パドヴァのとっておき。

北イタリア・ヴェネト州パドヴァより、料理や季節のおいしい情報を中心に、日々のできごとを綴ります。



プロセッコの産地の最中枢、カルティツェ :: 2016/06/25(Sat)

プロセッコはヴェネトを代表する発砲の白ワイン。近年、プロセッコ自体の世界的認知及び需要も右上がり。その主な出荷先はイタリア国外。つまり、健全かつ国外にいち早く、そして力を入れている(入れてきた)企業は不況知らずだともいう。
ワインに限った話ではないけれど。

製造は主に、グレーラ(GLERA)と呼ばれる品種が使われ、発酵過程を経てガスを発生させるには、それに適した発酵であるシャルマット製法をとられる。つまり、ステンレスタンクの内部で発酵過程を進めるもの。
近年では、その他に瓶内2次発酵をさせるシャンパーニュ製法(クラッシック製法とも呼ばれる)を取り入れたものなどもカンティーナによってはラインナップをし、価値やバリエーションをつけている。

プロセッコのここ数年の躍進は、1969年にD.O.C.の認定をとっていた格付けが、2009年にイタリア44品種めのイタリアワインの最高峰としての産地呼称である、D.O.C.G.(デノミナツィオーネ・ディ・オリージネ・コントロラータ・ガランティータ)にさらに格上げされたことによる。

当時の農林水産大臣がトレヴィーゾ県出身であったこともあり、この動きに多大な力を注いだことが影響する。その後、彼は現在のヴェネト州知事となった。

つけられた称号『G』の意味するところは、品質への『Garanzia(ガランツィーア=保証)』。

それにより、現在のプロセッコDOC認定のものは、ヴェネト州とフリウリ州にまで及ぶ9プロヴィンチャ(県)内にて、さらにはトレヴィーゾ県内アーゾロ(Asolo)ではアーゾロ産プロセッコDOCG.が9コムーネにて生産がされる。

そして、DOCGに認定されるものは、コネリアーノ・ヴァルドッビアーデネDOCG(Conegliano Valdobbiadene DOCG)として。同地の伝統としても古くから生産の続く地域で、同地区15コムーネ(自治体)5000haのブドウ畑がそれにあたる。

そのなかでも、さらに貴重な価値として格付けがされるものが、カルティッツェ(Cartizze)と呼ばれる一部の丘陵区で生産されるブドウを使用したものだ。

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この特に希少なプロセッコの生産される畑のあるカルティッェ地区とは、海抜約300m以上にあるS.Pietro di Barbozza(サン・ピエトロ・ディ・バルボッツァ)、S.Stefano(サント・ステーファノ)、Saccol(サッコル)という集落からなり、土壌としては、モレーンと呼ばれる氷堆石からなり、砂岩と粘土質であることが特質。水はけはよく、それでいて、適度に土中に水分を保つ、土地ならではの自然の恩恵によるものだ。そして、ちょうど盆地のように斜面に取り囲まれているため、全面が常に日当たりがよく、そして風通しがよいため湿度を溜め込まない。

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この特殊な一部地域の面積は、およそ106haほど。それをなんと、140もの異なる所有者が保有し、そこでとれるブドウからつくるプロセッコを生産する製造者は50とされている。小さな地区のなかに、貴重な価値を持つものだからこそ、皆が競ってカルティッツェの名を入れるプロセッコ造りに励む。

実は、この地区を一望のできる場所がある。

以前はここで、主のいないオステリアとしてなかなか粋な店があったのだが、人気が出たために実はイロイロとあり…今は自動販売機など設置され、カルティッツェのプロセッコを購入して、この景色を眺めながらこのワインを飲む、なんていうオツな体験なんかもできる。

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