パドヴァのとっておき。

北イタリア・ヴェネト州パドヴァより、料理や季節のおいしい情報を中心に、日々のできごとを綴ります。



春近し?! ヴェネツィアの農業の島 サンテラズモ島 :: 2016/02/15(Mon)

久しぶりにヴェネツィアの離島、サンテラズモ島へ。数年前から何かと(無理やり)お世話になっている一家のもとを訪問。

図々しくも押しかけるのだが、いつも暖かく変わらない態度で接してくれる3世帯一家。我が娘と同い年の男の子の成長も、我が子のように微笑ましく。この日は娘と一緒にくるものだと思って待ち構えていたこの子、私が一人で歩いて近ずいてきたのを見て、ひじょーに残念な声をあげた…ごめんー。

とはいうものの、いつものように、彼らの物置に転がっている(失礼な言い方だが、ほんとにそんな感じ)自転車を借りて、島巡り。この日は、8歳になったこの男、ルーベンヌくんの先導により、あっちに寄り道こっちに寄り道しながらの島旅となった。

目指す目的は、彼らの所有するカルチョッフィ(アーティチョーク)の畑。この島は、カルチョッフィの若いつぼみを成長する前に刈り取る、カステラウーラと呼ばれる名産品のメッカだ。

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近頃の市場をみると、小さければカステラウーラという名を冠してこの時期もうすでに売られているのだが、ここら辺のホンモノは、ここ、サンテラズモ島のもの。季節はもう少し先、4月に入ってからであるので、今のシーズンのものは、値段をつけるためだけのもの、と頑固に思っている。
実際、それらを売る八百屋だって、平気で「ヴェネツィアの…」という輩までいるのだから。

今の畑はまだ株の高さも低くて、根の周辺には、寒さから守るために盛られた土がこんもりとしている。しばらくすると春の気候をより感じさせるために、畑の土をならして、収穫準備に入る。

植物は正直だから、気候を素早く素直にキャッチし、自分のつけるべき実を太らせ熟させるために、どんどんと栄養を吸収して、どんどんと成長する。私たちはその自然の恵みのおすそ分けを有り難く頂戴する、というわけだ。

彼らはこのカルチョッフィの畑以外にも、ヴェネツィア本島の人々、レストランに卸すための季節の野菜を生産する。
この時期は、春の種植え、苗植えにむけて、少し静かな時期。少しずつ少しずつ土を準備し、順々に作業を進めていく。

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この日は、ピゼッリ(グリンピース)の種植えの作業中。島ならでは特有のミネラル分たっぷりの土の栄養を吸収して、美味しいピゼッリの収穫を迎えるのが今から楽しみ。

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小さな島だが、島内にて土の状態が異なり、砂地で塩分の強い土地と、泥池でしっかりと根付く野菜が適した土地とが点在している。この土の状態を見ながら、植苗・植種を計画する。

それにしても、特異な地形。ラグーナに浮かぶ島に並ぶカルチョッフィ、ぶどうの木…ここでしか見られない光景。

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そして、彼らの暮らしもとってもシンプル。ここはどこにいるんだっけ…?と一瞬自分がどこにいるのかわからなくなる錯覚さえ覚える。

彼らに分かれを告げてヴェネツィアに戻り、また観光客いっぱいの狭い路地を歩き始めると途端に現実に戻ったりする…

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テーマ:イタリア - ジャンル:海外情報

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