パドヴァのとっておき。

北イタリア・ヴェネト州パドヴァより、料理や季節のおいしい情報を中心に、日々のできごとを綴ります。



アジアーゴのとっておきレストラン『La Tana (ラ・ターナ)』 :: 2016/12/09(Fri)

ヴェネト州のヴィツェンツァ県にあるアジアーゴ。アジアーゴ高原として、標高約1000m(平均)に位置し、アルトアディジェに隣接する土地。自然の広がる雄大な高原の風景が広がるこの地は、冬はスキー、夏は避暑地としてハイキングやサイクリングなど、リゾート地として知られている場所。

私の住むパドヴァからは高速道路を使えば、1時間ちょっとでアジアーゴの中心地まで到着することもあり、年間を通して個人的にも率先して出かけていく場所でもある。そして、何より、この土地のチーズ、『アジアーゴ』の本場でもあることから、好みのチーズ製造所の直売所などに、新鮮で美味しいチーズを買うためだけに、ドライブがてらに出かけることもある。

ここで、昨年よりミシュランの星を一つ獲得した評判の店があるとのことで、ある休日のお天気の良いランチをとるために出かけた。

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アジアーゴらしい風景…なだらかな緑の草原が丘となって連なる中腹にたつ赤い建物。その名も『カーザ・ロッソ(赤い家)』。この名で通称され、親しまれている建物の一角が目指す店。

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『ラ・ターナ(La Tana)』

入り口は写真で見える、正面(正面はバール、オステリアになっている)ではなくて、その横に続く隠されたようにあるドア。店に入るには、呼び鈴を押して中から開けてもらうシステム。中に入るガラスで覆われた店は、屋外の風景が一望できて、ぬけるような空間。

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明るい木目を基調とした、清潔感ある素敵な空間だ。

メニューがサービスされて、どれにしようか、と吟味する。メニューには、大きく分けて2種類あり、地元の伝統料理をベースにした”テッリトーリオ(Territorio)” と、シェフのアイデアなどを存分に盛り込んだ“プロジェット(Progetto)”とに分かれている。

まずは、お通し。

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酸味や甘み、旨み、そして食感の違いなどをいろいろな法でまとめた前菜。
店の周囲で採れる野草を煮出したお茶のようなものが添えられる。

そして、メニュー内、どれもこれもが興味深く、どれにしようか、と選んだのが…

リー・ド・ボーのローストに、テーブルにてチーズの製造時に出るホエーをさっとかける。優しい酸味が全体を引き締める。そしてその上にはさっくりと揚げたカーヴォロ・リッチを添えたもの。
味も食感もバランス非常によし。

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リコッタの入ったフワッフワのニョッキ。ほうれん草を混ぜ込んで、セージの香りをつけたバターをかけ、ストラヴェッキオ(長期熟成の)アジアーゴを添えて。

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こちらは、塩を効かせたメルルーサと柔らかく煮たトリッパの意外な組み合わせ。ジャガイモのピュレと野草のソース、トロペーアの赤タマネギの甘酸っぱいマリネを添えて…

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皿の上で表現される野菜たちも、店の畑で採れたものをふんだんに使うところも面白い。

デザートには、全粒のポレンタを牛乳とハチミツで炊き上げた、生温かいものの下に薄く焼いたポレンタのカリカリと、冷たくて甘いバニラのジェラートが隠されている。

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その名も『La mosa-Latte (ラ・モーザ・ラッテ)』。

見た目はシンプルだが、口の中でいろいろなものがミックスする美味しい驚き。とはいえ、ヴェネトの子供達は、おやつにこんな甘いポレンタを食べることを彷彿させる、いわゆる馴染みメニューの改訂版。
プレゼンテーションも、素朴な器で。面白い名前がついていたけれど、忘れてしまった…

そういえば、口直しにこんなものも。パッションフルーツのジェラートに、人参の皮ごとコンフィ。カルダモンの葉のピュレを添えてあるが、人参の上は、なんと味噌ソース。

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仕上げのミニ・ドルチェにも余念なく、お腹いっぱいなのに、見事に完食。

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メニューには、皿数にて何種類かに分かれるコースメニューの"メニュー・デグスタツィオーネ"もあり、その場合には、ソムリエおすすめの各料理とそれに合うワインの組み合わせを楽しむこともできる。これは非常にお得と思う。

そうそう、ワインの種類も数多く、料理とワインの美味しいおすすめを聞くのもまた楽しい。

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とってもいい店です。

牛さん達も寒さのなか、栄養補給中。この時の気温、約1℃。

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お疲れ様です。


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