パドヴァのとっておき。

北イタリア・ヴェネト州パドヴァより、料理や季節のおいしい情報を中心に、日々のできごとを綴ります。



ラディッキオとFoodex Japan :: 2016/04/01(Fri)

だいぶ時間が経ってしまいましたが、去る3月8日から11日までを会期とした、幕張メッセで行われた食の展示会、フーデックスに出展・参加しました。

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目的は、数年前から力を入れて日本に輸出をしているラディッキオをより広めたい、との思いから。
地元の冬野菜であるラディッキオ。その形状、味、調理用途に至るまで、他に類のないヴェネトを代表する野菜です。


この愛すべき野菜を、同じように深い愛情を持ってくれる千葉にいる同志に、偶然にも巡り会い、紆余曲折を経ながら、日本への輸入を始めたのが4年前。
特に、特別な思いを持っているのが、トレヴィーゾ産ラディッキオ・タルディーヴォと言われる品種。ヴェネト州を中心に様々な品種のラディッキオが存在しますが、これは特別品。見た目も味も、そして至る生産過程が非常に特殊であり、その土地の空気、土壌、そして水、さらには愛情と熱意、ましては経験がなければ良品の生産も難しいと言われているものです。

生鮮品で輸送コストもかかる等、大きな問題を抱えながらも、これは関係各位の熱意のうえで成り立っている仕事。毎回起こる何かしらの問題に、その都度改善策を練りながらも、現在卸している関東周辺のレストラン以外にも、もっと真のラディッキオを広めたい、との思いから、今回の出展を思い切りました。

この野菜への思いは、同時に生産者への思いでもあります。この地域でつくられる生産地呼称fであるIGP認定を受けていればいい、というブランド志向だけをとりあげるつもりは全くありません。地区内の生産農家のどの生産物でもいい、というわけではないのです。

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モットーは、思い入れのある一生産者の生産物を、成田まで直送すること。イタリア国内でも、いや、地域内でもトップクラスの、一級品のラディッキオを日本で、それも適正価格で販売を広げたい、という私たちの強い願いがあります。

そんな思いを込めてのフーデックスへの出展でした。私たちの願いをくみとり、生産者ご夫婦も、日本まで私についてきてくれました。ほぼ初めての国外旅行。なんと23年前に新婚旅行でスペインに行ったのが最初で最期の飛行機での移動だとか。今回のために、急いでパスポートをつくり、飛行機のチケットを取りました。なにも急ぐ必要なく、もっと前もって準備をすればよかったものの、ご主人がなかなか重い腰があがらず…それでも、今回は彼らの参加があったことを心から嬉しく思っています。

会場では、ラディッキオを大々的に展示し、多くの方に興味や関心を持っていただけました。

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会期中には、展示会以外にも、東京都内3カ所のレストランにてラディッキオをテーマとした食事会イベントの開催もしました。

日本に到着したその足で駆けつけたのが、南青山の大人気フレンチレストラン「L’AS(ラス)」。オーナーシェフの兼子シェフが発起人となり、そこに料理通信社のご賛同をいただき、同社の企画にて、素晴らしい会となりました。兼子シェフは昨年の夏にお店のスタッフを連れてのイタリア研修旅行の際に、生産農家を訪ねてくださったのがご縁。その際に、こんな会ができたらいいね、と話していたものが、実際に実現したもの。非常に感慨深いものがあります。

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別日程にて開催されたのは、自由が丘のイタリアンレストラン、「トラットリア・チーボ」。常連さんや関係者の方々が集まってくださり、暖かい雰囲気の中で、ラディッキオ料理満喫。

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そして、翌日は銀座のイタリアンレストラン「クロディーヌ」にて。素敵な空間にて、これまた素晴らしいラディッキオ料理の数々をいただき、いらしてくださったお客様にも、十分にその美味しさが伝わったと思います。

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連日の強行スケジュールのなかに、少しだけ東京観光やら、知り合いの仲卸さんを頼って築地の市場へも生産者ご夫婦を案内しました。
おかげで、私以外の全てがインフルエンザに罹る始末…

展示会の翌日にはイタリアに戻り、その後体力復活までには少々時間もかかりながらも、彼らも非常に良い経験となったことを嬉しそうに話してくれ、本当に今回の企画が実現できたことを心から嬉しく思います。

ラディッキオの本当の拡販はこれからです。冬野菜なので、ラディッキオに関しては今シーズンはもうしばらくして終わりを迎えますが、来シーズン以降に向け、さらなる前進ができるよう、これからも精進、精進。

改めまして、今回の展示会出展に向けてご助力いただいた皆様に、深く御礼申し上げます。そして、各会場に訪ねてきてくださった知人・友人の皆様、そしてそして、私の自分勝手な行動を暖かく見守ってくれ、力を貸してくれた新潟の家族、全てに心から感謝を伝えたいと思います。

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気持ちは行く気満々だった、現役92歳のノンノは、日本でそっくりさんの人形となり、来場者の方々を相当驚かしていました。この写真を見たご本人は、満足げでした…



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テーマ:イタリア - ジャンル:海外情報

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  1. 2016/04/02(Sat) 10:54:43 |
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  3. #
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いつも現地ならではのリアルな投稿を大変楽しく読ませてもらってます!自分はモレケに憧れていています。また、時期が来たらモレケの調理風景などのモレケにまつわる記事を楽しみにしています。
  1. 2016/04/04(Mon) 20:44:26 |
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Re: タイトルなし

Yさま、
メッセージありがとうございます。会場にいらしたんですね!すれ違いとは残念です。別メールにて、ご連絡さしあげます。パドヴァ近辺にいらっしゃることあれば、どうぞご連絡くださいね。


  1. 2016/04/05(Tue) 11:42:16 |
  2. URL |
  3. aki #-
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Re: タイトルなし

モエケの時期ですね…了解しました!食べなくっちゃ…(笑)
  1. 2016/04/05(Tue) 11:43:54 |
  2. URL |
  3. aki #-
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