽が整然と並ぶ。

同カンティーナのシンボルでもあるこの樽。

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そして、ジュセッペさんに授かった4人の娘さんを表現したもの。

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今回カンティーナを訪問して、とても感動的なのが、これからレチョトになるぶどうがまだアッパシメント(干して水分を抜き、糖分を凝縮する過程)の段階で広げられていたこと。

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アマローネ用のものは、この数日前に作業に入ったそうだが、レチョトには、この後数日後の作業を控え、まだ棚に乗せられていたもの。干している期間は4-5ヶ月間、その後醸造作業に入り、8-10年の歳月をかけて完成する、という貴重なものだ。

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この土地のこの赤ワインを作り上げる3大ブドウ品種、コルヴィーナ、コルヴィオーネ、ロンデッラと、それぞれ品種ごとに、細い竹の棚に広げて干される。圧巻な光景だ。

そして、フランチェスコさんにより、デグスタツィオーネ(試飲)をさせていただく。

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唯一の白ワインである”ビアンコ・セッコ(bianoco secco)”から、1年間熟成の”プリモ・フィオーレ(primo fiore)”を経て、”ヴァルポリチェッラ・クラッシコ(Valpolicella Classico Superiore)”へ、と。

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個人的には、このヴァルポリチェッラが非常に好み。ヴァルポリチェッラとして、感動を覚える一本。

そして、アマローネとは同製法をとられるものの、ぶどうが不出来と判断された年のいわゆるアマローネである、ジュセッペの愛称を冠した”ベッピ(Bepi)” 、そしていよいよ“アマローネ・クラッシコ(Amarone della Valpolicella Classico)” 。最後は “レチョト・クラッシコ(Recioto della Valpoliella Classico)”。

貫禄あるその香りは、口に入れた際に、そして後の香りも複雑かつ奥深し。そして、感動的。




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テーマ:イタリア - ジャンル:海外情報

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一昨年からワインの勉強を始めて去年ソムリエ資格を取ったのですが、まだまだ机上の空論である私の浅はかな知識からするとこういう記事ってとても勉強になります。

私はイタリアが大好きでイタリアワインを知りたいのですが、もちろんアマローネは勉強しましたが試験のための知識しかなかったので写真付きでこういう風に解説されるととても勉強になります。たくさんイタリアワインと料理の知識をつけて向上できればいいなと思っています。
  1. 2016/02/13(Sat) 01:10:11 |
  2. URL |
  3. kuronekonoie #Gix553Ao
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

きちんと勉強された方が訪問されるといろいろな意味での感動が膨らむでしょう、と想像します。私は残念ながらきちんと学んだことがないため、やらなくてはなー、と思いつつ…とお恥ずかしいかぎりです。
  1. 2016/02/14(Sun) 16:10:39 |
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  3. aki #-
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